皆さま、GWはいかがお過ごしでしょうか。
私はまったく平常運転でございます(笑
クルマは運転の他は洗車くらいしかしていないので、映画ネタでお茶を濁そうかと。
ところで、ビアリッツという街をご存知でしょうか。
フランス南西部、バスク地方にある王族や貴族に愛された美しい海辺の町だそうで、高級リゾート地として今でも人気の憧れな街らしいです。
今回紹介する映画は『アメリカン・ハッスル』
簡単に言うと実際の事件を元にした詐欺師の物語です。
虚構を築き嘘で固めたビジネスでのし上がる男にピッタリなクルマ。
それがこのキャディラック・エルドラド・ビアリッツ。
FFフルサイズ・パーソナル(2ドア)で豪華なエルドラドをさらに特別に仕立てたビアリッツ。
鋲留めふかふかソファーシートと相まって、まさにラグジーの極み。
今回これ書くためだけに調べたら
キャディーの系譜まである程度勉強させられました。
Eプラットフォーム(フルサイズ)でエルドラドはV16を源流に持つトップレンジ2ドアハードトップ、対してブロアムは・・・・なるほど、なるほど。。。
コンバチが最上のアメ車らしく、リアクォータールーフがコンバチ風に見せたレザー貼り(クッション入りらしい)ですね。
このクルマじゃなきゃ映画が成立しない、と監督がこだわって
スタッフが必死で見つけたと何かで読みました。
※当時まともな個体が米国内で3台だったとか…
それくらい雰囲気イカガワシくピッタリなクルマです。
物語はクリスチャンベール演じるアーヴィングと
仕事のパートナー兼愛人のエイミー・アダムス演じるシドニーに
愛しのおバカキャラなジェニファー・ローレンスや
ブラッドリー・クーパー演じるFBI捜査官が絡み合う
騙し騙されのややこしいストーリーですが、
とにかくこの時代が持っている独特な空気感が最高です。
シーンが切り替わる時に流れる音楽がまた最高な組み合わせで
テンポのよいストーリー展開に合わせるように
きわめて効果的に使われています。
例えば主人公たちが、もう後戻りできない悲壮感と覚悟をもって終結するシーンに
エルトン・ジョン/黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)
競争社会に疲れて故郷を懐かしみ、
来た道を悔いつつも新たな旅立ちを決意する名曲です。
そして絶体絶命な場面、追い詰められたところで
ビージーズ/傷心の日々( How Can You Mend a Broken Heart)
もう立ち直れないよ、何とかしてよ とささやく歌声に
グッと心が鷲掴みにされてしまいます。
他にも、虐げられたジェニファーローレンスが復讐に意気込む場面で流れる
ポールマッカートニー/死ぬのは奴らだ(Live And Let Die) や
E.L.O./ロング・ブラック・ロード(Long Black Road) など
随所で演出の的確さが垣間見れます。
今だとアマプラで100円から。
エンタメ好きのみならず音楽好きにもおススメしたい映画です。
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映画のクルマたち | 日記
Posted at
2023/05/02 00:21:13