SR500(SR400)へのローアングルでのゴープロ取り付けマウントの自作
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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今回の整備手帳はSR500にローアングルでゴープロをマウントするためのステーの制作の整備手帳です。
エンジン真横辺りにローアングルでゴープロをマウントすることでフロンフォークの挙動をカメラに収めて迫力のある映像を撮ってみたいと思います
カメラをバイクの車体にマウントする時に問題になるのが振動対策です。基本どんなバイクでも振動問題は有りますがSRは特に振動が大きいバイクでも有ります。しかも今回はエンジンの真横にマウントするので相当な振動対策が必要となります
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今回の振動対策の要となる防振ゴムです。そんな特別な物では無くて近くのホームセンター(ロイヤルホームセンター)で税込み493円で買いました。ゴムですが普通にハサミでも切ることができて扱いやすいゴムです。
実はこのステーを作る前に防振ゴムを使わない金属だけのステーを作って上手く行かなくて失敗しました。
失敗した理由を書かせて頂きますね。今までの私のカメラのマウントに関する知識ではマウントはリジットでガチガチに止めてしまうのが一番振動が少ない最善の方法と思っていましたので、その思想のままエンジンのクランクケースの真横に金属のステーだけでまずはマウントしてみました。
金属のステーだけでガチガチにマウントした場合、振動は抑えて手振れはしないのですが、その代わりに別の問題が発生しました。
別の問題と言うのが高周波のビ~~ンという高周波の超音波の様な細かい振動が発生しゴープロにダイレクトに伝わってしまいます。
この高周波のビ~~ンという振動はかなり厄介な振動です。動画への手振れ補正にはあまり影響はないのですが、全く別の重大な問題が発生します。その問題とは高周波の振動により機械的なトラブルが発生しゴープロが正常に作動しないという問題が発生しました。
具体的に走り出してすぐ三つの不具合が発生します
①走り出してすぐに電源が落ちる
②マイクアダプターの接続が切れる
③リモコンの接続が切れる
というまぁまぁ重大な問題が発生しました。
さらに厄介なのが高周波の振動でマイクアダプターの接続が切れてしまった場合簡単にマイクの接続が回復しないというさらなる問題が発生します。
電源が落ちると同時にマイクの接続もほとんどの場合一緒に切れます、電源は押せばまた入りますが、マイクの接続は回復しません。何もしなければ当然ですがマイクが繋がっていないので音が何も録音されません。
一度高周波の振動でマイクアダプターの接続が切れた場合の復旧方法は、すべてのケーブルを抜いてバッテリーも抜いてからゴープロを再起動してから設定でモジュラーで外部マイクの設定からしないと外部マイクの接続が復活しないので超絶面倒です。
面倒というか、走り出して直ぐに電源落ちるし音録音出来てないしリモコン使えないしでこのままでは全くの使い物になりません
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金属のステーを骨・防振ゴムを肉と見立ててステーの周りに防振ゴム全周に巻き付けて手首と同じくらいの太さにしました。
この上から360度回転することができてマジックテープで固定するリストバンドのマウントでゴープロを固定します
ステーの全周を防振ゴムで覆ってるのでマウントと金属のステーが直接接触することがないので高周波の振動は防振ゴムで吸収されます。
大体こんな感じの思想で作りました
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前置きが長くなりましたがここから制作に取り掛かります
今回のローアングルでのマウント位置は車体左側のジェネレーターカバーの真横辺りに決めました。
この場所にした理由はローアングルでフロンフォークの挙動を含めた動きのある走行動画を撮りたいと思ったからです。
乗車姿勢の邪魔をしないところでローアングルでフロンフォークの挙動が画角に収まる所となれば大体の場所は決まってきます。あとは右側か左側です。
右側はキックが有るのでやっぱり左側の方が安全に付けれそうだなと思い左側に決めました
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赤丸で囲った場所に有るパフォーマンスダンパーのマウントを利用しL字のステーを加工してゴープロのマウントを取り付けます
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L字型のステーを小さいの2個大きいの2個使います
小さいL字型ステー 2個使用
ユニクロワイド隅金60mm 306円
大きいL字型ステー 2個使用
ユニクロワイド隅金250mm 768円
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防振ゴムA
10㎜x150㎜x150㎜
493円です
ステーと防振ゴムで材料は整います
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まずは赤線で表した箇所をサンダーで切断します。
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サクッと切断完了しました。そして10㎜の穴を開けました
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これで車体に仮組できるので早速仮組してみたことろ良さそうです
次に進みます
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すべてのステーを仮組してみます。
上に立ち上がってる部分に防振ゴムを巻き付けて骨組みとします
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防振ゴムまで巻き付けてみました。金属のステーが骨で防振ゴムが肉として、大体手首の太さくらいになっています
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全てを仮組して手首マウントまで組み上げました。
ほんとにエンジンの真横のクランクケースのマウント近くでマウントしてるのでどんでもない振動がこのステーに伝わってきますが防振ゴムでうまく振動を吸収してくれます
余分なステーを赤い線の所で切断します
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余分なステーを全てカットして全てのステーをボルトとナットで固定しました。あと少しです
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ステーの全周を防振ゴムで包みステンレスの針金で固定しました。全周を防振ゴムで包んだことでゴープロのマウントが金属に触れる事が無くなるため高周波の振動は全て防振ゴムで吸収されれます
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ゴープロをマウントしました。
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走行中にゴープロが落下しないように、落下防止のチェーンをゴープロのケースとステーの両方に穴を開けて取り付けました。
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正面からはこんな感じ
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上からだとこんな感じです。結構横に出てますがハンドルの幅から出ない位になっています。また運転にも全く問題ない場所です。
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取れた動画のスクリーンショットです。狙い通りにフロンフォークの稼働部分が画角に収まっていて走行中のフロンフォークの挙動が撮影できそうです。
ここからハンドルにリモコンを固定していつでも好きな時にローアングルでの走行動画を録画できるようになりました。
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ちなみにこれは失敗して没になったステーです。防振ゴムを使わないで金属のステーだけでガチガチに固定しています。
先ほども書きましたがこれだと高周波の振動がもろにゴープロに伝わってしまい、走り出して1分も経たないうちにリモコンの接続の切断、電源が落ちたり、外部マイクの切断が切れたりして全く使い物になりません。
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