カムシャフトセンサー(Bank 2, Intake側)交換 (70862km)
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先日、手持ちの診断機で調べたところ、このセンサー異常が疑われていたので注文を掛けていました。ディーラーから部品が届いたので、早速交換してみることにしました。
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Bank 2のカムシャフトセンサーはs62エンジンの場合、エンジン後方にあります。ちょうど手のあるところの奥深くにあるのですが、このままではもちろん作業できません。
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エアコンのマイクロフィルターボックスとダクトを爪を割らないように外して作業します。Bank 1側と違い、Bank 2側はエアコンのヒーター関連のホースや他のハーネス類が通っているので、さらに作業スペースが狭く、通常のボックスレンチではネジを緩めることができません。
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しかも、センサー自体はエンジンの裏側に刺さっているので目で直接確認することができませんでした。そこで、歯のチェックに用いる鏡を改造してミラーのサイズを大きくし、ライトで照らして位置を確認しながら、ブラインドで交換作業を進めました。
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エグゾースト側のセンサーと違い、インテーク側のセンサーは10mmのボルト2本で止めてある金属製のカバーで覆われており、そのカバーと一緒にハーネス類のふれ止めのステーも固定されているので、固定ボルトの脱着が非常に困難でした。ボックスレンチはもちろん入らない隙間での作業なので、オフセットレンチを使いましたが、10°くらい回すと周囲の突起物に当たるのでボルトにはめ直し、少しずつ緩めていきました。手で回るようになったら人差し指と中指で緩め、ボルトを落とさないようにこの2本の指でつかんで回収します。3回ほど指がつりました(笑)
写真に写っているのがセンサーです。左が古い方で右は対策済みの新しいセンサーです。耐久性が向上しているようなので、せめてあと10万キロくらいは頑張って欲しいです。
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センサーが刺さっていたエンジンのヘッド部分です。ミラー越しになんとか写真を撮ることができました。常に70〜100度くらいの高温と振動、オイルがかかるのでけっこう過酷な環境で頑張っているんでしょうね。
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今回はこのオフセットレンチが活躍してくれました。この微妙なカーブが今回の作業にジャストフィットしました。
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左側がセンサー交換前の診断結果です。クランクシャフトのタイミングが取れていないので、VANOSの機能が異常を来しており、エアフロのセンシング値までおかしくなり、Bank 1側の混合気が薄いと判断され、その結果エンジンを保護するため燃調を濃くしていたようですね。アイドリング時のミスファイヤーはこれらが原因かもしれません。
これを見ると、たった1個のセンサー異常が他の部分にもかなり悪影響を及ぼしていることが分かります。早めの対応が大切ですね。
右側はセンサーを交換した後しばらく試走行をして、再度診断した結果です。交換前までは、エンジンをかけて走るとすぐにエラーコード008と113が出てきていましたが、今のところ全くエラーは出ないようです。
今回の経験で、やはり診断機は車のコンディションをチェックするのに、かなり有効な手段であることが分かりました。
半年に一回オイル交換するときに、この診断機を使ってオイルサービスのインジケーターをリセットする予定なので、その時についでにTotal diagnosisも行うようにして、車全体のデバイスを良い状態に保っていきたいと思います。
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