
初代シビックの点火系は、
昨秋に70年代当時から使ってきたフルトラアンプ「日立フルトラ」が出力しなくなって、
自分で軽く直そうとしたら、半導体素子も入手困難で
思い切ってMSDにしたのが昨年末。
すると、ガラリとキャブセッティングが変わって、
いかにこれまで弱すぎの点火だったのかと、
そしてMSDさーすがー!と感心しました。
そこで、マイペースにのんびりキャブセッティングし直してやっと全域でそこそこ決まってきたので、
これまでも燃調でごまかしてきた
点火時期を見直ししました。
まず基本の点火時期特性は、デスビの遠心ガバナーで決まるのですが、
遠心ガバナーの変化幅が大きすぎ、
4000rpm以下で、スロットル開度の1/2以下の低〜中負荷に合わせると、
6000rpm以上でスロットル全開の高負荷時に進みすぎてトルク低下し回りにくい感じでした。
(進み過ぎてもボアが小さい=火炎伝播距離が短く、ノッキングはほぼでない様子)
【5/11 加筆】↑というか、これもっと圧縮あげられるんじゃない?
全開高負荷に合わせると、
低〜中負荷で点火時期遅くツキが悪くトルクも出ない。
現代のテクノロジーで、クランク角ひらって電子制御すればいいけど、
それができるようにするまでのコストも手間暇もかかるし…
てことで、今回、
最大進角はこれまでより約5度遅らせ、
純正の「バキューム進角」を復活させました。
(写真のキャブの4番シリンダのスロットル付近から、手前のデスビのバキュームアドバンサーを負圧ホースで繋いだ)
デスビの脇についてるダイアフラムに吸入負圧が掛かると、
クランク換算で相対的に最大20度くらい進角します。
旧車をキャブでチューニングしてる人はバキューム進角やめてる人も多いのですが、
全開高負荷での進み限界をしっかり見ておけば、
その範囲内でバキューム進角(負荷の軽い時だけ進角し、スロットル開いて負圧下がると進角やめる)を使えば、
特に街乗りなどの軽負荷のドライバビリティが良くなります。
高速道路の巡行(100km/h一定で走るとかは、かなり軽い負荷です)などでシリンダーへの充填が少ない時に進角してくれると、
巡行燃費までよくなる。
デスビを35度などの固定進角にしてもいいけど、
3000rpm以下でのスロットル開度大きい時に点火が進み過ぎてよろしくない。
そこでバキューム進角を復活して、けっこういい感じです。
開度もリフトも大きいカムで、ひとつのシリンダのみから負圧取ると、
カムが合わない低回転の負圧の脈動(リップル)が大きく、バキューム進角も変動してしまうのですが、
バキューム取る側のキャブをわざとデスビから遠い4番シリンダにして、
細くて長ーい負圧チューブを使うことにより、抵抗をもたせています。
気持ちちょっとだけでも効果あればいいな。
Posted at 2015/05/10 21:44:51 | |
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初代シビック | 日記