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これは12日、自宅を出てから東名高速を時速50~70km/hで走行中のようすです。
エアコンは10℃設定(最強冷・内気循環)、水温は左下の「78」との赤文字です。
水温計は、昔なつかしの定番品テクトムCMX-100。
コンサルトの端子からピックするタイプ簡易な水温計です。
私はこの水温計を「正確な時間を示す期待がない時計」のスペースにつけてみました。
水温センサーの位置を思えば、この表示を丸飲みにはできませんが、まあ、純正メーターよりは親切な表示かな?と。
オイルクーラーのパイプをつなぐ前に現状チェックのつもりで試走しました。
これは私の個人的意見ですが、冷却を考えるときは、まず水で冷やし、次にオイルを冷やすという順番にしています。
かつて油冷エンジンを扱ったことがあります。
結論として、水冷に比較して、都合よく冷えませんでした。
そこで、上の方針に至りました。
このエンジンルームを見て、通気性が良いとか、冷えそうと思う人は少ないと思います。
「ノーマル車ならオーバーヒートはしない」
「キチンと整備していればオーバーヒートはしない」
断固として、そう言いきるZ32ユーザーもいらっしゃいます。
私が、夏の渋滞路というのを前提として話していても断固として、上のようなご意見を曲げません。
残念なことに、そのような方は、通りすがりの方など「実際にお会いしてもわからない」「実際にお会いする可能性がない」方ばかりという傾向が否めません。
よろしければ、私はそうおっしゃるみなさんに、整備について、私の整備の誤りなどについて学習させていただきたく思っています。
○ 私の仕様
・銅二層ラジエータ
最近、価格を見ていなかったので、楽天市場で、私が使用中のラジエータの価格を調べてみました。
こんなものなんでしょう。私の記憶があてにならないのは申しわけがないのですが、増税分を思えば、こんなものかなと思います。
・ローテンプサーモ
今ついているのは開弁温度68℃のタイプです。写真のニスモ製は62℃ですね。
通年の使い勝手で少し上げてみたというのが私の現在の仕様です。
・ファンコントローラー
生廃品となったビリオン製の簡易なものです。85℃あたりでフルにファンが回るように調整しています。
→ ファンはS15(だったかなぁ)のものにかえています。風力計でみるとノーマルよりよく吸い込んだので。
→ ファンに関しては関連部品を一新しています。それらが完全に性能を発揮していなければお話になりません。
・冷却水
一時は、廃棄の手間が省けるのでPG製のものを使っていました。いまは普通のEG製のLLCです。最近のLLCは、ロングライフ化していますね。ヘタリ感もかつてのLLCより小に感じます。水温計を眺めているとそう思います。
私の仕様は「多めの水をノーマルより低温から循環させ早めにファンを回す」というだけの簡単なものです。
○ 101℃で上げ止まりかな?
東名高速を降り、渋滞路に入ります。
スピードは30km/hが最高ぐらいの止まったり動いたりのZ32にとっては過酷な状況です。
水温はグングン上がり始め、10分経過で101℃となりました。
ここで、上げ止まりとなったようす。101℃に水温表示は張り付いたまま動きません。
油温計のセンサーがオイルクーラーのライン上にあるので、油温は推定となりますが、おそらく、110~115℃というところでしょう。
ATF温度は、100℃にいたってないようです。これまた推定です。
試走後は、駐車場で冷却。
ボンネットをレバーを引いただけの開け方にしてアイドリング継続。エアコンを切ってしばらくエンジンを回していると5分ほどで95℃まで下がりました。
ここでエンジンを切って試走終了としました。
エンジンルームを点検しても特段の水漏れなどはなく、問題ないと思いました。
試走の結果に満足。
お天気がいい日にオイルクーラーのラインをつなごうと思いました。
今回、水だけで冷やしきれない状態だったとすれば、どこかが悪いはずなので、再度、コンサルトチェックからやり直しとなるところでした。
○ なぜ温度管理なの?
エンジン・変速機の大修理となれば、…~100万円でしょう。
そのような万一の故障で経済的打撃の大きな部品を長持ちさせるために大切なことは「オイル・フルードの温度管理」だと私は考えています。
水温だけなら、別に100℃でも110℃でも問題ないと思います。
ただ、エンジンオイルは、その10℃から15℃程度上の温度になります。
また、水温はサッと下がりますがエンジンオイルは一度温度が上がると水に比較すると下がり方がゆるやかです。
私が水温を下げたい理由は、エンジンオイルの温度を下げたい・上げたくないからです。
水温と油温は連動しています。
私の各温度の目安は、
○ 水温 70~90℃
渋滞路で約100℃
○ 油温 80~100℃
渋滞路で約110℃
○ ATF温度 70~90℃
です。
ATFが壊れる理由として、ATFの質とか交換頻度、無交換のものを交換したから…という類いの話を聞いた人も多いと思います。
しかし、温度管理の誤りという話はあまり聞かないのではないでしょうか。
私の個人的なATF管理のオススメは、
○ 適切な交換
○ 適切な温度管理
です。
Z32のAT車に乗っておられるみなさん。一度、愛車のATF温度を測定してみてはいかがでしょうか。
私は、実測して神経が凍りました。
みなさんにもATF温度を一度実測することをオススメします。
そんな温度が続けばATFの性能がどうなるか、寿命がどうなるかぐらいすぐにわかると思います。
ATFは定期交換しているので安心…などとは言い切れないクルマだと私は思いました。
みなさんの温度管理の基準はいかがでしょう?
このような管理の具体的な目安を持っておくといいのかな?と私は思っています。