
静かな始まり。
2025年8月某日、早朝の阿蘇ミルクロード。
気温は高め、風は穏やか。誰もいない道を、
IS Fとふたりで走りました。
エンジンをかける。5000cc V8の鼓動が、胸の奥に静かに響きました。
この音を聞くのも、これが最後かもしれない。そう思うと、アクセルを踏む足に、少しだけ迷いが生まれました。
記憶の中の走り。
この車と過ごした4年間。
ただの移動手段ではありませんでした。
現場からの帰り道、悔しさを噛み締めながら走った日。
妻が助手席で笑ってくれた瞬間。
この車は、いつも隣にいてくれました。
言葉はなくても、走ればわかりました。
「お前は間違っていない」と、背中を押してくれるような気がしました。
IS Fは、私にとって“もう一人の自分”でした。
美しさを超えて。
私がこのIS F DSTを手にした時、
その美しさに思わず息を呑みました。
しかし今では、それ以上の美しさを保てるほど、
愛情を注ぎ、手をかけてメンテナンスしてきました🌈
結果として、まるで新車のような輝きを放っています。
このIS F DSTを手放す理由は、人生最後の車と決めていたからです。
V8との約束。
ただ、心の中には自分なりの“続き”がありました。
5000ccのV8。
このエンジンが、レクサスから姿を消すその時が来たら――
自分も降りよう。そう決めていました。
RC FやIS500の歴史が終わるなら、自分も一区切りをつけよう。
そう思えるほど、このエンジンには特別な想いがありました⚡️
魂の器。
IS F DSTを持つことは、ただの所有ではありませんでした。
見る者の視線を集め、乗る者の心を試す。
そのすべてを受け止める覚悟が必要で、私にとっては誇りでもありました。
16アリストで終わるはずだった車人生。
それでも、どうしても――
5000ccのV8を、しかもレクサスで。
いい歳をした大人が、まるで子供のように心を燃やし、数年間探し続けて、ようやく巡り会えた一台。
それが、IS F DSTでした🚗
情熱の鼓動。
この時代に、こんな“魂の塊”を世に送り出してくださった
矢口さんにも、心から感謝していました。
その情熱が、この車に命を吹き込み、
その鼓動は、確かに私の人生を動かしました。
そして、何よりも――
このIS F DSTを「人生最後の一台」として選んだことに、迷いも、後悔もありませんでした。
静かな確信。
それは、私にとって誇りであり、静かな確信でした。
ありがとう、IS F。
あなたは、私の“静かな戦友”でした。
そして、私の人生の一部でした。
みん友の皆さま。
この車を通じて、たくさんのご縁と学びをいただきました。
本当にありがとうございました🙇♂️
未来への余白。
次のオーナー様へ。
どうかこのIS Fを、私以上に愛してください。
この車は、ただのマシンではありません。
“魂を乗せる器”でした。
私は、前に進みます。
過去を誇りに、静かに、次の道を走ります。
そして――
もしまた、復活することがありましたら、
その時は、みんからの皆様。どうぞよろしくお願い致します🙇♂️
このIS F DSTとの日々は、
謙虚でありながら、確かに“特別”でした。
好きだからこそ、手をかけ、心を込めて走り続けた。
その時間は、誇りであり、静かな感動でした。
ありがとう、IS F。
泣けるほど、カッコよかったよ。
V8の鼓動よ。永遠に❤️🔥
Posted at 2025/08/27 13:42:26 | |
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