
先日、フェリーで函館から青森へと渡り弘前で4泊してきた。
残念ながら旅行ではなく、義父が亡くなってしまったので葬儀を行ったからである。
でも、私的なことを書き連ねても仕方ないので、十数年ぶりの青森県で、限られた時間(喪主側なので自由時間がほぼなかった)で気になったことを書き残しておく。
青函フェリーで函館を出発。
渡航前日に急いでチケット予約したため、当日の窓口で利用予定日の翌日で予約されていたことに気づく。
が、閑散期なのもあって十分な空きがあり、予約キャンセルで対応(取り直しチケットにWEB割は適応されず)してくれた。
※今回のやらかしその1
その2は、葬儀前に、持ち込んだ革靴を履いたとたんにソールがボロボロと崩壊。しまむらでビジネスシューズを購入して急場をしのいだ件である
目的地の妻の実家は弘前の隣の黒石市。
いまや世界的ドラマーの、にゃんごスターの出身地である。
北海道でいうと夕張みたいな土地を想像してもらうとよい。
街の高齢化は進み、活気はとうになくなっていて、「黒石つゆ焼きそば」という温かいそばつゆにソース焼きそばを突っ込んだ、それほど美味しいと思えないものが名物である。←悪口ではなく事実である
合間の時間は地場スーパーを物色。
私の趣味の一つである。
ところ変われば食べるものも変わる。
特にチェックするのは豆腐コーナー、生めんコーナー、菓子パンコーナー、総菜コーナーである。
経験上これらには地元業者が入っていることが多く、馴染みのないものに出会える確率が非常に高い。
ユニバース黒石駅前店にて
青森県民のソウル焼肉ダレとして有名な上北農産加工「スタミナ源 たれ」。
北海道でいう、ベル食品やソラチみたいな存在である。
最近では北海道でも取り扱いが多くなってきているが、さすがに箱売りはしていない。
てか焼肉ダレを箱で買っても消費できねーよ、な光景である。
なお、青森人の妻から道民に一言あるという。「スタ源はゴールドを買え。ノーマルは青森人は使わん」だそうだ。私はもちろんゴールドしか買わん。
夕飯はベニーマートで買ってきた。
黒石地区では、紅ショウガで赤く染まった甘いごはんのいなり寿司が主流なのだと聞かされ続けてきた。
頭では想像がつきそうな味だが本物を食べたことがなかったので、楽しみにしていた。
そしてイカメンチ。練り物の中にイカゲソでも入っているのだと思っていた。
津軽のいなり寿司。確かに砂糖で甘いが生姜が効いていて爽やかである。
私の母は昔よくいなりのご飯に桜でんぶを載せたものを作ってくれたので、それに近い味で違和感がなかった。普通に美味しい。
だがこれは100%もち米で作られていた。私は餅は平気だが、もち米は少し苦手で、おこわや赤飯をほぼ食べない。むむむ…。
イカメンチ。練り物じゃなくてハンバーグやメンチカツの中身に近い雰囲気。
しっかりと野菜のうま味が感じられ、さらにイカのうま味が相乗効果を上げてくる。
これは美味い。ご飯のおかずにもおやつにも、酒のアテにも抜群だ。
和菓子コーナーで見つけたよ。
こんなもの北海道にはないぞ。
左の油いも、というもの。
一見さつまいもの輪切りと思わせといて、ただの黄色いあんこである。
それにドーナツ生地の衣をつけて揚げたものだから、要は田舎くさいあんドーナツの味である。これはリピートなしである。
右のも、まんじゅうに衣をつけて揚げたものである。
これは口に入れた瞬間から美味い。
北海道民なら分かるだろうか。わかさいもに衣をつけてあげた「いもてん」というものがあるが、あの感覚である。
それの中身があんこの入ったまんじゅうなのである。これはリピート必至である。
豆腐コーナーにはこれが大量に並んでいた。
札幌の比ではない。買い物に来る人みんながこれを買うのであろうか。
そう思わせるくらい、どこへ行っても大量に売られていた。
一般的なものと大して変わらない味だが、具材が細かく刻まれており、その分うま味が増している気がした。
北海道では見ることがない牛乳。
サツラクの牛乳と大差ない印象。
セイコーマートの牛乳のほうがはるかに濃い。
後日ユニバースで津軽いなりリベンジ。
こちらのほうが赤く着色されていて、色合いが家庭でつくるものに近いのだそうだ。
コレもち米100%じゃないから、私は大変美味しく頂けた。
今回は妻を置いて私だけ先に帰札するので、妻の分のJRの発券するために弘前駅へ。
楽しみにしてたけど、もう20時過ぎで、閉店時間が来てしまい観光ショッピングできずショボン。
でも弘前には確かに来てたんだぜの証拠だけ収める。
最初に泊まったホテルからの夜景だったかな。
弘前のイトーヨーカドーも札幌の屯田同様にロピアへと転換間近。
弘前、良い街なんだけど碁盤の目じゃないから、道を間違えると思わぬ方向へ連れて行かれるのがストレスになっていた。
朝しか自由時間ないのに開いている店がなくて困った。
弘前駅前の虹のマートで朝ごはん。
商店が寄り集まった市場だった。
地元の人も使うし観光スポットでもあった。
札幌の場外市場をスケールダウンした雰囲気かな。
おすすめスポットにも登録したのだが、細かい情報を書き込めないのでこちらで補足。
黒石駅前にほど近い「中華そば 純 黒石店」
12時前だったはずだが、すでに満車に近い。大盛況である。
なにやらホースがめぐらされているが、それについては後述する。
私は「にぼし中華」680円。妻は「中華そば」680円。安い。
このチャーハン。セットでなんと120円!単品では注文できない。
半チャーハンじゃないのよ。フルサイズよ。120円なのよ。
店の看板にデカデカと掲げちゃってるのよ。これもう価格改定する気ないでしょ。
そしてこれ、ダシをとったあとの煮干しに味付けしたもの。
左から甘しょっぱい、しょっぱい、すっぱい、だったかな。
これ無料で食べ放題です。
ラーメン待ってる間にこれらをつまみ、120円足してフルサイズのチャーハンも食べ、ラーメンも付いてくる。ん?価格設定おかしくね?
妻の同い年の従兄弟が店主です。よろしくどうぞ。
北海道では見ない光景。
駐車場でちょろちょろ水を流して融雪している。
気温が高めだからできるのだろう。
北海道でこれをやると、あちこちでスケートリンクができるだろう。
そんなこんなで4泊したのち青森を出発。さようなら青森県。
私は普段から公言しているが、青森県は北海道に負けず劣らず食べ物が美味しい(味付けは濃かったりするが)のだ。
北海道と緯度も比較的近いのだし、海もほぼ一緒なのだ。
なのに青森の人は謙遜するばかり。
むしろ自分たちが美味しいものに囲まれていることにすら気づいていない。
もっと自慢するべきだ。宣伝するべきだ。というのが私の長年の持論である。
次、来るときは観光メインでありますように…。