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2022年06月04日 イイね!

次期愛車選びーサソリとの出会いー ③アバルト595 FIAT500L試乗(3)

次期愛車選びーサソリとの出会いー ③アバルト595 FIAT500L試乗(3)アバルト695リヴァーレと旧車FIAT500Lを試乗して当日の目的を果たしたが、ズラリと並んだアバルトたちの中で訪問前にはマークしていなかった1台が気になっていた。
ホワイトカラーがきれいなアバルト500である。
アバルト500?595ではなくて??と思ったが、シリーズ4を境に595に名称を統一したとのこと。そのくらいのことも、まだ知らない状態であった。
ベースグレードであったが、ホイールはO・Zホイール、マフラーはアクラポヴィッチに交換され、サブコン、ナビ、バックカメラも装着されていた。2016年式で6万km走行と、年式と距離はそこそこいっていたが、車両本体価格が158万とリヴァーレに比べれば安く、気楽に乗り倒せそうなところも敷居が低かった。ホイールやインパネも含め、ホワイトで品良くまとめられており、前オーナーのセンスの良さを感じる仕様に仕上がっていた。

このクルマも試乗したい旨を営業さんに伝えると、快く「準備して暖気をしますので、ちょっと待っててくださいね」と手早く試乗の準備を整えてくれた。
こういう細かな対応の姿勢一つとっても、その店や営業さんの考えや方針が見えてきて、好感がもてる。
さっそく準備されたアバルトに乗り込む。ついさっき乗ったリヴァーレの高級感とは違う、素のアバルトとでも言うべき適度なスポーティ感とイタリア車的遊び心を纏った車内の雰囲気に安心感を覚える。過剰な演出よりも、これくらいの方が毎日乗るには丁度良いと思える。全体的に年式なりの使用感はあるが、これからまだまだ元気に動いてくれそうだ。何せ、自分のLupo GTIからしたら「たった6万km」走行しただけなのだから。

本日3回目の試乗をスタート。
「踏み込んでもいいですよ」と営業さんから促されたが、リヴァーレで予想外のトルクステアという”サソリの毒”にやられたこともあり、終始おとなしく運転(笑)。ただ、自分の性格上、購入当初こそ加速感を味わいたくて踏み込んだ運転を楽しむが、通勤で毎日乗るようになれば交通の流れに合わせて走るので、次第におとなしく走らせるようになることは分かっている。だからこそ、流れに乗って走った時にどう感じるかも大切だと考えている。
そのような視点で言えば、このアバルト500はパワー、足回り共に、程良いバランスが取れている。パワーは踏み込めば十分にありそうだ。足回りはホイールが16インチであることと、ベースグレードには比較的柔らかめのスプリングが装着されていることで、リヴァーレと比較すればしなやかで快適な乗り心地に感じられた。
それでもアクラポヴィッチのマフラー音が程よく主張してきており、退屈になることはなさそうだ。アバルトらしさを失うことはない。

試乗を終え、もう一度クルマを一周してよく見た。
リヴァーレと同じアクラポヴィッチでもバルブの開閉機能の有無が関係しているのか、リヴァーレよりも若干控えめのサウンドに感じる。
「もう、これで良いのではないか…。」
そんな気持ちが湧き上がってきた。
走りは十分、所有欲も満たされる。何より半導体不足などの影響で、新車は納期が相当長くなっている。しかし中古車なら今そこにクルマがある。Lupo GTIはいつ修理できるか分からないし、直してもまたいつ壊れるか分からない。友人からクルマを借りていて、このお店にも友人のレグナムで訪れているような状況だ。
「見積もりを作ってもらってもいいですか?」と営業さんに伝えた。
カフェ風の商談席に案内され、しばらく待つ。

すると、イベント中だからなのか、年配の方が近づいてきて「ハンバーガー食べる?」と聞かれた。
(ハンバーガー?自動車ディーラーで??)
あまりにも意外な質問だったので一瞬躊躇したが、せっかくなので頂くことに。
テラスのような場所には石釜が置いてあり、そこで焼いているようだ。
しばらくして出されたハンバーガーはボリュームたっぷりで、野菜もしっかりと入っており、見た目からして本格的なものだった。
食べてみると、ディーラーで出されたものだとは到底思えないレベルの美味しさで、「なんなんだ!?この店は!」と思わざるをえなかった。
明らかに、今まで経験してきた自動車ディーラーとは違う趣向だった。

食べ終わって間もなく、営業さんが現れて商談に入る。
「食べました〜?うちは外のイベントでもキッチンカーで出しているんですよ〜」とさらりと言う。手馴れているしこだわりもあるのだろう、美味しいわけだ。
見積書を提示され、想像より総額は高かったが、それでも次期愛車候補への支払額としてはリーズナブルだった(エリーゼの売却益もあったので…)。
商談の中では、検討中のアバルトはその店の顧客のクルマで整備もしていたので素性が分かっていること、アバルトのクルマとしての魅力、カスタムやイベント参加などの様々な楽しみ方があることを説明された。また、かなりの台数のアバルトを扱い、メンテナンスも行っていることでノウハウの蓄積や中古パーツの在庫もあること、これからもアバルトに力を入れていくことなどの話を、営業さんから楽しく熱く語ってもらった。アバルトのある生活がイメージできると共に、安心してこのお店に任せられるなと思えた。エリーゼの売却でもお世話になっていたので、さらに信頼感が高まっていた。

商談が進み、このクルマに決めても良いか…と思えた。
しかし、 Lupo GTIが直れば似たような2台体制になってしまうこと、まだ試してみたいクルマがあるように思えたこと、初対面なのに即決断することで何か後悔するかもしれないこと、何より一度自分自身を冷却して落ち着いて決断を下したいこともあり、
「かなり前向きに検討して、またご連絡します」
と答え、保留した。


今となっては、もしこの時に購入する決断をしていたら、今とは全く違うカーライフになっていただろう。
今、抱えている満足感と悩み、どちらも無く、また違った満足感と悩みを抱えているだろう。
どちらが幸せかは分からない。
どこまでいっても尽きない悩みの中にあるクルマ生活もまた、幸せなのかもしれない。
Posted at 2022/06/04 05:46:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ購入記 | クルマ
2022年06月02日 イイね!

次期愛車選びーサソリとの出会いー ③アバルト595 FIAT500L試乗(2)

FIAT500Lの試乗で心も身体も温まったところで、いよいよ本日の本命であるアバルトの試乗に移る。
事前に在庫車両を検索した時に、様々なアバルトの中でも目を引く上品なカラーリングのアバルトを発見した。

”アバルト695リヴァーレ”

シルバーと鮮やかなネイビーとのツートンカラー(後に「ビコローレ」と呼ぶことを知った)が自分にはとても好みの組み合わせの色でストライクだった。純正ホイールもボディとマッチした色で足元を程よく引き締めていた。内装のマホガニーウッドパネルは特別感はあれど、それほど惹かれはしなかったが、シートはボディ色に合わせた淡いネイビーに”695RIVALE”のエンボス加工(?)が施されたレザーシートも、限定車としての所有欲を満たしてくれるものだった。

初めて実際のリヴァーレと対面すると、写真で見るよりもさらに美しく鮮やかな印象だった。ぐるりとクルマを一周すると、目を惹きつけて離さないパーツに心が昂った。
アクラポヴィッチのカーボン巻きマフラーだ。
アクラポヴィッチはMotoGP、WSB、鈴鹿8耐などのレースに参戦しているトップチームの多くが採用するスロヴェニア生まれのエキゾーストメーカーで、レースでの採用実績が証明する性能と、そのレーシーなエキゾーストノートはいつ聴いても「これぞレースサウンドだ!」と思えるもので、バイク好きな自分としては憧れのメーカーでもある。
そのマフラーがアバルトに純正装着されているとなれば、ポイントは爆上がりだ。

営業さんがリヴァーレに乗り込みエンジンに火を入れると、アクラポヴィッチのマフラーから乾いた太く低い音が響いてきた。この時、初めてアバルトの排気音を聞き、存在感のある音質だと思った。音量だけでなく音質が独特だと感じた。
促されてドアを開けて乗り込む。そこには高級ボートメーカー”Riva”独特の世界観が広がっている空間だった。
マニュアルの左ハンドル車であったので若干の違和感を感じつつも、その前に試乗したFIAT500Lで少し慣れていたと共に、現代のクルマである以上それほど気難しさはないだろうと思え、少し落ち着いてドライビングシートに収まっている自分がいた。シートポジションやミラー類を合わせる。ハンドルのテレスコができないのは少し残念だが、慣れればなんとかなるだろうと思った。
ちなみに、色々と細かなことを書いているが、基本的に自分はそれぞれのクルマがもつ個性については許容できるほうだと思っており、ドライビングポジションなどはクルマを自分に合わせるよりも、自分がクルマに合わせた方が早いなと思ってしまう。(Lupo GTIのパワーウィンドウスイッチなんて手首が攣りそうな位置にあるが、慣れてしまった…不便だけど)

ギヤを1速に入れて、クラッチを繋ぐ。エンストやガクガクする不安はまったく感じず、スムーズに発進した。店舗周辺の細い道を穏やかに走る。ウインカーは最近の車らしい「キ・コ・キ・コ・」という電子音を聞かせ、交差点を曲がる。低速で走っている分には、パワーのあるクルマという感触もなく、路面の凹凸のいなし方もスポーティなモデルであれば特段固い足回りだとは感じなかった。やはり左ハンドル車は左側車線の真ん中を走ることに気を遣った。
川沿いの堤防道路に出て、前方に車が少なくなったタイミングでグッとアクセルペダルを踏み込んだ。
途中までは予想の範囲の加速だったが、二次曲線的なスピードの増加と共にハンドルが取られて、危うく車線を逸脱しそうになってしまった。
鼓動が速くなり、試乗なのに恐怖を感じた状況に軽く冷や汗をかいた。

”サソリの毒”にやられた瞬間だった。

「今のは”トルクステア”と言って、パワーでハンドルが取られるんですよ。ちょっと危なかったですね~。」
トルクステアは知っていたが、これほどハッキリとトルクステアが出るクルマには今まで乗ってこなかったと思う。後から冷静に考えれば、スロットルコントローラー装着車だったので、よりアクセルが開くようになっていたのかもしれない。ゴルフ5GTIを試乗した感覚を思い出して比較すると、ゴルフは上手にトルクステアを抑え込めていたのかもしれない。

それ以後はおとなしく運転して店舗までクルマを運ぶ。途中、オプション装着されていた”スカイドーム”(サンルーフ)を開けてもらう。比較的大きな開口部だったが、やはりあくまでも「天井にある窓」といった感じで、オープンカーの開放感には及ばないように感じた。その時、595カブリオレへの興味が湧いた。
店舗に到着し、クルマから降りるとバルブを開放されたアクラポヴィッチの排気音が図太く響いており、
「オレはまだまだ、この程度じゃないよ」
と主張しているようだった。

Rivaの上質な印象が前面にあるが、そこはアバルト。コンペティツィオーネをベースに仕立てられているだけのことはあり、走りの刺激も、特別な装備も十分で、魅力的な一台に仕上がっていた。値段は総額400万を超えるくらいだったが、「欲しい」と思わせられるクルマだった。
しかし、これまた”限定車”ということもあり、そのボディや内装の美しさなどには気を遣うし、日頃のアシとして乗り倒すのがもったいなく、乗り潰してはいけないクルマに感じた。

大事にしすぎてしまったエリーゼのことがまたも頭をよぎった。
Posted at 2022/06/02 19:22:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ購入記 | クルマ
2022年06月01日 イイね!

次期愛車選びーサソリとの出会いー ③アバルト595 FIAT500L試乗(1)

エリーゼを売却する際、近くにアバルトが展示されており、「Lupo GTIの次のクルマにアバルトもいいかもしれないな」という考えが浮かんだ。もちろんアバルトの存在は知っていたのだが、そのボディから想像するよりも車両重量がLupo GTIに比べて100kgも重く、軽さを重視している自分にはそれだけで候補対象外のクルマとなっていた。しかし、様々にカスタムされたアバルトたちを見て、その気持ちが少し薄らいだことが試乗に足を向かわせた理由の一つでもあった。
コペンGRやGRヤリスの感触が残っているうちにアバルトを試乗したい…というよりも、アバルトを試乗する前に候補となっているクルマに乗って、より比較できるようにしたいというのが本音だったかもしれない。
また、珍しい旧車のFIAT500Lに乗ることができるということも多いに魅力だった。

販売店には事前に予約した上で、コペン試乗の翌日1月16日に訪問。
エリーゼ売却でお世話になっている担当営業さんと挨拶を交わし、「じゃあ、まずはこちらからいきましょうか!」とイベントの関係もあってスタンバイされていた旧車FIAT500Lからスタート。
フルレストアされた1971年製の個体で、鮮やかなレッドの合皮シートや淡い水色の塗装などは新品同様。かわいらしいデザインの良さを現代レストア技術でさらに引き立たせている。以前にも一度現車を見ていて「これ欲しいなぁ」と思っていたが、さらに好印象になった。

旧車独特の作法もあるので、まずは営業さんに運転してもらって同乗走行。
助手席に座ると営業さんが勢いよくドアをバンッと閉めてくれた。以前、ショールームで座らせてもらった時は、しっかり閉まってなさそうでも華奢な印象があり、怖くて思い切り閉めることができなかった。そこはイタリアのおおらかさなのか、良い意味で大衆車としてのラフさもあるのか、「あ、これくらいでもいいんだ」と思えた。
センターコンソール(?)にあるチョークレバーとセルスターターレバーを引く。軽快なセルの音と共にエンジンに火が入り、2気筒の低い”ダカダカダカ…”と鼓動を感じる音が遠慮なく車内を満たし、気分を高揚させる。
営業さんは手慣れた運転で50年近く前のクルマを快活に走らせていく。視点が低くドアも薄く、余分なものは一切ないこともあり、外界と遮断された感覚などない、旧車ならではのダイレクトにクルマそのものを感じられる良さを助手席でも強く感じることができた。

いよいよ運転の時がきた。
細く華奢で径の大きめなハンドルを握り、ギヤを1速にガチャっと入れる。回転数を少し上げながらゆっくりとクラッチを繋いでいくと、650ccエンジンに載せ替えられていることもあるからか、想像よりも低速トルクがあったので苦労することなくタイヤが転がり始めた。
営業さんの配慮で、最初は車通りの少ない道から感触を確かめていく。1速で発進したまでは良かったが、ギアを上げていこうとすると現代のクルマのように強力なシンクロ機構がないからなのか、スッと次のギアに入らずに、回転が少し落ちてからガチャっと変速することができた。大通りに出て、少し多めにスロットルを開く。元気なトルクが感じられ、現代の交通の流れに乗ることは十分可能なくらいの加速を披露する。営業さんにお願いして折りたたみ式のキャンバストップを開けてもらうと、車内に響いていた音が上へ抜けていくように柔らぎ、1月のピンと冷たい空気と、冬の曇り空から優しい光が入ってきた。寒いので長く開けることはできなかったが、クルマの鼓動を感じつつ風も感じることができる、満たされた感覚があった。試乗の最後までギアをうまく入れることはできず、ダブルクラッチをマスターしなければならないようだ。
現代のクルマとは違う”乗りこなす楽しみ”がこのクルマにはあるのだ。

短い試乗時間だったが、旧車と過ごすカーライフもすばらしいのだろうと夢が広がった。現代のアバルトと旧車のFIAT500を同時所有できたら、それはそれは充実したカーライフになり、想像するだけでワクワクする。しかし、ある意味”骨董品”のようなクルマでもあり、必要なメンテはもちろん、エリーゼのように放置せず乗り続ける余裕が自分にあるのかが現実問題になるだろうと感じた。
Posted at 2022/06/01 21:22:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ購入記 | クルマ
2022年05月17日 イイね!

次期愛車選び—いざトヨタ販売店へ— ②GRヤリス、コペンGR試乗

次期愛車選び—いざトヨタ販売店へ— ②GRヤリス、コペンGR試乗ジムニー試乗から10日後の1月15日、今まで家族の車購入に付き添ったことでしか訪れたことのないトヨタ販売店(GRガレージ)へ行く。一度は自分で乗って確かめてみたいと思っていた「GRヤリス」を試乗するためである。

訪れると新型ノア/ヴォクシーの販売開始直後ということもあってか、頻繁に客が訪れていた。
予約してから訪れたが、誰にでも基本的に丁寧な応対はトヨタクオリティか。

試乗車はGRヤリス RZ“High performance”
エクステリアを一周眺める。間近で見ると、いっそう筋肉質なボディの盛り上がり、オーバーフェンダーの迫力、塊感のあるデザインに凄味のようなオーラがある。ラリーで勝利するために産まれてきたトヨタ謹製のスポーツカーとしての気合みたいなものが伝わってくる。
サッシュレスのドアを開けて車内に乗り込む。黒で統一された車内はスパルタンな雰囲気が漂う反面、インパネやドアハンドル周りの近未来的なウネウネしたデザインはちょっと苦手。ヤリスがベースということもあり、どこかトヨタ・国産車の事務的なデザインが同居しているところが所有欲をくすぐられない。
バケットシートを調整し、エンジンをスタートすると野太いマフラー音が主張する。

試乗コースは市街地の幹線道路で交通量が多く、距離も短いため、ほとんどスピードも出せず試乗には不向き。それでも前車と車間を広げてアクセルペダルを踏み込めば、強烈な加速を披露して実力の片鱗を覗かせる。また、足回りは流れに乗って走っているにはしっかりとしたコシのある乗り味で、路面の凹凸に対しての当たりはガツガツ来ないが無駄な動きはしない。
わずかな試乗時間であったが、それでも途中には「ここまでの性能は自分には必要ないな」と思った。速さを求めて走るためのマシンであり、そこまで速いクルマである必要は自分にはなくなっていた。その速さも、楽しみの速さというよりも、レースでコンマ何秒を削るための速さに感じる。また、車両価格がマニュアルだと396万円〜であり、車の内容からすれば高くはないが、自分にそこまで払わせるだけの目的が見出せなかった。


試乗と商談を終えて店を出ようとすると、試乗車ボードの中に「COPEN GR SPORT」があることを発見した。しかもMT仕様。こちらも以前から気になっていたので、再度試乗をお願いする。コペン(初代)はLupo GTIを購入する際にも最終候補にまで残ったクルマ。今でもコペンへの憧れがある。

今度はコペンのキーを受け取る。デザインは初代の愛らしいデザインではなく、直線基調のフロントフェイスやリア周りのデザインが精悍さを感じさせる。GRヤリスと比較すべき対象ではないが、ついさっきまで乗っていたGRヤリスと比べると小さく軽快で、親しみやすい印象を与えてくれる。

外から見ると軽に感じさせない上質感を感じるが、車内に乗り込むといっそうタイトな感覚が際立つ。MOMOステアリングやレカロシート、BBSホイールという定番パーツが主張しているのは、今となってはやや古典的過ぎるか。スピードメーターが中央に大きくあり、左に小さめのタコメーター、右に同じくらいの大きさの燃料計というレイアウトと、「GR」のマークが中央にあるデザインは、自分には子どもっぽく、玩具的に感じた。もう少しシンプルなデザインでも良いのでは…。インパネは設計年次の古さからなのか、コストがかけられないのか、特にエアコン操作パネル周辺などは、どうしても事務的な感じがして、所有欲をじわじわと削がれてしまう。
エンジンプッシュスタートボタンを押すと、「キュルルッ」と、いつものダイハツの軽四、というセルの音が聞こえてきて少し興覚め。排気音が程よく主張してくる。

いったん走り出してしまうと、それまでに感じていたネガティブな感覚が気持ちの良い走りと共に影を潜め、この貴重な軽オープンスポーツカーの楽しさを味わうことに没頭している自分がいる。初代コペンの記憶は遥か遠く、現行のローブやセロとの比較は乗ったことがないのでできないが、足回りは硬さの中にもしなやかに路面のギャップを吸収している感覚があり、ハンドルを切れば軽さと重心の低さ、車体のコンパクトさがあいまってクイックに向きを変える。GR専用の剛性アップパーツが効いているのであろう。660ccエンジンなので思い切ってアクセルを踏み込むことができるが、3気筒DOHCターボのパワーはこの小さな車体を力強く勇ましい音で加速させる。これなら加速が欲しい時に思い切って踏み込めるし、場違いな速度でなくとも楽しめるクルマなので、限られた性能を多くの場面で引き出すことができるのではないか。

そして、本領発揮はフロントウィンドウ上部のロックを外し、電動でルーフを開け放つところから始まる。それまでの閉塞感は過去のものとなり、空まで続く開放感に包まれる。電動ならではの精巧なギミックを見ていれば、約20秒間が愉しいショーにもなる。電動オープンの常だろうか、閉じている時はガタガタ、ギシギシとルーフの様々な部分から音が発生するが、オープンにすれば環境音もあり、スッキリとした音を楽しめる。

シートヒーター付のレカロの温かさもあり、「こんな風にオープンを手軽に愉しめるのなら、これで良いか…」と思わせる魅力がある。

試乗を終えるころには、コペンの虜になっていたといっても過言ではない。
それくらい、気負わず所有でき、かつ、走りもオープンも愉しめる「コペンGR SPORT」というクルマの魅力に引き込まれていた。
見積もり価格は272万円(ナビ、付属品、諸費用込)。
いや、むしろこの価格で軽のオープンスポーツカーを買えることに感謝しなければならないのだろうことは理解している。しかし、いざ所有しようと思うと妥協しづらい部分もあることは確か。

願わくば、コペン20周年記念車がGR SPORTで出てほしい。
もし発売されたら、オーダーしてしまうかも…。
Posted at 2022/05/17 00:09:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ購入記 | クルマ
2022年05月16日 イイね!

次期愛車選び、スタート! ①ジムニー試乗

次期愛車選び、スタート! ①ジムニー試乗マイカー難民となり、友人のレグナムVR4を借りて年末年始を過ごす。昨年に続き、今年も姪っ子を連れて雪遊びに高原へ行った。路面状況が次々に変化していく状況でも、Lupo GTIと比べて長いホイールベースにスタッドレス+四駆の安心感は高く、2.5ℓV6ターボエンジンの余裕あるトルクと合わせて、同じマニュアル車でも、こんなにもどっしりと余裕にあふれたドライビングフィールになるのだと、改めてその良さを知った。若干「珍車」のように見ていた節もあったが、これはこれで良いクルマだな…と改めて気づかされた。

この時に「クルマは良い悪いではなく、人間と同じようにそれぞれの個性なのだ」という考えに至ることができた。

2022年の年明け早々、もしもLupo GTIが乗れなくなったら…との思いもあり、次期マイカー候補を探す旅を始めた。

「ジムニーシエラにマニュアル車の試乗車があるようだ」ということを知り、調べてみると確かに県内に何台か試乗車があることを発見。新型ジムニーのスタイリングには以前から惹かれていたこともあり、1月5日、スズキのディーラーへと向かった。

ジムニーシエラと対面。何度となく路上で遭遇する人気車だが、改めて対峙すると、ワイルドで端正、シンプルでも貧相に見えないデザインは何度見てもすばらしく、魅力的に見える。ワイドフェンダーが軽規格ジムニーとの識別ポイントになるが、素直にカッコイイと思える。
内装はスッキリとしており、実用車としての一面も感じさせる。助手席グラブバーや、バー状のドアグリップなどは機能性と共にクロカン四駆らしさを感じさせる。装備はもちろん現代の水準であり、フルオートエアコンやマルチインフォメーションディスプレイ、ステアリングオーディオスイッチ(JCグレード)などが備わり、十分に快適なレベル。シートヒーターが全グレード標準装備なのはとても魅力的。リヤシートを倒した時の段差がなくなりフラットになるのは、先代ジムニーからの大きな改良ポイント。車中泊もしやすそうだ。

いよいよ試乗へ。1人乗車ではないことを差し引いても、十分なトルクで走り出す。ただ、そのパワーは「必要にして十分」という感じであり、Lupo GTIのような小さいボディに大きなエンジンで速く走らせる、といった類のパワー感とは当然違う。ディーラーの周囲を10分ほど走らせるだけだったが、本格的オフローダーとしての強靭なシャシーでありながらも、普段の買い物でも快適にこなせるような、良い意味での「普通のクルマ」な乗り味にすら感じた。この試乗では、揺れるような乗り心地も特に感じなかった。

クルマとしての出来はすばらしく、発売から3年経ってもその売れ行きはとどまることを知らず、納期は相変わらず1年半程と伝えられた。しかし、それも乗れば納得。特に悪路を走ることに興味がなくても、このデザインに惹かれて買うだけの価値があり、所有してもその期待を十分に満足させるであろう。

個人的な期待感からすると、逆にその「普通なクルマのように感じられる洗練された仕上がり」が、自分にとってはやや期待外れでもあった。
ジムニーには荒々しさ、ワイルド感や、どこまでも走っていけるタフな走破性を、運転感覚やクルマ全体から感じられることを期待していた。
開発者が先代からネガティブなポイントを一つ一つ改善していった結果、内装も含め、自分には快適すぎるクルマに進化したのかもしれない。エンジンの特性も実用車的で、総合的に運転していて楽しいクルマ、刺激を感じられるクルマとは感じられなかった。

シエラを試乗後、比較として軽ジムニーにも試乗させてもらった。基本的な印象は変わらないながら、660ccのエンジンは絶対的には非力でも、踏み込めばキビキビと走ることに軽く驚いた。最新の軽の進化が感じられ、軽ジムニーには別の魅力があると感じた。ただ、本命視していなかったので、それ以上深く考えることはなかった。

試乗を終え、見積りを作ってもらったが、こちらの意志よりも先に「予約だけでも」と、売りたい気持ちが前面に出ている若い営業マンによって購入意欲が削がれたことは否めない。また、長すぎる納車期間は実際問題、そこまでLupo GTIを乗り続けていられるかも疑問だった。

商談を終え、ディーラーを出ようとした矢先、「スイフトスポーツ」のマニュアル車があることに気づき、尋ねると試乗OKとのこと。5ドアだが、車両重量が軽く、ホットハッチとしてはLupo GTIに通じるものもある。評判も高く、以前から興味はもっていたので、再び試乗へ。結果的には、この日試乗した3台の中で最も好印象なクルマだった。エンジンは滑らかな吹け上がりで、ターボエンジンはパワーもトルクも十分あり、速い。足回りも適度に固められ、剛性感のあるボディと共に気持ちよく車体の向きを曲げ、走り抜けていく。Lupoの設計から20年近く新しいこともあり、国産コンパクトスポーツがこんなにも気持ちの良い走りを楽しめることにとても感動した。何より“乗りやすく、気持ちよい”との印象が強かった。

この後のクルマ選びにとって、大きな影響を与えた出会いになった。

そして、もう一度新型ジムニーをじっくりと試乗し、どのように感じるかを自分に再び問うてみたいと今、改めて思う。
Posted at 2022/05/16 23:50:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ購入記 | クルマ

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その時々で趣味やハマることがありますが、クルマやバイクはずっと好きで興味をもっています。 この度、久しぶりの車購入をきっかけに、クルマへの様々な想いや細かな経...
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