
軽井沢へ向かう際、普段は上信越道でワープしてしまうのだが、「秘境」を味わいたいという好奇心にかられ、10年ぶりに碓氷峠の旧道に足を向けてみることにした。
今回走行するのは、軽井沢から横川に向けての下り勾配のルートだ。軽井沢駅を過ぎて県境を過ぎると、路肩には「カーブ184」の看板が出てくる。「一体何が始まるんだ?」と身構えていると、次のコーナーには、「カーブ183」の文字。「これは何かの罰ゲームだろうか(苦笑)」と思わずにはいられない。こうなったら腹をくくって進むのみだ。
道中はひたすら、ハンドルを右に切り…左に切り…の繰り返しである。単調な作業の繰り返しのように思えるが、むしろ無心でハンドル操作に没入できるのが気持ちよかった。カーブをクリアするごとに、雑念が一つずつ消えていくような感覚。これは善の世界の「歩行善」ならぬ「運転善」ではないかと思ったりもする。184個ものコーナーをクリアした後は気持ちもスッキリ。日々の喧騒から離れ、ただ目の前の道に全神経を集中するという、大変貴重な時間となった。
碓氷峠は舗装の状況も良好で、愛車メガーヌの硬めのサスペンションでも不快感は少なかったように思う。交通量も少なく、大型車はまず通らないような道なので、安心してドライブが楽しめる。あなたも是非、碓氷峠の旧道で「運転善」を体感してみてはいかがだろうか。
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2025/05/20 00:28:28