苦悩の205/50R17インチタイヤ手組み　組み込み編②

徐々に木片の数が増えていく。あまり薄い板だと割れることがあるので注意。
また、木片が小さいとタイヤ内に落ちてしまい、とても悲しいことになる。さらに木片のササクレがビード部分に残ってしまうとエア漏れの原因になる。

硬いウレタン素材で厚みのあるもの（まな板とか）であれば木片よりはリスクは減る。

この辺りになるとかなりレバーを掛けるのがつらくなってくる。

タイヤとホイールの間に隙間が無くなり、レバーが挿せなくなってくるので1本レバーを差し込んでおく。ディスク面を傷つけないようにタオルで巻いてある。
2本のレバーを駆使して、ビードを切らないように、じわじわと入れていく。もちろんビードクリームは塗ってある。

木片の数が増えていき、レバーを差し込むためには先に入れてあったレバーを持ち上げて隙間を作ってやらないといけない。フィニッシュは近い。

いよいよ最後のひと上げ。

もう少し。

するっという感じで落ちる。
ここまで10分でできるようになった。
構想半年、実作業に入ったのが4/29。5/7に再チャレンジするも挫折。プロに任せようとあきらめつつも、一縷の望みをかけて5/15に再々チャレンジしてやっと成功。
救世主はちっちゃな木片。こいつがビードが競りあがってくるのを防いでくれたのだった。

この後、木片を外して、ムシゴムをはめてエアを充填し、ビードを上げる。結構大きな音がするのでびっくりする。エア圧を４キロぐらいで充填し、エア漏れがないか石鹸水を掛けてチェックする。
バランス取りをするべきだが、持込では1本500円以上するので、実走してみてブレがある場合に持ち込む。幸いにも今のところブレは出ていない。

総括すると、初心者が手を出すなら、傷つけてもいいタイヤ・ホイールで練習を重ねてから臨むこと。また、タイヤのはまり方（ビードと逃げの関係）をよく理解していないと嵌め込みは不可能だと思う。動画で手組みをアップされている方がいるので何度も見てイメージトレーニングすること。行き詰まったら、見直したり、さらに検索してみることが大切。
今回、メインのアルファードホイールから先に始めてしまったため、ホイールが傷だらけになったが、手組みができたことの達成感のほうが大きく、充分満足している。
また、プロの仕事の確実さも実感した次第で、お金に余裕があるなら、間違いなくプロに頼むことをお勧めする。タイヤは命を預けているものだから。
挑戦するならあくまでも自己責任で。