
つい先ほどの出来事。契約している駐車場から自宅まで歩き、マンションが近づいてきたその時に向かいから自転車がよろよろと走ってきました。
相模原市は自転車人口が非常に多く、昼夜問わず自転車が行き交っているので特段珍しいことではありません。まぁ強いて挙げるなら必要以上に道路の真ん中に寄っていることくらいですが、住宅街の一方通行(自動車に限る)の路地裏ですからそんなことも本来なら特筆することではありません。
では何故ここでは特筆したのでしょうか。
私の進行方向に対して向こう側から迫る自転車。そして同時に背後からは自動車が近づいてきている気配もありました。
しかしもうマンションは目の前で、それら双方に対し何ら意識を向ける事なく鍵を取り出しオートロックを解除しようとしたその時。
視界の隅で何やら不穏なものを感じそちらに目をやると、先述の自転車と自動車が異常接近していました。
自動車は限界まで端に寄せて自転車を躱そうとしていましたが何せ自転車がど真ん中をよろよろと走っているので接触しかけているようでした。
おやおや…と思いつつも、どうやら接触はせずにすれ違えたようだったので今度こそオートロックを解除してエントランスへ入ろうとしたその時(2)。
ガシャーーーン!!そしてビターーーーーン!!!
流石にギョッとして振り返ると先ほどの自転車とその運転手がひっくり返っていました。
改めて見ると運転している(現在はひっくり返っている)のは初老の男性です。
おやおや…?と思いつつ瞬時に頭の中で状況を整理しました。
①何故にこの自転車はひっくり返っているのだろう?
②まさかさっきのすれ違い時に実はぶつかっていたのか?
③いやしかしそんな音はしなかったし、自動車ももう走り去ってしまった。
④ていうかぶつかったにしては倒れるの遅くね…?すれ違ってから20秒くらい経ったあとに倒れたように思うのだが…?
⑤だとするとこれは…演技か…?
マンションの鍵を持ったまましばらく硬直し、どうしたものかと思案しました。
これが演技だとすると当たり屋的なアレかも知れない。そうだとすると仕事終わりのこのタイミングで関わるのはめんどくさいことになりそうだが…いやしかし本当に実は接触していて彼が怪我をしているのだとしたら見て見ぬふりは出来ない。
ひとまず声を掛けて様子を伺うことにしました。
「大丈夫ですか?どうされました?」
男性は頭を抱える体勢で倒れている。
(いやこれとりあえず救急車とちゃうか?接触はしてなくてもよろけて倒れた時に頭を打ったのかも知れんし…)
男性に目を向けたままポケットのiPhoneに手を伸ばすのと同時に男性が、
「あぁ…ううあ、だいじょう、ぶ…ああう」
と声を発しました。
「え、いや大丈夫じゃないんじゃないですか?どこか怪我してないですか?どうされたんですか?」と言いつつ男性に近づくと、彼は自力で起きあがろうとしたのでそれを支えるべくさらに接近したその時(3)。
(うわぁ………このジジイ酒くせぇ…)
強烈に鼻を突くアルコール臭。
このジジイ、呑んでやがる…。
「いや本当に大丈夫ですか?ていうかおじさんお酒呑んでるでしょ?」
「あぁ…うん、ちょっと」
「ダメでしょうお酒呑んで自転車乗ったら…。大丈夫すか?家、近いの?」
「あぅ…もう、すぐそこだからだいじょうぶう…」
「1人で帰れるの?ていうか自転車は押して帰らないとダメですよ危ないから。乗って帰っちゃダメだからね?」
「うん、押して帰るから、だいじょぶ、ありがとね…ああうあ」
どうやら意識もハッキリしているようで(ハッキリはしていないですが)普通に立てて歩けもするみたいなので、しばらくその背中を見送ってようやく私は帰宅することが出来ました。
つい先ほど起きた実話です。
つーか酒呑んでチャリ乗ってんじゃねえよクソジジイがよぉああああ?!!
最初はおおごとかと思いましたが、実際は酔っ払ったジジイがふらついて倒れただけ…いや下手するとあの派手な転び方はやはり演技だったかもしれないとも思います。まぁ大惨事にならずに良かったですとりあえず。
私は昔からたまーーーーにこういった場面に遭遇します。
その度に、見て見ぬふりをしたがために後味の悪い結末になったら嫌だという思いが勝り結局は首を突っ込んでしまうのですが、実際のところ本当におおごとだったことはありません。
だいたいはおかしな人がおかしなことをしでかしているだけでした。
とはいえなかなかこういう場面を無視するのは勇気が要るので、私はこれからもこういう場面に遭遇してはおかしな人に関わってしまうのだろうと思います。話のネタにはなりますが、その瞬間は本当に(どうする?どうする?!)と焦るのでなるべく遭遇したくはないですね。

閑話休題。
それはそうと昨今の物価高騰は常軌を逸し、何もかもが数年前よりも遥かに高くなっていて昔は何気なく買えていたものでも手を出すのに勇気が必要になっています。
日常の買い物で言うと、コンビニなんかはその最たるものです。
確かに昔から「コンビニで買い物するのは金持ちだけ!スーパーの方が安いんだからコンビニなんかで買い物する貧乏人はアホだ!」という意見は一定数あり、その言い分もごもっともではあるのですがやはりいつでもどこでも買い物が出来る手軽さは魅力的。
私も胸を張って断言出来る程度にはお金が無い人生を歩んできましたが、コンビニには常々お世話になっていました。
そんな私ですら最近の物価高騰により、いよいよコンビニでパンやらおにぎりは買えんぞ…という感覚になってきております。
実際に昔はもうちょっと頻繁に食べていた気がするコンビニのおにぎりはここ1〜2年でほとんど買わなくなりました。高すぎるから。
しかし今日、久しぶりにセブンイレブンのおにぎりを買いました。

そりゃあ100円セールですもの。
貧乏性故、この手のセールは「買わなきゃ損」という思考が働き正に売り手の思惑通りの客になってしまいます。
ここ数ヶ月は仕事の昼休みにはドラッグストアで買った98円のパンを食べる生活だった私もここぞとばかりにおにぎりを三つ食べました。
久々に食べたドノーマルの鮭おにぎりの味を懐かしく思うと同時に「昔は100円が当たり前だったのになぁ…」とどこか物悲しい気持ちにもなりました。
たった四日間のセールなのでこの期間は毎日おにぎりを味わおうと思います。
最近私の中で評価が下がり続けていたセブンイレブンを少し見直そうかと思いつつ、帰りに寄ったローソンでも、

こんなものを見つけてしまい「っぱローソンよ!!ポンタ貯まるし!!」とやはり自分はローソン派なのだと再認識したのでした。
そしてカツカレーを食べながら、「いや自炊しろよ」と自分で自分に苦言を呈すのでありました。
もともとが自堕落な独り身の中年男性ですから、結局食生活はこんなもんですね。
車にお金を使いたくて、それでも貯金もしたいのならばやはり節約はしなければなりませんね。
狂喜乱舞の100円セールに飛びついた結果、自身の怠惰を反省するところに落ち着きましたというお話でした。
皆様本日もお疲れ様でした。おやすみなさい。