
先ほどの後編です。
4.メンテナンスコストは安くない 数ヶ月動かなくなる事も覚悟せよ
ウラルはロシアバイクと思われていますが中身はアメリカ製になっています。
「じゃあ部品もあって安心だね!」とならないのがこの車両
例えばタイヤ交換、ウラルはリアタイヤが9,000kmほどでツルツルになります。
現在純正のハイデナウK37タイヤは日本国内に在庫がありません。

タイヤがゴツゴツしていてオフロード感がある
その為、2021年まで純正タイヤで使用されていたDURO HF-308 19incを探して交換するしかない状況です。

タイヤが丸まっていて一本だけDUROにしたら浮きそう
FAQを信じてはダメ
タイヤすら無いのはメーカーとして怠惰すぎる。
その他マイナーなパーツが壊れると数ヶ月は動かないと考えていた方がいい。
5.致命的な持病がある。それも特大の
ウラルの致命的な故障にクラッチの寿命及びクラッチスプラインの削れがある。
マニュアルバイクだしクラッチくらい削れるでしょ?と思うかもしれない。
ただ、これが乗り方によって様々で人によっては10,000km台でクラッチが終了する人もいるとか。
部品、工賃含めて15万円〜の修理となる。
※2店舗で聞いた修理費の平均
クラッチも在庫がない場合がある為、修理待ちになる事もある。
クラッチスプラインというのはMT自動車に乗ってる人なら聞いた事があるかもしれない。
これがウラルは削れていく
個体差はあるが15,000km〜30,000kmの範囲
これも大規模修理になる為、25〜30万円ほどの修理費を覚悟しなければならない。
その他にも運が悪いとホイール割れ、ファイナルドライブケース割れなどもある。
地味に嫌なのがO2センサー異常でエンジン警告灯が点灯する事もある。
ウラルにおいてはO2センサーは消耗品なので予備は忍ばせておく必要がある。

これも在庫が無い時があるので予備は買っておこう。
6.距離無制限のレッカーが無い為、長距離のレッカーは大金がかかる。
ウラルは自動車扱いになる為、距離無制限のレッカーが無い。
これが致命的で、北海道でレッカーを頼んだとすると私の自宅のある滋賀県まで運搬するとなると約50万円ほどかかる。
レッカーを使う時は事故か自走不能な故障となるが、先ほどの5の故障が起きたとするとどうなるだろうか?
最悪、修理費30万円+レッカー50万円
80万円の自己負担となる。
コレが怖くて2024年は北海道に行けなかった。
悪いことばかりなのか?
これだけダメなことを書いているが、ウラルのオーナーになった事を後悔しているか?
後悔はしていない。
それはただ一つ、唯一無二であるから
トコトコ走っていても煽られる事もなく、子どもには手を振られ、老若男女からフレンドリーに接してもらえて見る人みんなが笑顔になる車両はあまり無いと思う。
そして、GEAR UPは自動車の為ヘルメット無しで乗れるのだ。
私の住む滋賀県の北の方は平野の田園地帯が広がっているのだが、この地域の道をヘルメット無しでトコトコ走るのが一番楽しい。
嫁もウラルはバイクと違って一緒に旅をしている感じが強くて好きと、お褒めの言葉を頂いている。
ただ、維持するのに必要な物は、年間50万円ほどのウラル用の資金、家族の理解、来ない部品を待つ気長な心だけです。

こんなに楽しくて人生を豊かにする車は無いかもしれない。
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2025/01/06 18:06:23