長年手元にオープンカーを持っていまして、持っているときは別にオープンにしないくせに、持っていないと欲しくなるという持病のような気質があります。
今もスマートカブリオがあるじゃないかと周りからは言われるのですが、中長距離のドライブに使うには適してないと感じてます。確かに近所をウロウロする際に、気軽にオープンにできることは秀逸な機能でして、実際にそうやって使ったりしてますし 最小回転半径が超絶小さい特性は便利この上ありません。
しかしやはりドライブに使う気にはなれず、オープンを満喫できる車とは言い難い(あくまで私見です)と感じてまして、日に日にドライブに適するオープンカーへの想いは募っていったわけです。
めんどくさい性格の私は、オープンカーなら何でもいいわけでもなくて、オープンカーの開放感を重視しています。
そうなると最近のオープンカーで考えたときには、ザビートルカブリオレかミニコンバーチブルくらいしか私の求める開放感を満たす車はありません。
単なる条件で言えば、個人的にDCTは嫌いなのでF57前期のミニコンバーチブルがトルコンということもあってターゲットになるのですが、ミニに関してはあまりにも良い車なのか、街中を見回してみるとミニで溢れかえっている現状。レアが良いと言ってしまうと陳腐になってしまいますが、さすがにこれだけ沢山いることは私の趣味的には辛いものがあります。
そうなるとDCTは我慢してザビートルカブリオレがターゲットとして浮上してくるわけです。
ただ黒いボディが好きな私は、ザビートルカブリオレの黒は何故か黒だけ内装がタン(色)でして、内装も黒や濃い目のグレーなどが好きな私にとって避けたくなる色目の内装なのです。
しかし限定車としてザビートルカブリオレ50'Sというものがあり、それは黒赤とはいえ比較的好みに近い内装色でして、ターゲットをそれにすることにしました。
限定車なのでほとんど市場にはないだろうと思っていたのですが、静岡に距離浅の個体を2台も持っている車屋さんを発見して、早速電話をして見に行くことにしました。
ただこの話しはネガティブな話しでして、しかもその店は大変に人気があるようなので、私が感じたことをそのまま書くと むしろ私が変だと思われてしまう危険性がありますので、端折ったりボカしたりすることにします。
ともかくその店に見に行く約束を三日後にして、当日を迎えました。
当日の早朝、LINEにて「見に来られる車が成約されました」と連絡が来まして、確かに中古車ですし、手付を打ってるわけでもないのでしかたありませんが、少なくとも見に行く約束をしているのに成約させてしまうのかと落胆しました。
しかしながら距離浅の個体が二台あるので、まあもう一台を見させてもらえばいいかなと思って「了解しました。もう一台を見せてください」と気持ちを切り替えてお店に向かうことにしました。
お店までは高速を使っても3時間程度掛かり、まあまあ遠いなと思いながら到着。
そしてお目当てのザビートルカブリオレ50'Sを見せてもらうことに。
しかしまず、YouTubeで大変高いテンションの社長さんは目の前にいる私のことはガン無視してパソコンに向かってまして、個人的には買ってはいないものの、一応客である私に「いらっしゃい」くらいは言っても良いのになと思いながら、「まあ忙しいのだろう」と思って流しました。
女性の(これまたYouTubeで楽しげに出ている方)営業の方が案内してくれまして、ザビートルカブリオレを見せてくれるのですが、ザビートルカブリオレのところに案内してくれるとすぐに事務所に引っ込んでしまいます。
私としてはDCTの件などもあって、この車一択とは言えない状況なので、ザビートルカブリオレを推してもらいたいなと思っていて、その旨も説明していたし、その場でもその話しもしたのですが、どうしてもその場に居たくないようで事務所に行ってしまいます。
一人でザビートルカブリオレを見させていただきまして、その後商談室に連れて行かされて見積もりを出されました。
ただ個人的にはまだ決めたわけでもなく、むしろ「この車に決めた」となれるように推して欲しいので、その場でもう一度その話しを言ってみるのですが、どうも話しが通じずに見積もりの話しへ。
仕方がないのでその話に乗るのですが、例えば個人的に全ての車にコーティングをしてまして、それはボディだけでなく、ホイールも窓もミラーも全てお願いしてきてます。
今回もその旨を言ってみたのですが、ガラスコーティングは「当社としてはあまりしたくありません」と言われまして、それ以上何も説明してくれないので、こちらから「ワイパーがビビるのを嫌ってのことですよね?」と聞くと「そうです」とのこと。
まあそういうこともあるのですが、私はビビろうが何だろうが窓もコーティングしたいので、「ビビることがあるのは理解してますが、別にクレームを言ったりしませんので、全てコーティングしてください」と言うと、「当社としてはあまりしたくありません」と同じことを言ってきます。
いや、したくないのとしないのは別ですし、もししないと決めているのであれば、ボディコートも含めて一箇所でやってもらった方が安くなるので、「ならばコーティングは無しでお願いします」とあくまでやらないなら別のことろでやってもらおうと思ったのですが、「コーティングをせずに納車したくありません」となぜかガンとしたことを言い始めます。
「ガラスコーティングしないのですよね?ならばコスト的にも全部やってくれるところに出したいのですが」と説明しても、買うならコーティングしないと出したくない的な話になっていきます。
これだと堂々巡りというか、私は言いなりになってガラスのコーティングはせずにボディコートだけしてもらって、納車後に他でガラスコーティングしてもらうってことなのでしょうか。
これが一例で、支払いの件や各種条件を尋ねても、どうにも腑に落ちないという状態になってしまいます。
さらに見事な他責主義で、まるで私が悪いかのごとく責めてくるので、私としては車を買おうかと思って遠路はるばる見にきただけなのに、何故か文句を言われる状況になってくるわけです。
そこまでされても、もし車を買う場合に仲違いをしたくないので和かに対応していたのですが、何を話しても一から十まで意味不明なので困ってしまいました。
そんなときに、本来ならその話しが聞こえているだろうYouTubeでテンション高く楽しげな社長が現れて、その場を収めてくれるはずと思うのですが、相変わらずガン無視を決め込んでます。
こりゃダメだ。と思い、せっかく車はかなり良い状態だったのですが、中古車はお店との付き合いも含めて出会いなので、今回は諦めて帰ることにしました。
実際にはもっともっと核心的なこともあるのですが、そこは書かないでおきます。
そんなこんなでザビートルカブリオレは “アヤ” が付いたのでやめることにしました。たぶんこういった流れで無理矢理買うと、結局悪い思いをしてしまいそうな気がします。
そんな感じでオープンカー探しは難航するのでした。