リバーカヤック仲間に進められた Antix の在庫が長瀞(埼玉県秩父地域)の店舗にあると連絡があったので、長瀞まで出かける事にしました。
経路を地図で調べると・・・

和田峠(新和田トンネル : 標高 1333[m]) 経由で上信越自動車道-吉井IC 経由で 3.66~4.33時間 224[km]
中央自動車道 雁坂峠(雁坂トンネル : 標高 1200[m]) 経由で 4.00~4.50時間 247[km]
一般道のみ1 ぶどう峠 : 標高 1510[m] 経由で 5.33~6.66時間 225[km]
一般道のみ2 十石峠 : 標高 1351[m] 経由で 5.33~6.00時間 222[km]
長野-山梨 と 群馬-埼玉 の県境の山越えが重要です。
休憩や渋滞を考慮すると往復 10時間を見込みました。
途中、昨年末に立ち寄った八ヶ岳農業大学校内の MONTURA OUTLET に寄っていくことにしました。
前回訪問時、東京/名古屋/大阪 の店舗閉店の知らせを受け、店員さんに聞いたところ、八ヶ岳のアウトレットはエアモンテとは別法人との事で継続されると行っていました。ただ、この場所で継続して営業していくかは未定との事でした。
不思議なのはスマートフォンアプリケーションの MONTURA の店舗紹介に両方が記載されていたことです。アパレルメーカー(製造配給側)からみれば自社製品は売れた方が良いので、そういった理由からだと思われます。
出発
[09:55-11:13]
ENEOSウィング 中央道諏訪インターTS
[11:22-11:48]
八ヶ岳農業大学校

カーナビゲーションの案内では諏訪南IC経由で八ヶ岳方面に向かうよう提案されましたが、諏訪IC経由にて茅野のガソリンスタンドで給油しました。
その後は御柱道をひたすら登って標高 1300[m] の八ヶ岳農業大学校へ。

八ヶ岳農業大学校 駐車場降りてすぐの場所
Goldenweak 期間中は学校外の業者を含めて出店があります。

店舗のあった場所に行きましたが、なくなっていました。どうやら敷地を貸していただけのようで期限終了で退店したとの事でした。生徒さんは行き先を知らないとの事。

アウトドアのウェアの調達先を考えないといけません。長野県に住んでいますが、公共交通機関で行くには神田の MONTURA TOKYO が便利で、安曇野のモンベルは公共交通機関で行きづらいという問題がありました。
とはいえ、登山服は高価なのでセール時にしか買いません。

山羊さん

飼育施設

馬さん

八ヶ岳農業大学校内の展示を見学する。酪農の展示を見て回る。山羊、牛、馬など飼育されているようです。

牧草地

つくね丼

とソフトクリームを頂きました。
ラデッシュと水菜を購入。
八ヶ岳農業大学校 だけでなく、外部のキッチンカーも来場しての出店をしていました。
八ヶ岳農業大学校
[12:59-14:23]
デイリーヤマザキ 雁坂ライン店
しばらく滞在して出発
県道 484号、425号 を経由・・・八ヶ岳ズームライン を通って諏訪南IC から中央道へ、南東に向かう。
雁坂トンネル へ向けて進行。最寄りIC は一宮御坂か勝沼ですが、南下する分の距離を短縮するため双葉SIC から一般道へ。
県道 6号を東に進む、愛宕トンネルを経由し国道140号へ入る。甲府の街に近いので混んでいました。
デイリーヤマザキ 雁坂ライン店
[14:29-16:16]
ブループラネットカヤックス
カーナビゲーションの検索でこの先最後のコンビニエンストア デイリーヤマザキ雁坂ライン店に立ち寄って一路北へ。
山道が険しくなる。広瀬ダムの堤の高さまで上がり。道の駅みとみ 更に過ぎると S字のガーダー橋 西沢大橋 を渡って、雁坂トンネル料金所。
普通車は通行料 740円(2028年まで)。続いて雁坂トンネルに入る。1998年4月に開通した全長 6625[m] のトンネル、一般道では日本で 2番目に長い長さです。

埼玉県と山梨県を直接通行できる唯一の自動車道です。入ってみると、なるほど、長い・・・。トンネルを出ると雁坂大橋、S字トンネル、豆焼橋 と経由して急勾配で下っていく。
雁坂トンネルは最大土被り 550[m] 以上とされており、出来る限り標高の高い場所に建設したいがためにトンネルまでの道のりが上り坂になっていると思われます。
ひたすら下り勾配。大橋トンネルへの分岐の手前で滝沢と荒川の合流があります。これが都内まで流れていく荒川の源流であり、今日の目的地である長瀞の源流でもあります。
トンネルを出ると中津川をせき止めた滝沢ダムの湖水が見えてくる。滝沢ダムの堤を過ぎるとループ経路の大滝大橋(下流側-上側 345[m])+雷電廿六木橋(上流側-下側 270[m])を通過、立体交差する時点で 120[m] 程の標高差があるらしい。
しばらく下ると先ほど滝沢と荒川が合流した個所で分岐した旧道との合流点があり、中津川と荒川との合流点も同か所近くにあります。というより新道を荒川沿線から中津川沿線に変更したというべきでしょうか。
更に進む。坂を下りきると秩父の町。この当たりから渋滞となり、予定の 16時に到着しそうもない。一旦西側に迂回する進路を取りました。
秩父鉄道 御花畑駅 隣の踏切をとおり、荒川を佐久良橋で渡る。県道72号/44号 秩父荒川線 に入って北に進む。
最後、再び 国道140号 に合流。渋滞に入る。荒川を 新皆野橋 で渡り、しばらく進んで再度 荒川を 親鼻橋 で渡る。もうすぐだ
上長瀞駅 手前のY字路で右折、県道204号 南桜通り に入る。カヌー,カヤック,SUP や キャンプ関連の店舗/施設立ち並んでいる。
川沿いを進み、ブループラネットカヤックス 店舗に到着しました。
時刻は 16時15分。店主は ツアーレッスンから戻ってきたところのようで、バンから艇を降ろす作業を始めていました。
ブループラネットカヤックス
店主は私の事を覚えていてくれたようでした。やはり印象深かったようです。

連絡のあった Antix 2.0S を出してもらえました。黒い艶消の梱包材にくるまれたミスティック色のリバー艇です。
形状はスラローム艇より、全長が短く、幅が太い。持ってみると重量は大分軽い。
6年間長いタイプのカヤックに乗っていた私が操艇するには習熟が要りそうです。
一般的に寸胴になると、旋回性は良くなり、直進性、高速性は悪化します。
一番慣れが要りそうなのが、水面の盛り上がりや岩への衝突などでの外力の伝わりが長い艇と比較して直前で来るようになる事だと推定しています。
公式数値は以下の通り
Jackson Antix2.0S : length 2310[mm]/width 635[mm]/weight 16.8[kg]
Jackson Dagger Crossfire : length 3350[mm]/width 600[mm]/weight 16.5[kg]
Antix2.0 の各サイズの適合体重は、S 43-72.5[kg]、M 63-86[kg]、L 74.8~104[kg]。私の体重では M に入れず、身長は高いので乗れるか試乗することが今回の旅の目的です。
全長で 1040[mm] 短くなり、舟幅で 35[mm] 増となります。公式数値では Antix2.0S の方が重量増ですが、どう持ってみても Antix の方が軽い・・・。
初期装備で色々と載っている状態での数値なのでしょうか?少なくとも Crossfire は片腕では持ち上げられませんでしたが、Antix は片腕で私の車輛(屋根高さ 1650[mm]) に持ち上げる事が出来ました。
もしかしたら経年で樹脂材が重くなることがあるのかも?あるいは重量単位系・・・ポンドとの変換間違いの可能性もあるのかも!?
断って乗せてもらい、乗舟感を確認。
座席が別部品で構成されていて調整ができます。足を当てる箇所も別部品となっていて、この部品だけは奥(前)に行くにしたがって艇形状が細くなるので切断する必要があるそうです。
足/シート の各箇所は調整の紐が付いていて前後させることができます。一方 Crossfire ではペダルに足を置く形になっています。
腰、膝部分のフィット感は良いですが、今まで乗っていた Crossfire が特別フィットが悪過ぎなのかも知れない。これはロールには向いていますが、沈脱には向いてない可能性があり、脱出の練習を多くした方が良いと思いました。
デッキは Crossfire よりは高く厚みがある感じです。ただ、プレイボートよりは低いので、元のスラローム系の艇のようにパドルは寝かせたスタイルで漕ぐことができます。
これがプレイボートのようにコックピット部が高いとパドルを立てにして漕ぐスタイルが必要になります。
艇の事を聞いてみました。
支流部で有利なクリーク艇に関して・・・。荒れた水面での安定性を重視しているため、頑丈だが重い...。清流/静水面での操作性は良くはない。
競技用のスラローム艇に関して・・・。高速性、直進性は良好。静水面での旋回性は良くはない。
→ 実際には艇と水とに速度差がある場合、バウ(舳先)又はスターン(舳尾) のデッキ部に波を受けて、得られる力で急旋回が可能です。急流部では逆にこの働きが不利になる事があり、転覆の原因になったりします。
スラローム艇はこの力を積極的に得るために低く平らなデッキを採用し、クリーク艇では逆にこの影響を避けるために高く丸いデッキを採用しています。
※ 高いデッキを採用すると、艇が水面から沈み込んだ場合に水中体積が増大し、大きな浮力が得られます。低いデッキ・・・元々の水上体積が小さいと水に沈みこんでも得られる浮力は少なくなります。
パドルに関して
カーボン-グラスファイバー の比較
重量的にはカーボンが有利だが、折れ易さではグラスが有利か?・・・強度面ではカーボンの方が強い
→ 私の知る限り、岩の隙間等に挟まったところに艇のような重量物が衝突して折れることが多い・・・これでは大差ないか?
他に必要な装備を買い揃える・・・。スプレースカート と 浮力体 2個。
かなりの金額難りましたが 13[%] 程値引いてくれたらしい。クラブで遠征を迎えた事を考えてくれたのか?
このまま持って行って後で銀行振込で良いとの事でしたが、私に何か別で金銭トラブルがあって振込できない事態になると困るのでクレジット払いを希望したら応じてもらえました。
後になって考えたら手数料が 6.5[%] 程度掛かるので売却側は結構な負担ですね・・・。私が ATMに行って現金を用意して来れば良かったかも
(注:金融庁の指導により銀行によって一日の引き出し額に限度があります)?
再会を祈って帰路につきます。
今度は出来るだけ直線で、有料道路を短くするルートで帰る。
帰り際に アウトドアセンター長瀞ラフティング 付近に移転した ぱどる にも行ってみました。元は埼玉県さいたま市の国道17号沿線にあったカヌー/カヤック関係の店舗ですが、道路拡張を機に閉店しました。私はその店の閉店前に通信販売でパドルを購入しています。現在は別の方が営業を引き継いで長瀞で開店したと聞きましたが、店舗前に来てみましたが、カーテンが締まっていて不在か営業していないようでした。
ニッチ市場なだけに激戦区になりそうです。
秩父地方は山に囲まれていて、南西方向(山梨方面)は国道140号、西方向(佐久/上野村 方面)は国道299号、南東方向(飯能方面)は国道299号/西武秩父線、北東方向(熊谷/寄居 方面)は国道140号/秩父鉄道 が主な脱出ルートになっています。
国道140号に出て親鼻橋を渡らないルート Y字路を西(右)へ、県道44号を南西へ、赤平川を渡らず(郷平橋)県道37号へ進む。途中の分岐で北西 土坂トンネル を経由する山道へ。
後から考えたら 国道299号で 志賀坂トンネルを経由した方が近いようでした。

国道462号に合流して西へ。つり橋が見える道の駅で休憩。

集金箱に100円投入してつり橋を渡る

綺麗な清流です

下から見上げると結構な高度差

川岸

樹々に囲まれてます

駐車場側に戻る。手すりに摑まらずに走って戻ったところ、こちら側に渡ってくるカップルに「バランス感覚すっご」と言われました。左右のバランス感覚は、水上のカヌー/カヤックに比較したら吊り橋は楽です。鍛えた甲斐があった?

向こう岸からの風景

長距離の行程。分岐までの距離が長大だ.
神流川と塩ノ沢川の合流点で南寄り,北寄りにルートが分岐する。距離の近い南寄りのぶどう峠ルートを選択。北寄りは十石峠を経由するルートでこちらの方が道路は良い。

ぶどう峠はとんでもない山道で、時々離合できない道幅となった。

カーナビゲーションの地図上の道路と現在位置が一致しない。
地図データが不正確なのか?現在位置データが不正確なのか不明。
山深い場所で時々発生する現象...

ぶどう峠 に到達

峠通過後は急勾配の下り坂が延々と続きました。
燃費計は上限の 30[km/L] の表示が続く。
暗いので停車して撮影しても手振れが酷い。
大鰭トンネルを経由して小沢志なの入トンネルを経由、西に進む前に距離を短縮。国道 141号に入る。
ここからは南方向、出来るだけ西寄りを目指す。山岳地帯に入っては意味がないので八ヶ岳高原ライン(県道11号)は避け 県道28号を進む。このまま国道141号を南走っていくと須玉ICにたどり着くが、長野方面には遠回りであることと、だいぶ下降してから登らなければならないので、北杜八ヶ岳公園線(県道28号)に入って南西へ進み、レインボーラインに入って西へ。やっと小淵沢IC を北から進入して中央道へ・・・。
[17:15-18:04]
道の駅 万葉の里
[18:21-19:50]
セブンイレブン 南牧村役場前店
[19:53-20:04]
ローソン 野辺山店

コンビニエンストアで パンを買って空腹をしのぐ
ローソン 野辺山店
[20:04-20:17]
諏訪湖SA

諏訪湖SAにて休憩。
上諏訪温泉から引湯している入浴施設がありますが、利用者減少により 26年1月までに閉鎖が決まっています。

安かったのでとろろ蕎麦を頂きました。

諏訪湖SIC 下り線側出入口。
25年07月27日15時 開業の予定です。
諏訪湖SA
[21:34-22:33]
帰着

走行中にカタカタと樹脂紐がステンレスの屋根天井に当たる音がしてきました。
10[km/h] 程度速度を落とすと穏やかになりましたが、しばらく走っているとより激しくガガガガと音が鳴り始めました。何だろう・・・。停車してみない事には原因は判りませんが、ルーフに外装した舟が原因であることは間違いないようです。
一番近い PA に停車しました。

舟のタグを付けっぱなしにしていたので、それが走行風の影響でステンレスの天井に接触したり離れたりしていた事が音の発生原因だったようです。紙製とはいえここまで削れたのは驚きです。
艇の変更によるリバーカヤックトレーニングと運用の計画し直しが、今後必要になりました。