
2023年7月に金/土曜で谷川連峰をぐるッと周回する、通称 馬蹄形縦走を踏破しました。
谷川岳は春の残雪期と秋に登っていて今回の3回目は夏☀️
慣れていたつもりが、後々大変な思いをすることになります😓
時計回りで、土合口⇒天神平→谷川岳(百名山/1977m・トマノ耳/オキノ耳)→一ノ倉岳→茂倉岳→武能岳→蓬ヒュッテ【泊】→七ッ小屋山→ジャンクションピーク→朝日岳(二百名山/1945m)→笠ヶ岳→白毛門→土合橋と、合計10ピーク踏破!😅
本当は初日は土合口から西黒尾根を使って谷川岳を登るつもりが当日朝の雨が上がらず、滑る岩での不測事態を避けて天神平ロープウェイを利用した天神尾根ルートで入りました😚

朝一番7:00のゴンドラで天神平へ。
既に暑い7月、2日間の累積標高差は上り2,380m、下り2,940mとハードな山行を覚悟😤
まだ雨が上がりきらない中、天神尾根を元気にスタート。

乾いてれば問題ない鎖場も慎重に☔

気持ちの良い稜線に飛び出します🎶
天候が良くない時のメリットは人が少ないこと♪

ニッコウキスゲが咲き乱れ。

正面に出発点の天神平スキー場が既に遠く😲
僅かに雲が残りますが、天候回復の予兆からか徐々に雨は小止みに🌂

西の仙ノ倉山に向かう縦走路を左に分けた後、肩の小屋を越えて、

最初のピーク、双耳峰の一つトマノ耳に到着。

オキノ耳とその先の稜線を臨みます。

2つ目は双耳峰のもう一つ、オキノ耳に到着!

東側は一ノ倉沢の断崖絶壁。
滑落による◯者が世界一多い知る人ぞ知る魔のルートで、ここをペア・ロープで登れるのは腕に覚えのある本物のクライマーのみです😅

向かう蓬ヒュッテは右奥の山のさらに先で、まだまだ遠し😏

谷川富士浅間神社奥の院から先は岩場が増え、岩も濡れていて油断すると怪我しそう、慎重に💦

美しい高山植物に癒されながら3つ目のピーク、一ノ倉岳を通過して、

4つ目の茂倉岳に到着。
もう雨は降りそうもないので、ここで行動食を採りつつレインウェアを脱ぎます🌥️

茂倉岳から笹平への大下りは何とも気持ちの良い笹道ですが、この越後湯沢一帯は国内有数の豪雪地帯で冬場の遭難事故は枚挙に暇がありません😧

ここ茂倉岳から登山道は東側に直角に曲がって長い下りへ。

茂倉岳から底の笹平まで300m降りて、武能岳に登り返し中です🌿

下ってきた左の一ノ倉岳、右の茂倉岳を振り返り😆

5つ目、武能岳山頂の道標にトンボ😄

ここで今日初めての登山者の単独男性とすれ違い、しばし談笑🙂
こういう時はお互いに通ってきた登山道について崩落や迷いやすい場所がなかったか、必ず情報交換します。

雨上がりの静かなルートに癒されつつ、やっと行方に蓬ヒュッテを発見😃
コース唯一の有人小屋で、コロナ以降の人数制限から昨今はかなり早めの予約が必須⚠️
初日はゆっくり歩いてコースタイム通りの6時間で小屋に一番乗り🥾

蓬ヒュッテは定員20名程で小屋番お独りでの夏季限定営業。
昨日は休業日でご主人は麓に下りられていて、今日、食材を背負って土樽から登って来られる為、13:00現在はご不在。
土樽ルートの10分ほど下にある水場の湧き水で喉を潤し、明日の水を補給💧
小屋脇でインナーを着替え、汗で濡れたシャツを乾かしながら昼寝して待っていました🧥

日本海方向に沈む夕陽が堪らない。

紅く染まる夕暮れにバーボン水割りが進む進む🌠
これが後の惨劇の引き金になりました💣

キレイな朝焼けに2日目は好天☀️😆
その分、暑くなりそうな予報🌡️💦

涼しい間に登りを終わらせる為、朝4:30の日の出と共に小屋を出発♪

6つ目の七ッ小屋岳を通過し、

1日目のルートを振り返ると、谷川岳を臨む馬蹄形ルートならではの絶景🏞️

今回はルート外ですが、上越のマッターホルンこと大源太山の鋭峰が格好いい⛰️
ここで反対ルートの方から「ライターはあるのにタバコを忘れた😵2本ほど🚬売ってくれませんか?」と頼まれたので「山屋同士で売るなんて水くさい、どうぞ」と多めに差し上げたら、モノ凄く喜ばれました😂

清水峠には10名ほど泊まれる白崩避難小屋があり、昨夜は数人が泊まっていた様です。
奥は立派な送電線監視用の東電小屋で、登山者は利用不可⛔

今回一番キツかったのは7つ目のジャンクションピークへの約500mの登り💦
この時は何故かスピードが上がらず、身体の異変に気付く最初のチャンスでした😣

最高の天気に最高の登山道、テンションが上がりまくって体調なんて気のせい気のせい😁

本当に素晴らしい絶景🏞️

美しい高層湿原の地溏群を楽しんで、身体が重く感じ始めても特に気に止めず😟

ピーク8つ目、日本二百名山 朝日岳に到着♪

一ノ倉沢の絶壁を擁する谷川岳の勇姿に惚れ惚れ⛰️
一応、熱中症を警戒して、ここで水を多めに飲んだのですが…💦

雲がない標高1,800m前後だと、下界が35℃の猛暑日なら気温は20℃以上と予想以上の暑さ🌡️
しかも今日は風が殆ど無い🥵
これが2,500m超の日本アルプスなら10℃台なので、元々汗っかきですが今日は量が全然多い💦

9つ目の笠ヶ岳、あと一つで下るだけ😄

今日土曜日に逆コースで登ってこられた登山者と大勢すれ違います!

ラスト10ピーク目の白毛門(シラガモン)で、とうとう昨夜同じ小屋に泊まっていた年配女性二人組に抜かれた!
今までそんなこと無かった、こんな筈はない😳何か変だ?と焦りもピーク💦

下り始めたところで身体が思うように動かなくなり、完全に熱中症に罹ったことを自覚⚠️😰

早く木陰に入って休まないとヤバい💦けど、あと800mは下らないと森がない😱
途中にまだ鎖もロープもあるし、怪我だけは絶対に避けないと!😠
ここから全く余裕がなく、写真も無し。
足元がふらふらして何度もバランスを崩して転びそうになりました🚷

Wストックを使って15分刻みで休憩しながら何とか樹林帯まで降下。
風通しの良い木陰でザックの上に横になって、体温が下がるまで幾度も休憩しました📉
水や塩タブレットを多めに持っていたこともラッキーでした💧
結果、コースタイム2.5Hの白毛門からの下りで、本調子なら1.5~2.0Hのところ、3.5Hも掛かりました😫

川の音が聞こえれば、もう下山口は近い!
この時ほど救われた思いは近年、他にないです😂

やっとのことでゴール😭
この時はやっと体が元に戻っていました。
朝の出発がもう少し遅かったら結構ヤバかったです。
時間的に余裕があった分、焦らず慎重に行動出来て事なきを得ましたが、単独登山はやはり早出早着が鉄則です🤕
今回の教訓は、2,500~3,000m級アルプス以外、夏場は特に2,000m以下の山はとても暑く、無理せずゆっくり歩いて、塩分と水分補給を怠るな!でした。
また、アルコール分解には多くの血中水分を使うので、酒の飲みすぎは水分欠乏と熱中症リスクを高めてしまうことを改めて痛感しました。
最高の景色には感動しつつ、それ以上に反省と学びが多い山行でした😣
熱中症対応を知っていたお陰で、独りできちんと対処でき、人様にご迷惑🚑をかけなくて本当に良かったです🥺