クラッチフルード交換・エア抜き
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
皆様お疲れ様です!!シュガー・ソルトです。本日はずーっとやりたかったクラッチフルードの交換を行います。
というのも、最近ある程度の時間乗るとクラッチペダルの感覚がなんとなく柔らかくなり、ミートポイントも変わってくる(だんだん奥になる?そして接続時も中々ハッキリしない)という症状が現れており、エアが入ったかな?と気になってました。
本来であれば前回のミッション、デフオイル交換の際にやりたかったのですが、時間と人員が無く断念しました…。
2
予定が空いてたクラスメイトを強制連行(勿論ですが同意済みです)し協力して貰いました。
1人でも出来ないことはないですが、人員はあるにこしたことはないので、慣れていない方は2人体制の方が良いでしょう。
今回使用するのは、86の推奨品であるトヨタ純正のブレーキフルード2500H-Aの0.5L缶です。
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沸点性能はDOT3ですが、私の場合主に街乗りメインでサーキット走行などはしませんのでこちらを選択。頻繁なサーキット走行などを考えておられる方は、1つ上のDOT4を選択されると良いでしょう。
また、クラッチフルード交換では、そこまで大量に使用するわけではないので0.5L缶でも全然余裕です。
3
まずボンネットを開けてエンジンの上部、ブレーキのマスターシリンダの横にクラッチのマスターシリンダがあります。
蓋を開けるとフルードが現れます。10万キロはまだですが、やや汚れてますね…。
そして、もしクラッチペダルにクラッチストッパーを取り付けている方は、ストローク量が短くなりフルード抜きに影響が出る可能性がありますので先に外しておきましょう!
私も作業前に外しましたが、取り外しに手こずりかなり時間をロスしました…。
4
全ての準備が整いましたら、まずはマスターシリンダのフルードタンクから古いフルードを予めある程度抜いておきます。シリンジやスポイトなどがあると便利です!
この時、タンクが空になるまで抜かないように気をつけましょう!!
タンクを空にしてしまいますと、エアを噛んでしまい余計に手間が掛かりますので十分注意して下さい!
5
タンクからのフルード抜きが終われば、次はエンジン上部の中央やや左側にあるレリーズシリンダのブリーダープラグからフルードを抜きます。
フルード抜きには、フルードを受ける専用容器(無ければペットボトル等でも可)、ブリーダーに挿すシリコンチューブ、ブリーダープラグを緩める8mmのメガネレンチ等の工具が必要になりますので準備しておきましょう!
6
容器や工具をセットしていよいよフルード交換のスタートです!
フルード交換方法は、ブレーキと同じく
ブリーダーを緩める→クラッチペダルをひたすら踏む、戻す
という作業を延々と行います。
こちらを行うことで、古いフルードが新しいフルードにより押し出されることで交換されていきます。
この時、ブリーダーを緩めますとクラッチペダルのテンションが抜けてペダルが返ってこなくなるますので、足の甲を使い引き戻すか、手で操作するかのどちらかで行うと良いでしょう(私は手で操作しました)。
またブリーダープラグは、緩め過ぎますとエアの噛み込みの原因となりエア抜き作業が永久に終わらなくなりますので、開き量はフルードが出てきた所以上は開けないようにしましょう!
7
途中、作業を行なっていくとフルードタンクの容量はどんどん減っていきますので、定期的に新しいフルードを補充して規定値を下回らないように注意して下さい!!
8
ブリーダーを緩め、ペダルを踏みますと最初は古いフルードと噛んでいればエアが出てきます。
出てくるフルードの色が新品になり、エアが出てこなくなればフルードの交換は終了です!
9
次にクラッチフルードのエア抜きを行います。
エア抜き方法は、フルード交換が終わった後
ブリーダーを締める→クラッチペダルを踏む離すを5回繰り返す→最後の5回目は離さずに踏みっぱなしのまま、ブリーダーを開けてフルードが出たらすぐに締める
という事をエアが出なくなるまで繰り返します。その際もブリーダーの開き量には注意しましょう!!
ここで、最後は踏みっぱなしのままブリーダーを開けるという事が必要になりますので、協力者がいれば2人で、1人で行う際には棒などの長いもので押さえっぱなしにしておく必要があります(2人作業の方がオススメです)。
こちらも、ブリーダーを開けた直後にエアが出なければOKです。
ブリーダーを規定トルク7.8N・mで締め付ければ作業終了となります。
この時、ブリーダープラグを締め過ぎますと、破損の原因となりますので気をつけて下さい!!
10
最後に、フルードタンクの容量を確認して足りなければ規定値まで入れ直しておきます。
また、ブレーキフルードが溢れたり付着した場合は、塗料の剥離など破損の原因となりますので水でしっかりと流し清掃して下さい!
11
作業後、試運転をした感想としましては、
まずペダルが軽くなりギアチェンジもスムーズになったと感じました!
また、あまり安定しなかった半クラッチやミートポイントも安定するようになり全体的に走行感が良くなったとハッキリと実感しております!!
作業時間は、今回は30分少しで終了、事前準備や後片付けなどを含めますと全部で約1時間の作業時間となりました。
作業難易度としましては、必要工具や作業量が少なくとても簡単です。更に前回とは異なりジャッキアップの必要もなく全て地上で行えますので皆様も是非チャレンジしてみて下さい!!
それでは、次回ブレーキフルード交換編でお会いしましょう!
走行距離:89551km
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