以心伝心

相性みたいなんがあるんかなあ


どないしても
好きになられへん人がいる



とにかく
乱暴で

パンがつぶれるんちゃうん？
おもうほど　乱暴にパンをカウンターにおく


いつも
なにおこっとん？みたいな顔しとんねん


来たら必ず１つ
なにかしらいちゃもんをつける


※過去例　
珈琲・袋・弁当についてのいちゃもん
・・・・・（「んなこと知るか」「あたしにはどないもでけんがな」的な内容）














それをみんな知っとうから
なるべく　おっちゃんのときはレジをほかの人が上手にかわってくれたりする











「あの人　あたし苦手やわあ　いつもなんか絶対言われるねんもん」


「あの人　（いちゃもん？）れおこさんにしか言いませんよね」


「そやろ？　なんでかな( ;∀;)」


「はい　あたし一言も話しかけられたことすらないですもん」


「あたし　いぢられキャラなんやろか」


「れおこさんのこと好きみたいですよ」


「まじ？」


「はい　たぶんそうおもいます」


「ひぇ～」


「だって　どんなに並んでても　こっちから呼んでも　絶対れおこさんとこ並びますよね」


「そやねん　ほんまいや」


「好きなんですよ」


「えぇぇぇぇ　それいや」









その人があたしを好きなんか
それとも　やっぱりいいやすいとおもとんか・・・

どっちにしても

あたしもそろそろ　いちゃもんつけられるんも限界






よし！

きょうは　反撃したんねん



こういうタイプはいがいと　気小さいねん（憶測）

だまっとうから　言われっぱなしになるねん（推測）

こっちから　ぐいぐい先にいうたったら　あんがいおとなしなるねん（経験）








・・・・・・・きょうもやってきた



弁当とカップ麺とパン・・・それと珈琲

いつものように尋ねる

「おはしは１ぜんでいいですか～？」

「おぅ！・・・・・・・・そやそや　こないだはし入ってなかったぞ」


うわ～　　最悪


はしの入れ忘れしたことないねんけどなあ
こちら側ミスでの　いちゃもんは初めてやし
こちら側ミスやったら　反撃するわけにもいかん


作戦変更


「まじですか？」


「おぅ！まじや」


「どうもすみません（ぺこり）　失礼しました　申し訳なかったです　きょうはちゃんといれときますね」


ごめんなさい平謝りで　もうゆるして～とアピール



「おぅ！　そやから　ワシ　こないだ手で食うたんや」



・・・・・・・ぜったい　嘘やね　　話つくっとうね



「えぇぇぇ　　マジですか～？」


「おぅ！マジや　手づかみやぞ」　と　ジェスチャー入りで説明される


「それすごいです」


スゴイという言葉に気をよくしたらしい


「ほんまやぞ　手づかみでなごはん　こうやってな～」と　またまたジェスチャーの大サービス


ちょびっと　　クスッと笑ってしもた


ますます気をよくしたみたいで


ジェスチャーがだんだん大きくなる


もうこうなったら　独り舞台（おっちゃん　いがいにもかわいい）（ぷっ）


他のお客さんもみんな注目



「インド人みたいやろ」



「ううん　どっからみても日本人」とは言いませんよ



「あは☆　ほんなら　カレーにしといたらよかったですネ」



どお？

どお？

どお？


このつっこみ


ナイスちゃうん



インド人やからカレー　なんて　めちゃくちゃベタなつっこみ


そいでも　こういうおっちゃんは　そういうんが好きよな









おっちゃん
目をぱちくりさせて
口をぱくぱくさせとったけど
言葉は発せず


・・・・・・・おっちゃん　ボケは苦手みたいやわ




なんでやねん！



そう締めくくってほしかっただけやのに







でもなぜか

おっちゃん苦手意識はいつのまにか消え

おっちゃんも　はじめて　笑顔でかえったいった





「ありがとうございました　またお越しくださいませ」

そう素直に言えた






以心伝心？












れお(´▽｀*)