豆ご飯

写真：明石大橋に沈む夕陽　舞子公園にて




あたしは豆ご飯が死ぬほど大嫌いなのだ


ダンナは豆ご飯がめちゃくちゃ大好きなのだ



・・で　うちのおかんが豆ご飯を作るねん

（これはあたしが子供の頃からかわらぬ　おかんの得意料理でもあるんやけど）


へ？


でも・・
あたし　豆嫌いやっちゅーねん！



しかも　ニコニコ得意げに


　「きょうな　豆ご飯つくったったでー」
とかいいよる


へ？



『あたし豆ご飯嫌いやのに』



「なんでや　おいしいのに」



『おいしいても　あたしは豆は嫌いなの！　しっとうくせに・・』



「そいでもおいしいで　なんで嫌いやの？」



『嫌いに理由なんかない　嫌いなもんは嫌いなの！』



「あんたかわっとんな　豆ごはんごっつおいしいのに」



『あのさぁ・・・あたしが生まれてこのかた　いっぺんでも豆好きいうたことあった？
　豆は大嫌いってことあるごとにいうとうやろ？
　豆ご飯やったら食べへんこと知ってるやろ？
　そやのに　なんで　わざわざイヤキチみたいに豆ご飯なんかつくるん？』



「そやけどおいしいで」



『おいしんはわかったってば
　でもあたしは嫌いやねん！
　あたしにはおいしないんやああああああ』



「へー　おいしいのにな」




・・・なんやねん　このおかん

ほんまに　あたしのおかんやろか？？



ダンナちゃんは

「ヤッター(≧▽≦)　豆ご飯やあー」　いうて　普段は１膳しかたべへんくせに
おかわりまでしよるし


「まだある？弁当にもいれてなー」とか　あほみたいなこといいよる



釜ごともっていってくれ



「ほんま　豆ご飯うまいよな～」

　
「おまえなんでくわへんの？」


「やろ？

この子　ほんまかわっとんねん　　

どない？塩きいとる？」


「うん　ごっつうまいわ」


「へー　よかった」


「あしたも豆ご飯くいたー」


「ほんまか・・ほな　また近いうちにするわな」


せんでええわ


なんやねん　こいつら・・・・


ご飯に豆いれたくらいで　嬉しそうにすんなや


ごっつ感じわるいわ・・・



ダンナちゃんが　こっそりいいよった


「おまえのおかん　おもろいな　（*~m~ ）ぷっ」


おもろないわ



（●・・●）れお