BMW M6を全スピーカー交換+DSP制御でサウンドアップ♪♪
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
BMW M6の事例紹介です。
Mの頭文字が付くMハイパフォーマンスモデルは、BMWのレース部門およびモータースポーツ関連の研究開発を担当する子会社であるBMW Mがチューニングを担当した車両で、サーキット走行などの過酷な条件に耐える性能が与えられています。
メルセデスベンツがAクラス、Cクラスといったローマ字を車格を表すコードとして用いているのと同様に、BMWではアラビア数字を採用していますが、BMW Mが企画したモデルのネーミングはM+ベース車の数字という法則で成り立っています。
2025年3月時点では、セダンクーペ系において、2・3・4・5・8をベースとした車両と、SUV計では3・5・6ベースがラインアップされています。各モデルの歴代モデルは以下の通りです。
●セダン・クーペ系
M2:F87型(2015-2021年)G87型(2022年-現行)
M3:E30型(1986-1991年)E36型(1992-1999年)E46型(2000-2006年)E90/E92/E93型(2007-2013年)F80型(2014-2018年)G80型(2020年-現行)
M4(M3クーペの後継):F82/F83型(2014-2020年)G82/G83型(2020年-現行)
M5:E28型(1985-1988年)E34型(1989-1995年)E39型(1998-2003年)E60/E61型(2005-2010年)F10型(2011-2016年)F90型(2017年-現行)
M6:E24型,(1983-1989年)E63/E64型(2005-2010年)F06/F12/F13型,(2012-2018年)
M8(M6の後継):F91/F92/F93型(2019年-現行)
●SUV系
X3 M:F97型(2019年-現行)
X5 M:E70型(2009-2013年)F85型(2015-2018年)F95型(2019年-現行)
X6 M:E71型(2009-2014年)F86型(2015-2019年)F96型(2020年-現行)
●スポーツ系
Z3M(Mロードスター / Mクーペ):E36/8型(1997-2002年)
Z4M:E85/E86型(2006-2008年)
今回ご紹介するM6はF13型です。
上記リストのとおり、2012年から2018年に渡って販売されたモデルです。その後、ベース車両の6シリーズは4代目のG32型に代替わりしましたが、Mモデルとしては、3代目が最後となり、以後はM8に引き継がれる格好となっています。
この車は、スポーツ性能を標榜しつつも、同時にラグジュアリーモデルでもあることから、オーディオシステムは標準で16スピーカー+10chアンプで構成されるHi-Fiシステムを採用しています。
オーナー様は、音質の改善を図りたいということで、ネット検索され、当店がBMW車向けにご提供しております、「BMWブライトオーディオパッケージ」のご紹介ページをご覧になり、ご連絡いただきました。
当該ページでは、フロント2wayのスピーカー交換+ドア防振といったライトなメニューから、フロント3way・センター・リヤのスピーカー交換+DSPアンプ搭載といったフルオーディオに近いメニューまで、ご希望とご予算に応じてお選びいただけるようになっていますが、オーナー様は規定プランの枠を超えて、全スピーカーの交換と、DSPアンプによる駆動を希望されましたので、できるだけ予算を抑えつつ、ご要望が叶うように提案させていただきました。
リヤも含めた車両側壁全体のデッドニングによって静寂性を獲得したうえで、全スピーカーの性能アップと、DSPによる全スピーカーの一元的な制御を行ったことで、トータルバランスの取れた上質なサウンドを得ることができました。
今回のプランの総予算は税込750,761円となりました。
施工の様子をどうぞご覧ください♪
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以下、コンポーネント紹介です。
〇ヘッドユニットとDSPアンプ+追加アンプ
上述のとおり、M6の標準オーディオは、16スピーカーから成るHiFiシステムです。
内訳は以下です。
(1)フロントツイーター
(2)フロントスコーカー
(3)センター(2way)
(4)シート下サブウーファー
(5)リヤ(2way)
(6)リヤサテライト(2way)
上記のうち、(2)(5)(6)は見た目は一つのユニットですが、中身が1chを分岐させている2wayになっているため、16スピーカーといっても、見た目(スピーカーグリル)で数えると11個になります。
この11個(11系統=11ch)のスピーカーを全て交換し、全て個別に制御できるようにするのが、今回のミッションです。
当店でご用命いただく機会の多い、audisonのDSPだと、AF M12.14 bit(14ch対応・内蔵アンプ数12ch)を選ぶと、簡単に要求を満たすことができますが、商品代として税込253,000円必要です。
これに対して、AF C8.14bit(14ch対応・内蔵アンプ数8ch・税込143,000円)に不足アンプを補うためにカロッツェリアの4chアンプGM-D1400II (税込17,800円)を足すと、DSPアンプ関係の商品代金としては、税込160,800円であがることになります。
今回はこちらの考え方を採用することとなり、フロント2way(ツイーターとミッドレンジ)に4chに対して、カロッツェリアのアンプを介在させて、それ以外はDSPに内蔵されているアンプで駆動することになりました。(システム図参照のこと)
〇スピーカー
BLUE MOON AUDIOを中心に、シート下ウーファーのみBLAM製品を使いました。
構成は以下です。
フロントツイーター:BLUE MOON AUDIO SX25T(終売品)
フロントスコーカー:BLUE MOON AUDIO CX100S(ネットワーク付き・税込60,500円)
センタースピーカー:BLUE MOON AUDIO MX080(42,900円)
シート下ウーファー:BLAM BMW 200 WN(税込52,800円)
リヤスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX100S(同上)
リヤサテライトスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX100S(同上)
各ユニットの取り付けについては、製品の仕様に応じてMDF製カスタムバッフルを製作・適用し、全て標準の位置での差し替えとなっており、外観上の変更は一切生じないように配慮しました。
防振については、フロントドアと、リアのサイドパネル部の4エリアに対して施工し、スピーカーの稼働条件の改善のみならず、車外からの侵入ノイズの大幅な低減も狙いました。
以上をもって、BMW M6の全スピーカー交換+デッドニングと、DSPアンプ搭載が完了しました。
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ドアの外観です。(2ドアですのでリアドアはありません)
2ドアクーペということもあり、かなり大きく、長いドアです。
最近の上級車には標準装備の感がある、オートクロージャ―(半ドア防止自動引き込み機構)が装備されているので、ドアをそっと閉めても、半ドアでもう一度閉め直す必要がありません。特にこのような大きなドアの場合、有難い装備ですね。
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ドアトリムを外したところです。
インナーパネルに設けられているサービスホールがスポンジシートで封じられています。
このシートを取り除いて、きれいに清掃・脱脂をして、アウターパネルの防振を行います。(写真を忘れました)
BMWの10センチクラスの純正スピーカーには、バスケット・バッフルの形状違いで3種類あります。
このドアについているのは厚みのあるタイプです。(当店では、Cタイプと呼んでいます。)
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インナーパネル側の作業が終わったところです。
上述のとおり、アウターパネルの防振も済ませてから、スピーカーを取り付けて、ドア全面のデッドニングを行います。
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ドアトリムの裏を覗いています。
3カット前のドアの外観を見ていただくとお分かりになるように、この車のツイーターはドアトリムの上端に埋め込まれています。
その裏側にあたるところです。
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ツイーター交換後の様子です。
ブルームーンオーディオのSX25T(終売品)に交換しました。
施工時点では、まだ在庫がぎりぎりあったのですが、当エントリ公開時点ではなくなりました。
今後、冒頭でふれましたBMWブライトオーディオパッケージのコンポーネントのリニューアルを予定しています。
・ツイーターは、上級クラスのVX165用のツイーター(商品名:VX Tweeter)
・10cmユニット(フロントドア・リヤドア・リアサテライト)には、CX100S
・シート下ウーファーには、VX Woofer
・DSPアンプにはaudison AF C8.14bit
をそれぞれ使っていこうと考えています。
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センタースピーカーグリルを開けてみたところです。
純正のセンタースピーカーはご覧のように2way方式になっています。
純正の2way構成を維持して、社外スピーカーに入れ替えることも可能です。しかしながら、音質への寄与度を考えると、コスパが良くないので積極的にお勧めしておりません。ということで、今回はフルレンジユニット1つに置き換えます。
センターに使われているスピーカーは、ドアスピーカーと同様の10センチ相当ですが、バスケットの形状は薄手のタイプです。
BMWのスピーカーがこのデザインに変わった頃の初期モデルから変更されることなく受け継がれています。
ドアのカットでご紹介した「Cタイプ」に対して、こちらは「Aタイプ」と呼んでいます。
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ユニット交換後の様子です。
仕様ユニットはBLUE MOON AUDIOのMX080です。
MDFバッフルを製作し、取り付けてあります。純正ツイーターについては、わざわざ取り外すほどの理由もないので、通電していないものの、そのまま残してあります。
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今回はBMW M6のサウンドアップの前編を御覧いただきました。
後編では、シート下のサブウーファーとリアスピーカー、トランクの施工をご案内いたします。
今回のケースでは、フロント・シート下・リア・リアトレイに配された全16スピーカー(外観上は11スピーカー)を全て社外品に交換し、DSPアンプ+外部アンプで用意した11chの出力によってマルチ制御するという仕様でした。
8chを超える出力を確保するには、どのような機器構成をとるにしても、価格がグンと上がります。本文中で触れましたように、DSPの8chアンプ+外部4chの構成をとることで、ワンボディ(AF M12.14 bit)で強行するのに比べて10万円ほど安くできましたので、ざっと税込75万円ほどの予算であがりました。
今回のお車は標準オーディオでしたので、台数も多いと思います。同等のシステムをご希望のオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞ参考になさってください。
なお、今回のプランよりもう少し予算を抑えたい場合は、、
〇リヤ系のスピーカーの一部を交換しないで純正のまま鳴らすことでユニット代を下げる。
〇リヤ系のスピーカーをDSP制御下から除外して、フロント側の7chのみで済むようにし、8chDSPだけで駆動できるようにする。
といった方法が考えられます。
ご要望に応じて調整させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
もっとベーシックな水準で考えたいとお考えのお客様には、当店で企画しております、BMW向けのパッケージメニューBMWブライトオーディオパッケージもご検討ください。
現状で公開しておりますパッケージでは・・・・
(1)フロントスピーカーの交換と防振を行うF1
(2)F1に加えてセンタースピーカーも交換する F2
(3)上記にリヤスピーカーの交換も行う F1R/F2R
(4)上記にaudisonのDSPアンプを加えたF1-8・F1R-8/F2-8・F2R-8
といった構成をとっています。
スピーカーの銘柄については、標準のBLUE MOON AUDIOの他、BMWに適合する製品を12ブランドリスト化し、お選びいただけるようにしていますので、お好みとご予算に応じてカスタマイズしていただけます。
なお、現在公開しております標準パッケージに含まれる機材について、全面的にリニューアルを予定しています。
スピーカーはBLUE MOON AUDIO、DSPはaudisonと、ブランドは変わりませんが、商品をアップデートします。ご期待ください。
BMWブライトオーディオパッケージは、BMW全車種に対応しております!
https://www.soundpro.jp/special/soundup_bmw.html
BMWのサウンドアップをお考えのお客さまがいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください♪
メールフォームはこちらです♪♪
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
直接のお電話もお気軽に♪
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