2009年06月20日
ブーストアップ時のピストン棚落ちの話
今度は私が実際に体験したノッキングによるタナおちの話。
その前にノッキングについて少々。ちなみにカーボンが灼熱するため
圧縮途上で燃料に引火するデトネーションとは違うようである。
混合気の自然発火点を超て火炎の伝播を待たずして燃え出してしまう異常燃焼がノッキング。通常の燃焼スピードが20から30m/sぐらいに対して自然着火時は速度が100倍もにもなり、急激にシリンダー内の圧力、温度が上昇。このときの燃焼波がシリンダの壁面作用し、カリカリ、キンキンと音がする。
私の場合は実際の症状として、アイドリング回転が不調となり、ブルンブルンとエンジンのバランスがくづれたようになった。(当然1気筒圧漏れしているんでぬけてるわけ)いわゆるピストンリングが砕け散り、タナおち現象が発生した。ブーストを0.5→1.0ぐらいに上げて現車合わせをしてもらった直後のこと。
ここでノッキングの原因について探ってみる。
�自然着火温度が低い燃料の使用
ハイオクをちゃんと入れていたため、とりあえず除外
�圧力が高いのでは。高圧縮比や高ブーストにすると燃焼初期圧力が
高くなる為。なんと追加ガスケットをかませていなかったのでこれは可能性有。
�火炎伝播距離が長い?長いと高い圧力になる部分が多くなるのでノッキングが起こりやすい。またエンドガスが多い燃焼室だとおこりやすいというが?これはもともと同じの使っているので可能性小。
�空燃比
混合気が薄くなると、燃焼速度が下がり、火炎伝播時間が延びノッキ ングが起こりやすい。ガス噴射量はF-CONでコントロールするためこれはセッティングに依存する。点火タイミングのずれも関与。
どうも原因は
� 高圧縮(ノーマルガスケットのまま)
� ガス噴射量、点火時期セッチング
の問題と思われる。ただこうなる前に起こる症状として、高負荷時にカリカリ、ちくちく音がでていたのは事実。
ここで重要なことは ハイオクの使用、高圧縮の回避、ガス噴射セッ ティングと点火時期の確認(目に見えるようにできればいいのにね)
市販ではインテグラルのノッキングメーターなるものもあるようだか ら、それもいいかも。いわゆる聴診器ですな。フェチにならないと
だめかも。
で結局の対応法としては
症状が 1)アイドリング回転の異常なばらつき 2)ブローバイ増加 3)オイルレベルゲージ、フィラーキャップからのオイル噴き
ということで
◎燃料濃いめのセッティング◎ノッキングチェッカーで回転を上げない◎オーバーレブで燃料カットゾーン回避◎オイル、水のメンテ◎圧縮圧力の精密チェック
というところでしょうか?
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CF4改 STEP2 | クルマ
Posted at
2009/06/21 00:21:36
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