
R53 MINIの総LED化を思い立って始めた。
最初はヘッドライトだけのつもりだったが、どうせなら全部!と。
そして、長年の謎だった、ハイフラとキャンセラについても学ぼうと。
ウインカー、ストップランプ、バックランプなどはCANBUSキャンセラ内蔵品でエラーが出ることもなく、無事に初期動作することを確認した(今後はパーツの方にレビュー書く予定)。
しかし、T10ポジションランプにおいては妙な動作をすることを確認。
クルマにカギを刺し、ACCポジションにするとT10 LEDが激しく「パッパッパ」と光るのだ。これが俗にいう「ハイフラ」か。なるほど。
なんか、ナイトライダーみたいで、挨拶してくれているみたいで、可愛らしいなと悠長に僕は思っていた。
別に走行中に問題は出ない。しかしながら、ハイフラの症状があると車検に通らない!んだって。走ってる時にハイフラでなきゃいーじゃん。
じゃ、ハイフラはそもそもなぜ起きるのか。
BMW MINI R53/GP のポジション回路が流す「微弱パルス電流」は、約5~7V の電圧パルスが数Hz~数十Hzで断続的に流れ、その継続的負荷(電流量と通電時間)を BCM(車体制御モジュール)が監視し、「球切れ」と誤認するとパルス駆動(ハイフラ)モードになります。
=以下、パープレくんの解説。
キャンセラー(CANBUSキャンセラー)は、LEDバルブ単体では不足しがちな「回路負荷」と「抵抗値の継続性」を補うためにバルブ内部(またはソケット側)に組み込まれた追加回路部品です。主な役割は次のとおりです。
1. 負荷増加(並列抵抗)
• 純正ハロゲン球の抵抗値(約5 W相当)を再現するため、一定の抵抗器を並列に接続して電流を増加させます。
• BCM/ECU はこの電流値を基準に「球切れ」か否かを判断するため、LED単体の低消費電力では誤検知されるところを防ぎます。
2. 通電継続性の確保
• ポジションランプ回路が流す微弱パルス電流(約5~7 V の断続パルス)でも、並列負荷回路が常に電流を流し続けることで「常時通電している」と認識させます。
3. 電圧スパイク抑制/ノイズフィルタ
• 一部の高機能キャンセラーは、スイッチングドライバから発生する高周波ノイズを吸収するフェライトビーズやコンデンサも兼ね備え、電装系への干渉を抑えます。
――――
◆キャンセラーが機能しない(または内蔵・外付けともに未装着)の場合
• BCM/ECU は低負荷(低電流)または断続通電状態を「球切れ」と誤認し、ハイフラ(高速点滅)モードに切り替えます。
• また、警告灯(メーターパネル上のバルブエラー表示)や警告メッセージが点灯し、車検時には整備不良と判断される可能性が高くなります。
まとめると、キャンセラーは「LEDバルブと車両電装系の間をつなぐ負荷補償器」であり、これが適切に動作しないとハイフラだけでなくエラー表示も発生します。
=ここまで。
なかなかにして原理はそう難しくない。
敵を攻略するにはその原理を理解してしまえば早いのだ。
ハイフラとはLEDバルブの正常動作である。
しかし、BMWが作った、球切れ確認方法はウェッジ球には通用してもLEDには通用しない。
抵抗を噛ませ、見かけ上の抵抗値を増やしても継続性がない。
ICやコンデンサを用いてもやはり継続性がない。
パネル上のエラーはCANBUSで誤魔化せても、電流は誤魔化せないのだ。
要件としては、
0.3A(12V3.6W)の負荷が連続的にあること。
例)HID屋には4.5Wもなぜか消費するバルブが売られている。
キャンセラーは「LEDバルブと車両電装系の間をつなぐ負荷補償器」であり、これが適切に動作しないとハイフラだけでなくエラー表示も発生する。
究極論的にいうとコーディングしちゃった方が早いよね、と。
そーすれば、好きな電球使えるよね、と。
ポジションランプ切れてても大丈夫だと思うし(気づかなければ整備不良だが)。
他のLEDバルブをもう1個試してみて、ダメだったらコーディングで回避予定。
まぁ、そもそもLEDは壊れていないのだから。
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パーツテスト | 日記
Posted at
2025/09/27 23:20:26