1996年　日本リードヤマダの思い出

私の実家の裏に放置されているリアウイングです。これは1996年にフォーミュラー・ニッポンに参加していた「日本リードヤマダ」というマイナーなチームのマシンが、菅生サーキットでクラッシュした時に出た残骸です。

　そして、最終戦の富士スピードウェイでオークションにかけられていたのを、私の友達が2000円で落札し、私の元へと辿り着いた次第です。（押し付けられたとも言う）帰りの車の中が狭かったですよ（笑）

「日本リードヤマダ」というチームは、山田政夫さんがトップドライバーなのですが（と言ってもこの年は一台体勢）、クラッシュした菅生では 田中哲也さんが運転されてました。

　山田さんとはピットウォークの時に２回程お話しした事もありますし、写真も撮らせて頂きましたし、名刺やサインも持ってたりします。どちらかと言えば道楽のような参戦だったのですが、当時の私はそれも含めて楽しくレースを観戦していました。山形県出身という事で気になっていたという話もあるんですけど．．．。

　ただ、山田さんは、その数年後にくも膜下出血で亡くなられてしまいました。無くなる前のレースだったと思いますが、逆さになる位のクラッシュをした事が影響したのではとも言われましたが、当然ながら因果関係は不明です。

　その年はエンジン、そしてタイヤがワンメイクになってしまって、なおかつレース以外の事に力を入れて「何だか判らないけど凄い事やってる！」という感じで集客力を稼ごうとしていた為、レースを見に行ってなかったのです。でも最後の年．．．富士でその勇姿を見れば良かったかな．．．と、今でも思ってる次第です。

　ちなみに、お墓は山形県のどこかにあるらしいんですけどね。いつか縁があったらお参りしたいと思ってます。会話をした時の「エンジン、DFVじゃなくてゴメンね！（笑）」という笑い声が、今でも耳の奥に残ってますよ。