発電機のラジエター修理
投稿日 : 2023年04月22日
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知り合いがエンジン掛からなくなったと言って置いて行ったデンヨーの発電機。
ニューパワー10F SSって機種になります。
エンジンはヤンマーの産業用エンジンで形式が3TNA68L-UDW。
コンバインのエンジンと同形式みたいですが、コンバインは16馬力で、こちらは19馬力のエンジンになります。
手が空いた時に点検してエンジン掛かるかやってみたんですが掛かる気配がしない・・・
各部点検するとエンジンオイルは下限ギリギリでクーラントは空っぽ・・・
凄く嫌な予感がしますが、とりあえずオイルを補充してクーラントを補充しました。
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・・・で、クーラント補充してクランキングしたらラジエター下部のフィンの隙間からクーラントが漏れてきました。
・・・クソめんどくさいですがクーラントがビタビタ漏れる状態でクランキングもしてられないので、先にラジエターの水漏れ修理をするためにラジエターを外しました。
何気にめんどくさい構造してたので、本来は上のカバーを外して後ろ側のマフラーアッシーと一緒に隔壁を取り外してラジエターを外すんですが、マフラーガスケットが手に入るかわからなかったので何とかラジエターだけ隔壁から引き抜くように外しました。
無理するとフィンが潰れてしまうのでオススメはしません←
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取り外したラジエター。
埃がフィンに詰まって汚いですが、水漏れ箇所を特定するためにとりあえず下側の口を塞いで、中に水を貯めます。
あらかじめ漏れが確認できた怪しい箇所のフィンは毟り取ってあります。
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水を貯めて下側に水圧が掛かるように傾けると、黄丸のあたりから割と勢い良く水が出てくるのを確認しました。
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水漏れ箇所が判明したので、汚いラジエターを水洗い。
フィンの間も水で流すと真っ黒な水が・・・
水を溜めて良くシェイクした後に下側の口を解放すると茶色い水が勢いよく出てきました。
何度か繰り返して茶色い水が出て来なくなるまで内部も洗浄。
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で、洗った後にトーチランプで炙って半田を溶かして残っていたフィンの残骸をしっかり落とすと、針の先ぐらいの穴が開いているのを確認。
・・・とりあえず半田を盛って修理するので、穴の周りの汚れをペーパーを当てて地金が出るまで削りました。
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フラックスを塗って、半田ごてで半田を盛りましたが、いまいち熱量が足りずに密着してるのか不安・・・
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という事で、ラジエターを横にしてさらに立てた状態で穴に半田が流れ込むような状態にしてトーチランプで炙りました。
やりすぎると他の所のフィンが燃えたり、半田が剥がれてフィンが抜け落ちるとかになるんですが、何とかうまく馴染ませることができました。
・・・板金用の半田ごてが欲しい所。
まあ、銅3層のラジエターなんで、半田盛るにしてもこてが結構な熱量無いとすぐ放熱して溶けなくなってしまいますからね・・・
とりあえずフィンの修理の為に毟った部分は欠損になりますが、表面1層分の数センチ分なんでそこまで影響は無いはずです。
とりあえずラジエターの修理は完了。
・・・組み付けてエンジン始動しない原因を探らなければ・・・(´・ω・`)
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