クライミング　墜落、人生最大の捻挫･･･その１

午前2時、ｼｬﾜｰを浴びて出かけた

4時に着いて、三時間ほどクライミングして返ってくる予定

実は、先週も行ったんだが、現地は濡れ濡れで何もせずにﾄﾝﾎﾞ返りだった

現場に着くと、若干は濡れているけど、なんとか登れそうな濡れ具合

しばらくｽﾄﾚｯﾁをして5時過ぎに登り始めた



5.10b　10m程登ってから事故は起きました

左手はｻｲﾄﾞで保持、両足はﾌﾘｸｼｮﾝを利かせ、ﾄﾞﾛｰをｱﾝｶｰに掛け、ﾛｰﾌﾟをタグって掛ける時でした

ｿﾛｲｽﾄで確保してたので、普通より多めにﾛｰﾌﾟを送りがちになります

おそらくｺﾚがいけなかったんでしょう　

普通ではありえない落下距離になったと思います



なんの前触れも無く左足が滑り、何も出来ないまま、ﾌｯと落ちました

「落ちそう・・・」ってわかるときには壁を蹴る事ができますが今回は全くのﾉｰﾘｱｸｼｮﾝ　

瞬間、足に衝撃があり、ﾛｰﾌﾟにﾃﾝｼｮﾝがかかり、ｶﾞｼｬﾝとｶﾞﾁｬが音をたてました

「落ちた！足がﾔﾗれた！」

すぐにわかりました

が、すげぇ痛みで足を確認する事が出来ません

ﾛｰﾌﾟに吊るされながら10秒ほど揺られます

この間、「うぉ～うぉ～」と唸るしか出来ませんでした

少し落ち着いてきたので、目の前にあるﾄﾞﾛｰにﾁｪｰﾝでｾﾙﾌを取ります

左足を見ると、骨も飛び出していないし、出血もありません

「捻挫か骨折ぉぉ・・・ぉぉ・・・うぉ・・・」

激痛で汗がﾎﾞﾀﾎﾞﾀ落ちてきます（　ﾎﾝﾄ、面白いくらいに流れてきますよ　）

尋常じゃない汗です

そのうち、目の前が暗くなってきました

ショック症状です（　20年前のﾊﾞｲｸ事故の記憶が蘇りました　）

時間は午前5時を少し回ったところ、そのうち誰か来るでしょうが、今は誰もいません

この状態で気を失ったらﾔﾊﾞｲと思い、必死に数十ｾﾝﾁ程ｸﾗｲﾑﾀﾞｳﾝしてなんとか小さいﾃﾗｽに腰を掛けました

汗ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ、目の前は貧血の時のように暗～くなってきて、いよいよﾔﾊﾞｲ　全身からの汗が凄いです

意識的に深呼吸してみます

数分したらなんとか落ち着いてきました

みると5m程落ちていました

どこで足を打ったのかは不明です

とりあえず、意識もあるし、足首だけなようなので少し安心しました

今日は5.11bを練習する予定だったのでｱﾌﾞﾐを持ってきていたのが助かりました

腕力と左足ｱﾌﾞﾐ+ﾌｨﾌｨのﾁｮﾝﾎﾞでﾄﾞﾛｰを回収しながら落ちたところまで上がり、そこから懸垂でなんとか事なく下まで降りる事が出来ました

しかし、ここからが地獄でした･･･

ﾊｲｶｯﾄの靴紐をｷｯﾁｷﾁに締め、下山開始です（　ﾃｰﾋﾟﾝｸﾞ必携ですよ！　）

普段なら10分弱で駐車場に行けるんですが・・・

ﾁｮﾝ棒を杖代わりに下るも、出るのは

「うぉ・・・ぅお・・・ぅぉ・・・ぁふ・・・うぉ・・・」

って声と凄い汗のみ
（誰もいなかったからよかったものの、はたから聞いたら熊と勘違いされていたかも？）

なんとか1時間掛けて駐車場にたどり着けました

ﾎｯとしました

が、私の車はMT車　ｸﾗｯﾁを踏まなければ帰れない・・・家路約100km・・・

その2へ続く