W208 ベンツ C L K 純正ナビ ディスプレイ補修 ビネガーシンドローム 罹患
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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純正ナビのLCDパネルがビネガーシンドロームに罹患してしまいました。画面は徐々に中心から丸く色が白抜け始め特に黒画面(スタート時のベンツマーク)で顕著。パネル表面にも空気劣化が見えます。もう購入から25年が経過しておりますので仕方がありません。
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このナビは大きく分けて3ピース構成、ナビモジュール、プロセッサモジュール、フロントディスプレイ。
フロントディスプレイを外してLCDパネル単体を摘出。
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摘出したLCDパネル
シャープの車載用5インチパネル
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フロント側カラー偏光板を外す。うぅ〜ん、くっさ!!
ビネガーシンドロームの激臭。調べるとビネガーシンドロームに罹患すると進行して全く見えなくなるとこと。
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いろんな溶剤で偏光板の残糊をはがす。真ん中のラッカー薄め液が効果大。約10分程度で綺麗なガラスパネルになる。
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それでもプラスチック製のスクレーパーでゴシゴシ。
LCDガラス表面には透明なシート、その上に偏光板が貼ってある。この透明シートが犯人の模様。調べるとこの透明シートが色合いを引き出す企業秘密のシートである情報や視野角を拡大するシートであるなどネットに拡散されていた。
ちょっと、シャープの特許みたいなページに辿り着いたところどうも紫外線を通さないシートであるとの情報あり。
結局、表面の偏光板とその透明シートを剥がしてLCDガラスパネル剥き出し状態にした。
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剥がしたカラー偏光板と透明フィルムの役割を念の為確認してみる。偏光板は当然、偏光板がないとLCDは真っ白。偏光板をあてがうと発色する。続いて、透明シートを挟んでみる。
色合いが変わることや視野角も変化なさそう。
どうも紫外線防止シートが正解の模様。
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続いて購入したカラー液晶用偏光シートをネットで購入。
偏光板にはモノクロ用TN液晶用、TFTカラー液晶用、IPSカラー液晶用などがある。今回はカラー液晶用シートを購入。
偏光シートの角度を確認するとどうも45度で色合いが出た。
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しかし。。。。
ビネガーシンドロームは表面側だけでなくLCDパネル裏面側も発生していました。もう一度旧偏光板をあてがうと黒点が数カ所確認、あてがった偏光板を動かしても変化しないのでLCDパネル裏面もビネガーシンドロームに罹患してしまったようです。
どうもビネガーシンドロームは転移するらしいです。
ならば。。。
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LCDパネルを開封してTFT液晶ガラスパネル単体にする必要あり。
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右上の黒いのがTFT液晶ガラスパネルです。
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TFT液晶ガラスパネル裏面の偏光板もやはりビネガーシンドロームに罹患して空気砲ができていました。これが黒点になって見えていたようです。裏面の偏光板も外します。
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裏面も表面と同じ構成でした。偏光板と透明シート。
両方剥がします。
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表面と裏面両方とも偏光板をカラー液晶用の偏光板に張り替えました。糊なしプラ板状が良かったですが入手できず、車のガラスに貼るスモークのようなシートです。
糊つきなので空気や埃が入って貼るのが大変です。
なんとかここまでできました。
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試しに仮つけして表示してみました。ナビは傷ついても良い本国仕様のナビをディスプレイ部を延長して評価できるように改良したもので評価しています。
結構キレイです。1m離れれば多少の偏光板張りつけ不具合は目立ちません。
修復したパネルを日本国仕様のナビに組み込みます。
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こんな感じに仕上がりました。
続いて、ナビを組み立てます。
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日本国仕様のナビに戻しました。色合い、視野角も全く遜色ないです。
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参考までに自宅シャープFAXも絶賛ビネガーシンドロームに罹患中。こいつは直さず捨てます。
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