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れおん@036のブログ一覧

2012年05月15日 イイね!

続・500Eの広報車(しかも、動いている!)または、動く本国広報車

なんとなしに海外のWebを眺めていた……というか、貼られていたURLを踏んだら「げげっ!」という動画が組み込まれていたので、忘れないうちに。

1990年の発表当時に本国で広報車として使われていた(つまり、それはヨーロッパ各国の媒体に貸し出された、とほぼ同義に見えるのだが)500Eは、前回それ以前のエントリーでもポロポロ取り上げたように、複数台存在している。その中でも知名度が高いのは、日本では1992年本カタログの表紙を飾ったパールグレー(S-KS8807)であり、また数誌の現地試乗記にも登場したアルマンダインレッド(S-KT5601)だろう。

この二台のナンバープレートを頭に入れたうえで……

http://vanishingpoint.at/wordpress/2010/11/24/wild-at-heart/

記事の下側に動画が貼り付けられているが、走行している2台の500Eが件のパールグレー(S-KS8807)とアルマンダインレッド(S-KT5601)そのものだ!

映像は明らかに古く、いかにも広報風な映像に見える。また中盤でワインディングを駆け上がっていくアルマンダインのシーン、これはNAVI 1991/01の現地試乗記に掲載された広報画像らしきものと、どう見ても同じ峠(余談だが、これは徳大寺巨匠の記事だが、自前で撮影した写真はトビラの1カットだけで、残りはすべて広報画像だと思われる)。

エアクリーナケースをエフェクトかけながらわざわざ外してみたり、市販車としては装着されたかどうか不明なノンエアバッグのスポーツステアリングが付いているインテリアカットが挿入されたりと、これはどっかのTV局が撮影した風ではないな、やっぱり。もちろん雰囲気からして、近年に録った映像ではないだろう……新車の全力加速なんてのは、なかなか貴重かもしれない。

ちなみに動画を貼り付けているWebサイトは、バリバリドイツ語なのでドイツかと思ったら、オーストリアのオンラインメディアのようだ。オーストリアドメインなんて馴染みないから知らなかった……

#ちなみに、これに気付くことになったネタ元が珍しくともなんともないところなので、そんなんとっくに視聴済みという場合は華麗にスルーしましょう(笑)
Posted at 2012/05/15 06:50:53 | コメント(2) | トラックバック(0) | 500E資料・文献 | クルマ
2012年05月12日 イイね!

カタログ画像のあの500Eは、果たして日本にあるのか?

先日、浜名湖で見かけた92年D車のパールグレー。いろいろ興味深いところがあるなと思いつつ、とにかく当日天気が悪かった&オーナー氏とお話しするのが帰り際だったため、あまり詳しく観察できなかったのだが……実はあの個体、当時ヤナセが(MBJが)発行した500Eのカタログに掲載された画像のクルマそのものではないか、という、ロマンあふれるお話があるらしい。



どうなのか。確かに仕様は似ている。先日のblogでちらっと書いたように、1992年本カタログの表紙を飾った500E(ナンバーS-KS8807)は、外装パールグレー/内装ブラックファブリック、そしてサンルーフを装備していることが確認できる。これは確かに、組み合わせとしてはまったく同じだ。



またそのお話の根拠となっているのが、この個体は92年D車とはいえそれ以前の91年、ことによると90年生産ではないかというほど、各部のデティールが一般的な500Eと異なっている点である。

http://kazenikki.exblog.jp/15126664/

たとえばABSユニットに“ABS/ASR”と刻印入りのカバーが装着されていること。これ発表当時(90年後半)の外紙記事を眺めるとわかるが、確かに初期はこのカバー&エアクリーナボックスへのインテークホースがR129と同じタイプ(蛇腹あり)だった。しかしMBJによって国内へ本格的に導入され、広報車(アルマンダインレッド)の記事が国内雑誌に掲載されるようになった92年前半時点では、既に刻印なしカバーに変更されていた。

もちろんシャシNo.もかなり若く、初期の生産であることを示している。そして何より、これがカタログ画像のアレではないかと指摘した某氏は90年車を所有しているプロなのだ。ファイアウォールの指摘など、まさにプロでなくては気づかないポイントだろう。この個体がD車の中でも相当早期に輸入され、91年(あるいはそれ以前)生産であることは疑いようもないといえる。

では、この個体=ヤナセ写真のアレ、なのか。その証拠、あるいはそうではない証拠を探してみよう。とはいっても現車は気軽に見られる距離にはないし、浜名湖でもロクに写真を撮ってない。当時の資料をひっくり返しつつ、アームチェア・ディテクティブとして推理してみる。

まずヤナセ写真とはどういうものか。あれはいわゆる広報画像で、自社の宣伝はもちろん、基本的には雑誌や新聞といった媒体へ無償で提供、記事に掲載しても構わない写真。新車発表記事を複数の雑誌で読み比べると、同じ写真が掲載されているケースが珍しくないが、アレが広報画像である。インポータであるMBJが用意(撮影)した画像もあるとは思うが、ほとんどの場合は本国MBが用意したものであり、国内カタログに使用された写真も本国広報画像からセレクトしたと考えてよいだろう。だからこそ、ナンバープレートがドイツ仕様なのだ。よって、MBJのカタログにあの画像が使われた=あの個体が日本へ輸入された、とイコールで結べるわけではない。
(細かいことをいえば、おそらく一部の写真は国内で撮っているが、イメージカット的な写真は本国版だと思われる)

で、ヤナセ写真のパールグレーだが、これ実は2台存在している。

(1)1992年国内本カタログ(正方形)の表紙に登場した“S-KS8807”(内装ファブリック)
(2)1992年国内簡易カタログ(4P)に3カット掲載されている“S-KT5609”(内装不明、写真で見ると革の可能性否定できず)

(1)に関しては発表当初からいくつもの雑誌に姿を現していてドイツ本国広報車と考えられ、当時の外紙、しかも1990年パリサロンと前後するタイミングで実走試乗写真が出てる。90年の雑誌に出ている以上は90年生産は間違いなく、極初期生産というより先行量産車のような個体かもしれない。ナンバー付いて公道走っているので、ドイツで確実に登録済みだ。



(2)に関してはちょっと情報が少なく、ザザっと眺めた限りではMBJ簡略カタログ以外に露出が確認できない。ただナンバープレートの“S-KT56xx”は本国広報車として大量に登録された形跡があり、前後のナンバーを付けた500Eが1990年当時の外紙試乗記事に何台も出てきている。よって、こちらも1990年生産分であることは間違いないだろう。

ちなみにドイツの車検制度がどうなっているのか、詳しくは知らないが、ナンバープレートの頭に入っている“S”はシュツットガルトで、また市章の馬が入ったステッカーが貼られている(たとえばBMW=ミュンヘンは違うデザイン)ため、使いまわし可能な仮ナンバー的なものでない限りは、本国管轄の広報車はすべてシュツットガルト登録のはず。

で、これ(これら)のパールグレーが、関西に生息している個体かというと……個人的には違うんじゃないかな、と考えている。

まず確実にファブリックの“S-KS8807”は、欧州試乗で酷使された個体である。500Eは1990年末の発表に対し、日本での導入発表は1991年12月とかなり余裕があったため、あえて登録済みの中古個体を慌てて輸入する理由はないはずだ。

次に“S-KT5609”だが、こちらは実走の証拠が現時点では見つからないものの、前後ナンバーが本国広報車として使われた以上、同様と考えるのが自然だろう。よって、これもあえて日本へ持っては来ないのではないか。

もっとも、それだけではあまりに弱い。その根拠を上げるならば、両車ともトランクパネルが非日本仕様(欧州仕様)となっていること。ビーグルデータカードを拝見すると、この個体は当初から日本仕様として生産されている。これだと辻褄が合わない。またオプションコード341のサイドマーカーもそうで、2台とも当然非装備だ。もちろん、生産後に向こうで広報車として使い、日本へ移送するときにパネルを交換してマーカーを追加する……ってことはできるだろう。しかしその場合はビーグルデータとしては履歴に残らない。またメーカー自身&MBJが、そんな面倒なことをするとは考えづらいのだ。欧州で走った車両は本国でデータ取りに使い、仮に販売用ではないとしても、日本向けにはちゃんと日本仕様を送るのが自然だ。





では、この車両はどういう扱いだったのか。ファーストオーナーがヤナセだったということでMBJ広報車という意見も見受けられるが、一般的にMBJの広報車といえばアルマンダインレッドのアレで、実際のところ、他のカラーが媒体に出たことは一度もないはず(~1991年にMBJ提供の車両が姿を現したことはない)。もちろん、たまたまスケジュールの関係で媒体に露出しなかった……という可能性もあるのだけど、あれだけ各媒体に取り上げられたのに一回も出なかったのは不自然&500Eのポジション的に何台も広報車を用意したとは思えない、という気がする。またアルマンはパールグレーより確実に作りが新しく、たとえばエアコンはR134aだし、ABS/ASR刻印入りのカバーもない。あまりに時期がズレすぎなのだ。

で、ここからは完全な想像だが……500Eを国内の路上で走らせた時にどうなるか(たとえば渋滞にはまった時に水温が……的な)、それを現地テストするための車両だったのではないだろうか?それならば正規導入発表以前、それもかなり早い段階で輸入されたこと、生産時期が早いこと、一部装備がないこと、インポータ所有車だが媒体に貸し出されなかったこと(あるいは掲載NGで一部に乗らせたのかもしれない)の納得がいく。

以上、推理終わり。いわゆる広報車とはちょっと違うとは思うが、MBJが日本へ入れたファーストロットの、あるいは最初の500Eであることはほぼ確実な気がする。ちなみに90年に生産された500Eはわずか46台であり、また本国広報車はそれなりの数が用意されていた形跡があるので、それこそ本国広報+各仕向地テスト車だけ、なのかもしれない。うーん、もっとじっくり観察したかった(笑)

#ところでこの個体にはオイルクーラーは付いているのだろうか?
#それと赤い90年、それこそ本国広報の可能性があるような……並行っすよね?
Posted at 2012/05/12 13:38:54 | コメント(5) | トラックバック(0) | 500E資料・文献 | クルマ
2012年04月24日 イイね!

2012年 Fire & Silk 浜名湖全国オフ

浮上(笑)

年に一度のFire & Silk浜名湖全国オフ。今年は、金曜深夜に新東名経由で実家へ行き、日曜の朝に浜名湖へ移動というパターンで。

東名本線上で福井ナンバー、途中のPAへ入ったところで松本ナンバー(2台)と遭遇。自分を除き、3台ともナンバーが500。4台で浜名湖へ向かううち、後方から関西組の方々。









ヒトのクルマの後ろを走っているといつも感じることだが、500ってリアの立ち姿が異常にカッコいいんだよねぇ……

このあたりまでは、ほとんど雨も降っていなかったんだが、会場へ着くころにはしっかりと降り始めてしまい、けっきょくガッツリ本降りに。



ということで、カメラは一度も出さず、写真もほとんど撮っていないという……
その中で、個人的にとても興味が湧いた個体がこちら。





外装パールグレー、内装ブラックファブリックという組み合わせは……これ、1992年の日本版カタログ(正方形で白表紙のほう)の表紙を飾った車両(S-KS8807)と同じパターンだ。ありそうでいて、日本ではあんまり見ない仕様だと思う。うーん、カッチョええな。

オーナーさんとは帰りがけにちょっとしかお話しできなかったが、1992年D車の中でも相当初期のシャシNo.で、テレスコ非装備など、あちこちに珍しいディティールがある。これは次の機会があれば、じっくりと観察させていただきたいところ。

他にも、ずっとお会いしたかった方々ともお話しでき、楽しゅうございました。ちゃんと維持して来年も参加できるよう、頑張らないとねぇ。

で、いつものごとく鰻を食べに行き、いつもと同じように大盛りを頼んだら、なぜかご飯が別盛りなんですが……お得感はあるが、どう考えても食いづらいだろ(笑)
ちなみにこの大盛り代がプラス100円なんだけど、鰻いらないから、100円でこのタレかけご飯(だけ)が欲しいと思ってしまった……



そして帰りも新東名経由で行こうといったん西へ向かったら、事前に聞いていた通りに、三ヶ日JCTでの新東名方面が非常にわかりづらく……一部でささやかれていたように、直前のバス停に入ってそのまま通過するハメに(笑)
JCTそのものはスルーしなかったが、あれはわかりづらいだろう……

Posted at 2012/04/24 02:32:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | 500E | クルマ
2012年01月09日 イイね!

本国広報車

ぶくぶく、浮上。
♯もはや年刊ペースになってるが……久しぶりに更新しようとしたら、なんか仕様が変わってるし

紙モノ漁っていて、面白いというか、探していたものにぶち当たったので掲載。

これは500E新車発表当時の独クルマ雑誌、RallyeRacing1990/11号。



RallyeRacingについては以前も(ってもはや数年前レベルか)ちょっとネタにしたように、テスト車両のフロントウィンドウにステッカーを貼って取材・撮影するのが定番だったようで、ドレスアップ技として日本でも微妙に流行ったのは、こういった写真が元ネタだと思われる。

本国ドイツの雑誌で、500Eのテストをしてないわけないよな……としつこく探していたら、ようやく発見。しかもM5との比較記事。考えることは万国共通のようで、わが国でもCGやル・ボランが比較記事にしていた。

RallyeRacingに(ある意味、間違った方向で)思い入れのある自分としては、もう表紙だけでお腹いっぱい大満足なのだが……この記事の本当の面白さはそこではない。

まずはこのカラーリング。見ての通りにアルマンダインレッド(内装はブラックファブリック=ハーフレザー)なのだが、実は同時期の別媒体ではナンバー違い(S-KT5611)でもう一台、アルマンダインレッドの広報車が登場しており……どうもこのカラーを推していた様子がある(他のカラーの広報車が存在しない、という意味ではない)。MBJの広報車がアルマンダインレッドだったのも、本国アルマンダイン推しの影響だったのだろうか?

次に時期だ。掲載は1990/11号……つまり1990年の初冬。媒体試乗会に提供されたこの時期の広報車は、確実に1990年生産なのだ。

そもそも500Eのデビューは1990年秋のパリサロンであり(その具体的な日程が、ちょっといま手元ではわからないのだけど)、1990年に生産された車両がごく少数あるとはいえ、本格的に生産が立ち上がるのは1991年のことである。そして生産途中にランニングチェンジを繰り返す当時のドイツ車らしいというか、もしくはこれらの広報車が先行試作車的なものだったのか、この記事に出てくる個体(S-KT5601)や、先に挙げたもう一台のアルマンダイン(S-KT5611)の写真をよく眺めると、エンジンルーム内の眺めが1991以降生産車とはわりと違う。そして面白いことに、取材日程に多少のズレがあるのか、この時期のドイツやフランスの雑誌を見比べてみると、同じ個体でもパーツが変わっていたりするのだ。ふーむ。

ちなみに気になる人は、Navi1991/01をよーく眺めると、ワンカット見慣れない写真が載っている。

なおRallyeRacingの記事内容は聴いちゃダメ(笑)
ドイツ語だから当然読んでいない……

えーと、自分のクルマに関しては……タイヤ替えた、純正サイズのPS3。
わりと違いに鈍感なので、あんまり不満はない、かな。
明日(9日)の都筑も行く予定。

Posted at 2012/01/09 01:36:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 500E資料・文献 | クルマ
2011年07月21日 イイね!

レアカラー/内装の500E(4)

ぶくぶく、浮上。
前回からまた続いて、第四弾(見つけたのはもうひと月くらい前なんだけど、まだ売れてないようなので)。

92D車、ボーナイト。
http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU0473247936/index.html



距離はそれなりだが、ワンオーナーで、比較的整備状況もよさそう?
外装色も、なかなかファンの多いボーナイト(自分も好き)。

しかし、この個体はそれだけではない……





なんと、内装がブラジルレザーだ!
(写真がイマイチなのが惜しいが)

うーむ、まだ存在していたか……ほとんどの部分でオリジナルが保たれているよう(ヘッドユニットを交換し、CDチェンジャーを捨てたくらいか)だし、これはかなりマニア好みな物件だろう。

もういっちょ。
92D車、アンスラサイト/ブラックレザー。
http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU0489411335/index.html



こちらもワンオーナーのレアカラー、ほぼフルオリジナル(ウッドシフトノブが惜しい)、しかも低走行のようだが、内装が普通なのが惜しい。ブラックでもファブリック(ハーフレザー)ならなぁ、ブラジル相手じゃインパクトが薄い、って大きなお世話だけど。
Posted at 2011/07/21 01:29:32 | コメント(4) | トラックバック(0) | 500E | クルマ

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「てすてす」
何シテル?   05/18 00:51
いろいろ好きなクルマはあっても、実際に買ったクルマ/バイクは地味なのばかりかも。というか、ほとんど同じクルマ/バイクを各2台乗り継ぎ(どちらも普通の人は気付かな...
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