2015年01月09日
トヨタ MR-S
MR-Sはコンパクトでライトウェイトなオープンスポーツとして生まれ変わったクルマです。先代のMR2では操縦性に難のあるクルマなのにターボで武装して90年代に流行ったハイパワー競争で迷走してしまった一台でした。そんな反省からMR-SはではターボなしのNAでパワーは控え目でボディは1t程度のライトウェイトスポーツカーとなりました。エンジンについてもセリカに積まれるハイパワーな2ZZ(190馬力)ではなくいたって普通な1ZZ(140馬力)を積んでいるところは大変評価できます。2ZZはトヨタ版V-TECなのでヘッドが重く重心が高いので、ミッドシップだと特に欠点が目立ちそうですから。さらに慣性モーメントを減らすために重量物を極力クルマの中心に収めようと努力がなされています。例えば、トランクルームを排除して、その分収納スペースはシートの後ろに確保したり、ブレーキキャリバーの取り付け位置を前輪が後側、後輪が前側と工夫されています。後者はロードスターと同じですから非常に好感が持てます。重量配分を気にするスポーツカーでは採用例が多いです。残念ながらNEW86では普通の配置になってしまいましたが…。
友人が昔MR-Sに乗っていて、一緒に走りに行ったり、クルマに乗せてもらったりしましたが、フロントが軽くミッドシップらしくよくトラクションが掛かるので正直なところ体感的にはマイロードスターよりコーナーは速く感じました♪アンダーパワーなエンジンですが、車体が軽いので特に苦にはなりませんでした。やはり、軽さは正義です!クルマが軽ければ走る、止まる、曲がる、全てにいい影響を与えます。いくらハイテク技術で重量級のクルマをよくしようとしても所詮物理の法則からは逆らえません。
MR-Sは今ひとつ人気が出なかったクルマでしたが、ライトウェイトスポーツとして素性がよく楽しいので個人的には大好きです!
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Posted at
2015/01/09 06:15:10
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