アイドラアームブッシュ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
クリスマスに届いたブッシュですが、マービーのステアリングリンクのアイドラアームのブッシュです。
本当はこれを含むアイドラアームアッセンブリで欲しかったのですが、欠品なのです。ですがブッシュ単品では出たので交換します。
2
屋外整備派(ガレージが無いだけ)にとって、休日の晴れは絶対条件。
マービー左フロントサスペンション前側に位置するアイドラアームを修理するにはジャッキアップもタイヤ取り外しも不要です。マービーはこんな姿勢で、私は新聞紙のあたりで寝転がって作業します。
3
アイドラアームはフレーム左側面にボルト固定されています。赤丸部分に本来はブッシュが見えるはずですが崩壊しています。
ブラケットに対し、アームが位置決めされなくなっているため、左タイヤのトーが外力で20mm位動いてしまうのです。
当然、ステアリングの遊びが多いです。この異常に気がついたのは高速道路走行中のジャダーでした。
4
当初は赤丸のジョイントをタイロッドから抜き、アッセンブリで車から外してブッシュ交換する予定ででした。
ところが、いくら叩こうがプーラーを使おうがびくともしません。
そこで、フレームとの固定だけを外し、このまま作業することにしました。
フレームとの固定は安物のタイヤ交換用インパクトで外しました。
このフレームとの固定ボルトはフレームに溶接されておらず、回転止が必要です。そのため、ここでアンダーガードも取り外し、フレーム内側にボックスレンチを当てます。
5
スペースを作ったら、頭のナットを23mmのレンチ+エクステンションバーで外すと、ケースからアームを分解できました。
ブッシュはこんな感じで割れても内部には残っていたので、とりあえず走行できていました。色が赤っぽいのはサビが回っているからの様です。
6
外したブッシュ。
完全に寿命です。
7
程度の良かった上側ブッシュと新品比較。形は残っていますが材質の劣化がひどいです。摩耗や変形は少なくて、単純な樹脂の加水分解か、グリースによる材料強度低下によって崩壊したと思われます。
8
外したブラケット。内部は綺麗に拭いて上下ブッシュフランジ面に発生していたサビは削り落としました。
同様にアーム側もウェスでグリースを拭き取り、綺麗にしました。
9
このブッシュは耐油グレードに思えないので、ブレーキ整備用のラバーグリースを使用して組み立てました。
嵌め合いは緩くて、ブッシュは手で押し込めます。
この段階ではまだブッシュが完全には入っていません。先にフレームに固定したあと、上側のアーム上部のナットを締め込むとブッシュが入り、ブッシュの端面潰れてダストシールの役目をします。
あと1/4回転位締め込んだ方がシール性がよさそうなのですがアームの動きも渋くなるし、使って見て、隙間が出る様なら増締めすることにしました。
10
フレームに固定したら?アイドラアームアームとタイロッドの固定ナットを戻して完了。
ところが最初にボールジョイントを外そうとして金槌で先端を叩いた時に1巻目のネジ山を変形してしまいナットが入りません!
結局、金ヤスリでネジ山の1巻目を削り取って、二巻目から掛かるようにしました。この加工とそんな状態のネジ山でナットが舐めないように組むのは大変でした。
しかも工具を片付けてから、矢印のアンダーガードに気がついて・・・
もう一回工具を出して取り付けました。
11
今回触ったネジ類はワイヤブラシでシャシブラを落として作業したので、最後に錆び防止にシャシブラを吹き直しました。
早速試乗したところ、ステアリングの不感地帯が激減して、操舵感が大きく変わりました。むしろ遊びがなくて違和感を感じるほど。治りました!
今回のブッシュはまたいつか劣化するでしょうが、これで作業は覚えたので安心です。
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