2011年04月09日
倍力装置
先日、取材にお邪魔した
STIといえば
インプレッサによる
ニュルブルクリンク
24時間レースへの、
ここ数年に渡る
連続参戦でも
知られていますが、
その監督を務める
辰己英治車両実験部長から
ちょっと面白い
裏話を入手しました。
GRBになって最初の頃の
レースカーには
マスターバックが
備えられておらず、
辰己さんは
「これじゃあニュルは
つらいだろう」と心配し、
現地で付けるよう
指示したそうです。
しかし、
そこでの取り付けは
無理だったので、
ドライバーに事情を話すと
「なくても全然
平気ですよ」とのことで、
実際、レースでも、
支障をきたすことは
ありませんでした。
辰己さんも、
「やっぱりプロは
さすがだなぁ」と
感心していたそうです。
その後のレースカーには
倍力装置が付くことに
なって、
しばらく、そんなことも
忘れていたそうですが、
今年の参戦マシン(GVB)を
つくる際、
そのことを思い出して
軽量化のために
倍力装置を
取ってしまったそうです。
すると、
シェイクダウンの際、
ドライバーに、口々に
「マスターバックを
付けてくれ」と
言われたとのこと。
ロガーを見ても
ヒール&トーの際に
ブレーキ踏力が
緩んだりしているのが
わかったそうです。
急遽、船積みの前に
作業を強いられた辰己さん
しかし、同時に
「プロだって
俺たちと同じように
倍力装置がなかったら
苦戦するんだ」
ということがわかって
ホッとしたとのこと。
というわけで、
今年のニュル号は
マスターバックが
付いています。
それによる重量増加は
……4kgだそうです(笑)
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Posted at
2011/04/09 13:58:16
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