【情報共有】流用エンジンカバー加工

今回手配したのは、同型エンジン搭載モデルのLEXUS UXのエンジンカバーだ。
COVER SUB-ASSY 12601-24021
コレが、樹脂パーツのクセにめっさ高い。正直半値以下が適正価格ではないかと。

当然『T』マークに差し替えするので、同径に近いサイズのものを準備

同型エンジン搭載モデル採用カバーなので基本無加工で付く予定でしたが…
黄色印メス穴脚がヘッド側オス凸に入らない。（スペースの問題で）

カウルトップと、エンジンヘッドとのスキマが激狭なのと、奥行にも制限ありで（遮熱板あり）このまま使うのはムリっぽい。

つまり、カバーの脱着に、カウルトップ、ワイパーモーターと全バラシしないとハメられないと云う事になるようだ。

利便性、メンテナンス性を考慮して、カバーを加工して対応するのがベストANSERだと判断

赤印裏メス穴脚を温存して、カウルトップに干渉するスリット上2段切除するオペに踏み切ることに。（結果論だが、メス穴脚温存でスリット1段切除と、右端先端切除でもイケそうだ）

別の選択肢として、今回温存するメス穴脚を潔く切り落とすのもアリだと思う。残り3点で十分固定はできるから。
（加工内容は、自己判断、自己責任でお願いします。）

画像のようにメス穴の脚を温存するにはL字型に切落とし、上2段スリット部を切除するガッツリオペに

ざっくり切落とした後。メス穴脚に繋がるサイドフレームが空洞の肉抜き構造でスカスカで、明らかに強度不足だ。

カバーの脱着に掛かるチカラに耐え切れず、いずれ千切れるのは時間の問題でしょうね…

青印の箇所はテキトーな樹脂片を使いスキマを埋めて、その周囲をプラリペアでガッツリ固める。

現物合わせで、脚根元部を黄ラインで更に切落としてスリム化して干渉をできるだけ回避させるコトにする。

プラリペアと、エポキシパテで、肉抜きの空洞部分を補強しざっくり整形し、半日乾燥させる（スキマが封鎖されてるかよく確認する）

乾燥後、耐水ペーパーで水研ぎして、余分なお肉を削ぎ落として面を出すかなり地味な研磨作業へ

エンブレム外した後の下穴をパテ埋めして、表面をフラットに近づけるようにコッチも水研ぎ研磨。

メス穴脚はご覧の通りガッチガチに固めて、補強してやりました。
この状態まで掛かった作業時間は延べ10時間くらいだが、日数にすると１週間くらい要してます。

ある程度カタチに仕上がったところで、現物仮合わせ。
赤印箇所が干渉してますので、追加で切除します。

ココからは、プロ仕事で丸投げ。下地処理から

今回はツヤツヤピカピカの塗装じゃなく、シックな印象の結晶塗装を選択し、元カバーのベースにならいツートン塗り分けにしてます。

真っ赤に見えてますが、ワインレッドです。
課題のメス穴脚温存の補強部もキレイに仕上がりました😍

TOYOTAマークを仕込んで完成デス

【補足①】エンジンカバーASSY 品番

【補足②】最後に差替え用エンブレムと、四つめのカバー裏オス凸部の相方のメス穴ゴム→樹脂板部分に固定できるように溝が切ってあります。