
今日は珍しく、来客が相次ぎ、接客(=おしゃべり)が忙しい一日だった・・・懇意にさせてもらってる保険代理店オーナーとレガシーの入庫に、FDのコンプレッション測定他作業・・・夕方には底なしライダー登場

それに書類を書いて郵送したりメール対応したりっていうのが溜まってて、慌ててやった
そんなこんなで、仕事はいろいろやったけど、チューニング作業はあまり進んでない

それでも多少進めないと終わらないから、底なしRのスライドカムプーリーのEX側をVCAMエンジンに移植・・・
そう、VCAMエンジンはずうっとタイベルを張ってなかったのは、付けるEXプーリーがなかったからなんです・・・
タイベルを僕が張ってる最中に底なしライダーが「HKSにトラストにNISMOにJUNにTOMEIにバラバラじゃぁ」って訳がわからんことをほざいてるから何かと思えば、確かにパーツはバラバラ

HKS VCAMにEXカムはトラスト264ポンカム、NISMOロマンタービンにTOMEIガスケットコンビネーション&オイルパンバッフル、JUNカムプーリー統一性ゼロ

どうなるか分からんのが楽しみでもある

で、一応、バルタイを実測するとこまで今日はやっといた

実測バルタイはIN側がATDC121°、EX側がBTDC118°・・・INはVCAM(タイプA)の最遅角値だから、マップで最大30度進角できるので、91°まで進められる

いくら作用角が248°とはいえ91°は強烈な加速重視仕様にできるし、高回転は最遅角の121°にできるから、264°のポンカムを設計バルタイで組むのと同等の伸びが期待できる

つまり、タイプAのVCAMでも248°+30°=278°クラスの吸入空気量にできる(ちょっと都合よく考えすぎ

)
EXはトラストのカタログでは設計バルタイが114°(つまりこのエンジンはヘッドの位置が下がってない

)だったからそれより5~10°程度遅らせたい

エグイカットバックのロマンタービンのトルクバンドを広げるべく、排圧をグンと上げようという発想ですね

排圧を高めにセットしたいから、EXマニも純正を無加工でそのまま再使用してる・・・ピークパワーを狙うなら、マニは交換したいとこだし、仮にノーマルを使うにしてもフランジ穴をガスケットの大きさまで拡大して、排気ポートもコブ取りするのが望ましいだろうと思う・・・でも今回の仕様は排圧を下げないのが僕の計画だからノーマルのまんま、何にもしてない

ただ排気ポートを掃除するためにペーパーがけしてるけど

排圧のクソ高いREとは逆の方向性でRBはセットしていきます。忘れちゃいけないのが、RBは回せるエンジンだけど排圧を下げないなら回せないってこと

今回はオイルポンプも腰下もノーマルだから8000rpm以下での使用を条件にしてる

この条件付きならRBのチューニングも決して高いものじゃないですよ
今日は底なしライダーに「バルタイって何?」について散々説明させられたけど、しまいにゃ「ふぅ~ん」って

「で、何度がエライんですか?」って

どういえば分かり易いんか改めて考えてみた・・・エンジンの潜在能力は圧縮比やボア&ストローク、バルブ径・バルブリフト量、ターボの場合は羽根の大きさやブースト圧で決まる。んでバルタイっていうのはエンジンの性格を決めるものって理解でそう違わないと思う

エンジン(=器)の大きさが能力そのもので、ロスなく取り入れた混合気を燃焼させてロスなく燃焼ガスを排出できる条件(=回転域)は限られているから使う回転数(=性格)を用途によって変えていくっていうイメージ。
ピークパワーを狙うようなドラッグや最高速なら、エンジン回転が高くならないとパワーは上がらないから、超高回転でガスの交換効率(充填効率)が上がるようにIN・EX共に遅くする・・・REでもSE3Pの6PIもオギジュアリー?ポートがサイドポートの上に空いてるからピークパワーが上がって、中速域のトルクが落ちてる・・・サーキットのように中速域からの加速を上げるなら充填効率を下に持っていきたいからINは進めるって具合・・・
結果的に性格が変わるからピークパワーもトルクカーブも変化するけど、トルクの絶対値は殆ど変わらないはずですね・・・なぜなら性格が変わってもエンジン本体の潜在能力は一緒だから、当然そうなります

酷い言い方をすれば、エンジン&仕様&条件が全て同じ(バルタイの違いのみ)でピークパワーが高い方と低い方の2台があったとしたら、サーキットならパワーが低い方が一般的には加速に向いてるはずだからストレートも速い可能性が十分にあるといえるかもしれないですね
僕がECUのセッティング時にパワーは殆ど気にしないけど、トルクカーブを異常なまでに気にする理由が分かったかな?オーナーの用途に沿った性格のエンジンに手なずけるのがホントに難しいし、チューニングの醍醐味なわけですわ

逆に最終的なイメージを最初につくってるから補機類の選定&セットアップ、REの場合はポート加工が出来るんですよ

大は小を兼ねてくれないし、行き当たりばったりで作ったクルマは僕は乗れば分かりますよ
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レシプロエンジン | 日記
Posted at
2010/10/24 00:22:40