コムテックのZERO72Vを装着して、はや4ヶ月、みんカラやWEBで話題となっている「みちびき」のアイコンが表示されない状態がすでに1ヶ月ほど経っています。
本体のGPS受信画面で確認してみるとで捕捉している衛星の数はおおむね8個~10個。
あるWEBページではRAMバックアップ電池の劣化とか、ハードウェア不具合で新品と交換したら表示されたなどとある。
衛星が1つも受信できない状態は確かにハードウェア障害の可能性はあるが、衛星が捕捉できていて、かつ、「みちびき」衛星が捕捉できる(つまり準天頂にある状態)の時に「みちびき」アイコンが表示されないのはなぜ?という疑問。
コムテックのQ&Aには「『みちびき』アイコンについてはGPS衛星による自車位置の測位に使用している場合にのみ表示を行います。そのため、『みちびき』を受信していても他の衛星より受信レベルが低い場合など、自車位置の測位精度の向上が期待できない場合では『みちびき』アイコンは表示されません。」とあります。
ここから推測できるのは「みちびき」の信号(時間信号ですが)が「自車位置の測位に使用していない」ということ。自車位置の測位をするには最低4つの衛星を捕捉していなければできません。
また、起動後に捕捉を即座に行うという「最速捕捉」の機能があるところを見ると、捕捉しやすい衛星候補のリストを内部で作っていることが推測できる。「みちびき」は7~8時間日本上空にとどまって、そのあとはオーストラリアの方に去ってゆく、いわゆる静止衛星ではない。
このことから、捕捉しやすい衛星候補リストからは徐々に後退してゆき、5~6個の捕捉しやすい衛星リストが定着すると、自車位置の測位に使用されなくなるのではないか?と思われる。
試しに、取説にある「オールリセット」(工場出荷状態に戻す)を実行して、室内から窓際に移動して衛星を捕捉させたら「みちびき」アイコンが見事に表示された。
ここで、さらなる疑問が…。
この作業を行った時刻は21時頃。

このときの「みちびき」の位置をJAXAのページで見てみると、オーストラリアの彼方。天頂角40度の範囲に衛星がある場合に「みちびき」を受信できると説明されているが、東京都小金井市の観測所において南方5度の辺りに「みちびき」が居ることになり建物に囲まれた地上では受信などできない状態。
にもかかわらず「みちびき」アイコンの表示。コムテックのQ&Aの説明を思い出して欲しい。
捕捉もできない衛星を「自車位置の測位に使用」している???
ここで、ソフト&ハード開発者としての推論ですが、「みちびき」アイコンと「みちびき」を捕捉している事はプログラム上では何ら関係していないです。先ほどあげた「捕捉しやすい衛星の候補リスト」に「みちびき」がリストアップされているときは、たとえ「みちびき」を捕捉できていなくても「みちびき」アイコンが表示されるという安易なアルゴリズムによるプログラムがなされているのではないか?
そのリストから捕捉しやすい「みちびき」以外の衛星がリスト更新され「みちびき」がその候補リスト(たぶん5~6個)から外れると「みちびき」アイコンではなく普通のGPSアイコンが表示される。
その後は、「みちびき」が1つしかなく、かつ、日本本土から捕捉できる時間が7~8時間という間しかないため、たとえ捕捉できたとしても「捕捉しやすい衛星の候補」にランクインできるチャンスが無いため(常に電源を入れて衛星を捕捉し続ければランクインする可能性はある)「みちびき」アイコンは表示されなくなる。
そこでオールリセットを行う事で、捕捉しやすい衛星の候補リストが初期化され、コムテックの謳い文句「『みちびき』を使用して測位精度がアップ」となるようにリストのトップに「みちびき」がセットされるので「みちびき」アイコンが表示されるという事ではないだろうか。
Q&Aの「自車位置の測位に使用している場合」とは受信の可否は別として「リスト」にある間という事でしょうね。
と、言う事で私の結論は「みちびき」を使っても使わなくても「測位精度」はみちびき1機では変わらない=無意味ということですね。
グロナス対応だと少しはマシなのかしらね?
所詮このようなアルゴリズムで製品化しちゃうメーカーなので期待はできないと思うけど(笑)
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Posted at
2014/01/14 22:37:12