
少し前のインプレになります。
今回の話題は、自家所有の一台ですが、ストリートトリプル85(ABS)になります。
イギリス本国で販売されているストリートトリプルと異なり、エンジンがデチューン版に
なり、85ps/9950rpmだっけか?になっています。
ストリートトリプルは、日本国内では、このストリートトリプル85をはじめとして、
2車種展開+限定車種が稀に出る、という構成になっています。
・美点
さて、ストリートトリプル85の美点から見ていくと、このマフラー位置に尽きるでしょう。
ショートエキゾースト風になったこのマフラーは、ストリートトリプルの675ccエンジンの
音を気持ちよく聞かせてくれるようになっています。
残念ながら、日本仕様では騒音測定の都合上、エンジン音が回り込むことを防ぐ
ために、10000rpm縛りを受けていて、少しエンジンパワーが物足りないように
なっています。
・良い点
コンパクトな車体、結構な前掲姿勢で、攻めの走りに向いたポジションをしています。
旧型モデルと比較すると、より戦闘的なポジションになっており、ちょっとやりすぎ感を
感じるくらいです。
また、旧型ストリートトリプルより、ハンドルの切れ角が若干改善されています。
低速トルクについては、新旧変わらず600㏄にしては野太く安定した走りができます。
中回転では、先述の通り野太い排気音に乗って鋭い加速が楽しめます。
良くも悪くも、小排気量3気筒エンジンの存在感でもって、キャラクターを維持する
バイクかと思います。
従来のストリートトリプルと比べると、スロットルレスポンスをうまく制御していて、
ドン付きを押さえつつも、リニアな加速も維持する良い塩梅になっています。
・悪い点
リアサスの出来の悪さでしょうか。バウンドし始めるとしばらく収束せず止まりません。
これが、リアタイヤのホッポピングが起きやすい原因になっており、いざ山道に入ると
荒々しい乗り味になってしまいます。
あと、パワーを掛けて回りたいときに、レブリミットの低さが影響して美味しいところを
使いづらい感じがします。
本来、10000-11500くらいに爆発的にクるポイントをもつエンジンなので、そこを切り
落としたことで、これからパワー発揮という瞬間にレブリミットが来る物足りなさを
感じます。
積載性についても、リアシート面積が狭く、またシートカウルが尖っているため、
あまり荷物を載せやすい方ではありません。 更にあまりキャリアなどが似合わない
カウルデザインにより、、荷物は背負った方が良さそうです。
・問題点
純正ミラーの尋常でない見辛さでしょうか。調整範囲が狭く、面積も小さいため、
どんな体格の人にも、後ろが見えないという悩みをもたらします。
よって、このバイクのミラーは、さっさと交換して、市販のミラーに変えるべきです。
・総評
良くも悪くも、価格の安さと675cc3気筒という2点が売りになる、スタンダードな
バイクです。
ライバルは、排気量が大きなMT-09になると思いますが、パワー感では
MT-09が勝り、洗練されたフィーリングではストリートトリプル85が勝るという
感じになります。
サスペンションの出来は、2車とも似たようなものです。つまり、イマイイチ。
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Posted at
2016/04/06 21:12:36