• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

kow5599の愛車 [フィアット デュカト]

整備手帳

作業日:2022年4月10日

デュカト バーストナー リヤサス異音対策

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
路面のうねりを通過すると嵐の中の木造船みたいに(経験したこと無いのですが)、後ろの方でギシギシ、ギーシギシ鳴ります。海外のSNSではロバの鳴き声とか。とても有名な症状の様。リヤリーフスプリングの後ろ側、シャックル部のゴム+ジュラコン様の樹脂の組み合わせブッシュが原因だそうです。ある年式からは対策済みとの情報もあります。
2
現状では音は右だけなのでまず状態の確認を。ナットは対角24ミリ、ボルト頭はE24という星型。高トルクですが体勢を工夫して背筋を使えば楽に緩みます。
3
シャックル側の締結をフリーにしてもボルトにテンションが掛かって抜けません。強引に抜くとネジ山が傷むのでリヤショックの締結を外したら、リヤアクスルが少し下に降りてジャッキ上下の微妙な調整でシャックルのテンションをフリーにできました。
4
シャックル下側のリーフスプリング端はリーフ伸び縮み時の回転に対してゴムをよじらせて対応する一般的なブッシュでした。こちらからはあんな音は出ないでしょう。問題はきっと上側。白い樹脂部品の中で金属スリーブを回転させリーフ伸び縮みによるシャックルの回転を吸収するのですが、ここの滑りが悪く、ごく微小に突っかかりながら回転するのでギギギなロバ音になると想像します。この上側ブッシュは荷重を受けるので堅固なフレームに埋まっておりクルマ全体にとても良く響くのだと思います。
5
ボルトを抜いて金属カラーと樹脂ブッシュを横から叩いて外したいところですがLPガス庫の底が邪魔してボルトが抜けず。車両メンテナンス性より収納能力を優先の設計です。メンテ性より性能やデザイン優先の欧州スーパーカーの思想ですね。メンテはディーラーメカニックが時間と手間=お金をかけてやれば良いという。
6
内径16のパイプを半分に割って芯のカラーを車体内側に押す簡易冶具、長短二つを自作し、E24のボルト頭をゴムハンマーで叩いて金属カラーを抜き出しました。それがまた車体内側にはグレータンクがあって吊り上げバンドを緩めてタンクを10センチほど下げないとカラーが抜けませんでした。
7
抜いたカラーはこの通り油分なし、回転方向に摺動痕ありです。いろんな経験ある方が見れば、コリャあかんわぁー、だと思います。
8
ジスクサンダーでキレイに磨き、モリブデングリスを摺動部オスメス両方に親のかたきほどシコタマ塗り込んで再組みしました。果たしてギギギ音は見事消えたのですが、車体後部が大きく上下した際に小さいギーッ音が残ります。リヤスタビライザーブッシュだと睨んでいます。スタビとブッシュの摺動部にグリス給脂予定です。乞うご期待、です。
9
【追記です】右側の磨き、給脂から一年後、今度は実施してなかった左側のギーギー音がひどくなってきたので対策です。右側はグレータンクを半下しで金属カラーを車体内側に抜いたのですが、左側はカラーを抜かない方法にチャレンジです。グレータンク装着状態でもカラーが画像の長さまで抜けるので、まずこちら側を#400のサンドペーパーで表面磨き。画像はある程度磨いた後。最初は右側の対策前とほぼ同等の荒れ具合。
10
ジュラコンのハット型ブッシュの内部も洗浄液で清掃。
11
グレータンクの反対、車体外側もここまで抜けるので同じくサンドペーパーで磨き。左右で磨き残し部分は無し。磨き終えたらモリブデングリスをシコたま塗り込んだカラーを右に左に動かしてジュラコンに馴染ませ、再組です。

またギーギー音が消えて、快適なドライブが戻ってきました!!
12
満開の桜の下、4年間の都心の単身赴任を早期退職で終え、トラベルバンで自費引っ越し。次の仕事相手は中央官僚では無く物言わぬブツ(電子システム)で、爺らしく組織の最下層の役割を黙々と果たします。
デュカトは室内、荷室ともに引き揚げ荷物満載で、セミダブルベッドや洗濯機以外は運べました。トラベル"バン"、の面目躍如。
13
【'24年9月 追記】
前回の整備から1年半、1万キロ。長良川の鵜飼を見るために深夜の中央高速を燃費運転中にリヤサスギシギシ音再発に気づきました。車体リヤがうねりで上下にあおられると、動きに合わせてギギッギッと。原因はわかっているので次の週末に早速再整備です。
問題のカラーはグレータンクが邪魔で車体側から抜けないと思ってましたが、右は樹脂タンクサイドを無理やり凹ませると取れました。左はギリギリNG。設計されたものかたまたまか。まあこの木とアルミの上屋の各部の精度を見ると、たまたまですね。
外して確認すると、初回整備時の様に油分が無くて樹脂ブッシュとカラーが直接摺動して音が鳴るのでは無く、円周上の一部に黒い堆積物が固着してブッシュとカラーのクリアランスが詰まってしまって、キツくてギーギーな感じです。
14
原因はアレ。
前回しこたま充填したモリブデングリスと推定します。ブッシュとカラーはリーフスプリングの張り方により、クリアランスがあるとこと、荷重が掛かってきつくてクリアランスがなくなるとこがあり、サスペンションの上下でそれがカラーの円周上を移動するのでしょう。
その時、雨や汚れと共にモリブデングリスの固形分が練り硬められたかと推測します。エンジンのクランクシャフト潤滑原理のクサビ効果の絵を思い出しました。
ので、今回は磨いた後に使用するグリスを耐水性の高い手持ち高級グリスにしてみます。モリブデンの様な固体成分が無ければ良いと考え。
15
カラーをまたしっかり磨いて。
16
左右再組完了です。試走の結果、リヤサスの動きがとてもスムーズになってます。荒れた道もスタタターンです。前回の整備の直後はきっとこうだったのでしょうね。1年たってこの感触を忘れてました。この整備の前までは一般道の荒れた道がバタバタで、アジリスキャンピングは早々に捨てねばと考えてましたが、それほどでも無くなりました。(でも、とにかくアジリスはガタガタ不快なので換えます。2ヶ月放置でも空気がほとんど減らないのと、フラットスポットも出来ない長期放置性能はピカイチなのですが。国内最大手メーカーのタイヤ開発エンジニアに聞いたら、許容荷重に対して1ランク上の内部構造を採用したのでは?と。初めてのCP規格で、市場で絶対にバーストさせないのが開発の第一の要件だったでしょうから、納得出来ます。)
17
対策前の旅での9月の福井の六呂師高原にて。家族の希望で世界ランキングがシングルの著名なスポーツ選手のご実家の前を通って来ました。
だーれも居ない涼しい高地の駐車場で静かに夜を過ごす幸せ。トイレとシャワーをストレスなく自由に使えるクルマの特権です。
18
ところで、
この六呂師高原は晴れると星が良く見えるそうです。遠い遠い昔、望遠鏡で手動ガイドでモノクロフィルム トライXで天体写真撮って自分で現像焼付けして喜んで居ましたが、今はどうなってるのか調べたらビックリ仰天。
画像の望遠鏡は接眼レンズも赤道儀もなく、WiFi経由でスマホやiPadで見ます。見たい天体を入力すると自動で動かして視野に入れてくれ、数分から数十分間の電子的な露光で、レンズ径たった5センチなのに天文台級のシャープで明るい素晴らしい画像を撮ってくれます。アンドロメダ星雲、馬頭星雲、とかですね。きっと撮影画像を教師画像に近づけるAI補正もやっていると思います。デジタル技術恐るべし。でもちょっとズルいぞ。低グレードのやつで20マンエンです。車中泊の友として、欲しいです!。

イイね!0件




タグ

関連整備ピックアップ

サーマスタッド塗装他

難易度:

ドライブシャフトオーバーホールその1

難易度: ★★

AC100Vコンセント交換

難易度:

インマニ取り付け、エアクリボックス塗装、

難易度:

インマニ取り付け 燃料系統接続

難易度:

補器類、サンプ取り付け等

難易度: ★★

関連リンク

この記事へのコメント

コメントはありません。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

PIAA 超強力シリコート ワイパー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/10 20:22:48
ルーフカウルのファンを強力なのにしてみました 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/19 15:55:46
BOSCH AJ75R 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/01/16 03:39:40

愛車一覧

フィアット デュカト フィアット デュカト
バーストナー トラベルバン T571G 初心者です。 皆様のご経験とお知恵を頂きたく よ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation