
初代センチュリーの解説書です。
安価だったので…昨日のイベントで購入したものです。
センチュリーの解説書なんて滅多に出てきません。
◆【初代センチュリー】
1967(昭和42)年11月、クラウンエイト(VG10)の後継としてデビューしました。
エンジンも、クラウンエイト用の「V」型V8・2600ccをスケールアップした「3V」型3000ccを搭載しています。
トヨタの最高級乗用車で、主にショーファードリブンの需要に対応するために開発されました。
クラウンエイトは、ベースとなった40系クラウンをストレッチしたものでしたが…
センチュリーに至っては完全新設計で作られたといいます。
グレードは、廉価版の「C仕様」(パワー装備が一部省略されていました)
と
「D仕様」(パワー装備がフルに装備されており、販売の主体となっておりました)
に加え、
オーナー自身も運転を楽しみたいという方々向けのパーソナル仕様
「A仕様」
がありました。
この「A仕様」に限り4速フロアシフト(マニュアル。他の2種は3速コラムAT)やタコメーター、ホワイトのボディカラー(後には全グレードで選択出来るようになりますが)、本革セパレートシート(前席)が標準装備されていました。
その他の特徴として、異形ヘッドライトの採用もありますし、横一直線のテールランプは初期型に限りシーケンシャルフラッシャー(流れるウインカー)でした。
(510クーペや、C30ローレルHTよりも採用が早かったのです)
後に、1969(昭和44)年の一部改良を経て
1973(昭和48)年4月、48年排ガス規制に対応するためにエンジンは「4V」型3400ccが搭載され、車両形式も「VG21」となりました。
この時、「A仕様」が消滅しています(ATの需要が殆どなのと、車両の性格からマニュアルは似合わないとの判断から。実際にAの販売台数は僅かなものでした)。
1974(昭和49)年8月の一部改良では装備の見直しが主で、Dタイプにもセパレートシート仕様を設定しました。(形式はVG21のまま)
1975(昭和50)年5月、50年排ガス規制に対応するための改良を行いました。
(※解説書はこの時の物です)
1977(昭和52)年1月、51年排ガス規制(通称ゴーイチ規制)に適合されるためにエンジンが変更されました。
電子制御燃料噴射(EFI)の「4V-EU」が搭載されており、形式はVG30。
翌1979(昭和54)年11月、初期顔の最終として、53年規制を適合させたVG35型となります。
(この後も改良が続けられ、1982年(昭和57)年には再びエンジンの変更がなされ…5V-EU型4000ccとなり形式はVG40。Cタイプ消滅と同時に最上級のEタイプを新設しました。
時代に合わせたパワー装備の見直しや各所の電子制御化、終盤にはリムジンやロングホイールベースの「Lタイプ」(VG45)の追加を経て…基本的なボディラインを崩す事なく30年間生産され、1997(平成9)年4月のFMCより現行GZG50型へバトンタッチします)

Roman6
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2013/11/04 14:26:20