
MR2を見た殆どの方は「雪道に弱そうだ」との印象を持たれると思います。
それはある意味正しいのですが、実は「見た目ほど」には弱くありません。轍が深いとアンダーカバー持って行かれますが(笑)...適切なタイヤで適切な速度を守っている限りそんなに怖くはないです。
登りなどトラクションが掛かる分、下手なFFより安心していられますし、何よりヒーターが良く効くので快適です(2座席分の空間を暖めれば良いだけですし、エンジンの廃熱はたっぷりあります)。ジェームスボンドなど車種は異なりますが同じMRのエスプリでアルプスに出かけてましたし。
とは云ってもあくまで「見た目より」であって、弱いところはやはりあります。
問題は路面に積もった雪ではなくて、むしろ降ってくる雪のほう。
これはポルシェやランボも同じかと思いますが...前にエンジンがなくラジエターも遥か先端です。当然ボンネットは冷たいまま。ボンネットに降ってくる雪自体は速度を上げれば飛んでいってくれる事も多いですが、しつこいのは淀み領域のカウル上。ワイパーを作動させるとウィンドシールド上の雪をご丁寧にかき集めてカウルとワイパー下の空間に詰め込んでくれます。そのうち、その雪塊は成長を続け最終的にはワイパーが下がりきらなくなります。デフロスターなど全く役に立ちません。
もう、モーターが焼き付くかリンケージが壊れるんぢゃないかとヒヤヒヤしながら帰って来たことが何回かあります。
また、夜の運転は出来れば避けたいです。リトラクタブルライト、或いは昔のフェアレディZのようにライトの前に空間が空いている車では、そのライトの前に雪が吹きだまり壁を作ります。それで前方が暗くなるのももちろん問題ではあるのですが、超絶に問題なのはヘッドライトの光がその雪壁に反射して前方向ではなく上方向を照らしてしまうこと。降ってくる舞雪がその明かりに照らされ目の前は完全なホワイトアウト状態。50mあった視界は今や2m(要するにドライバーからヘッドライトまでの距離)。
とても運転できるものぢゃなく、SAまでヘッドを消して暗いフォグのみでほうほうのていで辿り着いたこともありました。
ハロゲンなのでまだましですがHIDだとなお厳しかったと思います。
...と知った方には何を今更の釈迦に説法だったかもしれませんが、これから雪道走行される方に、ご参考までに。

Posted at 2012/01/23 20:33:08 | |
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