大和ハウスで農業を！

植物工場ユニット「ａｇｒｉ－ｃｕｂｅ(アグリキューブ)」発売　ダイワハウス

　大和ハウス工業は４月５日、大和ハウスグループの“農業の工業化”第一弾商品となる植物工場ユニット「ａｇｒｉ－ｃｕｂｅ（アグリキューブ）」の販売を外食産業向けに開始する。同製品は、大和リース（大阪市中央区）と共同で新たに開発したユニット式建物に、野菜の生育状況にあわせて一定の光を当てることができる「照明器具昇降システム」、栽培棚の清掃をスムーズにできる「養液循環・排水システム」、エアコンなどの設備機器を組み合わせ、パッケージ化したユニット商品という。同社は、２００８年から農業生産の効率化と工業化、国内の食料自給率の向上を図るため農業分野への参入の検討に入り、検証を重ね、今回の製品化に至った。

　同製品は、ユニット式建物内で葉菜類を中心に野菜を水耕栽培できる平屋建の植物工場ユニットで、栽培棚、エアコン、全熱交換機（換気システム）、蛍光灯照明などの機器をパッケージ化している。屋外設置ができるように外壁には防錆塗装を施し、最適な植物生産環境を保つために、床・壁・天井には断熱材の充填を行い、断熱性能を高めている。施工は、最短１日での設置を考え、建築確認申請の手続きが不要になるように床面積を１０平方メートル以下とし、工場ですべて事前に組み立てるという。

　同社は、製品化にあたり、独自に「照明器具昇降システム」「養液循環・排水システム」を開発、高級タイプ「ａｇｒｉ－ｃｕｂｅ　Ｅ（アグリキューブ　イー）」と標準タイプ「同　Ｓ（アグリキューブ　エス）」の２タイプを用意した。同製品は、主に葉菜類（レタス、ミズナなど）、ハーブ類（パセリ、ルッコラなど）、中国野菜（チンゲンサイなど）などが生産可能で、２３種類の野菜が栽培でき、年間で最大約１万株収穫できるという。

　サイズは、「ａｇｒｉ－ｃｕｂｅ　Ｅ」が幅４．７２×奥行２．４７×高さ２．６３ｍ、「同　Ｓ」が幅４．５×奥行２．２５×高さ２．５７５ｍ。建築面積は９．７９平方メートル。重量は、それぞれ、３０９０ｋｇと２８２０ｋｇ（満水時はいずれも３０００ｋｇを超える）。価格は「－　Ｅ」が８５０万円（税込み）、「－　Ｓ」が５５０万円（税込み）。２０１２年度は、１０００台の販売を目指す。

　同社は、さらにビジネスホテルや高級レストラン、分譲マンション、コンビニエンスストアなどでも利用できる小規模サイズの植物工場の開発・販売も視野に入れている。同社は、創業１００周年にはグループとして売上高１０兆円を目指しており、農業分野の商品開発や事業活動を基幹事業に育て、寄与させたいとしている。







最初は農業関係の学校で試して欲しいですね☆

新規で農業をしようと思ってる方は手軽に？良いかもしれませんねー。