
愛車紹介のパーツのところに書こうかと思ったが、もっとみなさんに知ってほしいのでこちらにした。
たまたまオートバックスで見つけたこれは、基本的にFMトランスミッターである。FMトランスミッターだから、シガライターに指してスマホの音楽を車内のFMに飛ばしたりして聞くことができる。しかし「サウンドレーサー」が普通のFMトランスミッターでないのは、その内部にフェラーリ512BBのルマン仕様レーシングカーである512BBLMのエンジン音を持っていることだ。つまりフェラーリのレーシングカーの音を車内のFMで楽しめるわけだ。しかしこの商品の美点はアクセルに連動する点である。どうやってアクセルに連動させているのかというと、オルタネーターのパルスを拾って、それを元に予め収録しておいたフェラーリの各回転数の音源とリンクさせている、というわけだ。仕組みとしては難しくはないが、それに気が付いたのと、市販モデルでない、512BBLMの音源を収録できた点が白眉である。
使い方は簡単。クルマに乗ってエンジンを掛けたら、Sound Racerをシガライターに差し込む。そしてそこに表記されているFMの周波数と自分のクルマのオーディオの周波数を合わせる。そしてPかNに入ったまま(MTならニュートラルのまま)アクセルを3000rpm強にまで踏み込む。踏み込んだら、放す。そうするとエンジンはまた元のアイドリングの回転数まで下がってくるが、この間にSound Racerは2度ビープ音を出して、リンクさせたことを確認する。
そうすれば後は走り出すだけだ。アイドリング音はもとより、エンジンの回転に合わせてフェラーリのレーシングエンジンの、そして512LMのウェーバーキャブレターの音が社内に響き渡る。2000rpmも回れば実に官能的な音だから、何も無理してレッドゾーンまで回すことはない。ミトならば、コンペやスプリントでオートマモードで乗っても十分楽しめるが、もちろんお勧めは自分で変速しながら乗ること。せっかくエンジン回転数と連動しているのだから、そのほうが音の上がり下がりがより顕著で楽しめる。
ミトで言えば車内オーディオのヴォリュームを30くらいにしてみると、実に爆音になって運転している人は気分がいい。しかもこれくらいのヴォリュームにすれば、FMトランスミッターゆえのノイズ音など最早気にならないくらいの爆音だ。ついでに言うとスピーカーから来る振動がシートに伝わってきて、本当に自分のクルマがフェラーリの音になったように感じるほどだ。
ここまで読んで気になられた方は、是非とも輸入元のサイトへ行ってそこにある宣伝用の動画を見てみることをお勧めする。
http://www.soundracer.jp/
そこにあるのは、この商品を開発したスウェーデンのサウンドレーサー社のデモカーのMTのサーブが峠道を登るシーンだったりするが、実際の商品もその動画で聞ける音の感じそのまま、と思って間違いない。
ほかにもYouTubeで検索すれば、軽トラにフェラーリの音源、なんてのもあって楽しい。
私はこれこそ21世紀のクルマの楽しみ方の一つではないかと思う。
高価でどんな音か分からない社外マフラーなどに変える必要がなく、そういう意味なら「たったの」5,880円だ。Amazonならもっと安く買える。そしていつでも取り付け・取り外しができ、気分の向いた時だけ、気分に合わせた音量で楽しめる。ただ気をつけないといけないのは、アクセルの踏込量が多くなるので、燃費と、何よりスピードが出すぎるかもしれないことだ。
実際にはネット上にはこの商品の情報はいくらでもころがっていて、一番のポイントはオルタネーターのパルス音を拾い切れるかどうか、という適合性の問題があるみたいだ。特にこの点対策してあると思われる国産車の多くは不適合みたいだし、オルタネーターとシガライターの位置関係の問題で拾いにくい(=リンクしない)ものもあるみたいだ。あと、エンジンとオルタネーターが随時起動停止を繰り返すハイブリッド車や、同じ理由でバッテリーのアンペア制御が入っているクルマには適合しないらしい。
だが、ミトに関して言えば私が試す限りでは問題がない。ものすごく楽しい!
音源別に4種類発売されているが、やはりアルファならフェラーリでしょう?(笑)個人的にはアウディのV10も現代スーパースポーツエンジンの音で気になったが、やはりここはイタリアモノで。
Posted at 2014/01/26 19:56:05 | |
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アルファロメオ・ミト | クルマ