ゼロクラッシュジャパン事務局の吉岡卓朗です。今日からスペシャル・ブログに参加いたしますので、どうぞよろしくお願いします。
私は2010年3月に休刊するまで『NAVI』という自動車雑誌の編集部員でした。そこで担当していたのが当時人気の連載「清水和夫のダイナミック・セイフティ・テスト(DST)」で、毎回チーフテスター清水の助手席から新型車の安全性の課題が浮き彫りになる瞬間を目撃してきました。
それが縁で、現在は清水の主宰する『Start Your Engines』という映像専門ウェブサイトに移籍し、そこでDSTを継続しております。そして昨年末、モータージャーナリスト有志と学識経験者でゼロクラッシュジャパンを発足し、その事務局を担当することになりました。
ゼロクラッシュジャパンは、クルマからだけではなく、歩行者あるいは自転車やオートバイの立場で交通社会を見つめ直し、事故のリスクやそれに対する具体的な対策を提言して「交通事故ゼロ」を目指す団体です。その発足シンポジウムの様子はカービューの
記事にも掲載されているので、ご存知のかたもいるかもしれません。
近年、環境意識の高まりから、エコにまつわる情報はたくさん読めますが、安全にかんする記事はあまり注目されていません。事故が起きた時はニュースになりますが、その事故がなぜ起きたのか、死傷した原因はなぜなのかといった情報はほとんど報道されません。たしかに速報性を考えた時に、そこまで情報が揃うのは待っていられないかもしれませんが、事故の背景にどのようなリスクが潜んでいたのか、もっと掘り下げる必要があるように感じます。
先日、2010年の交通事故統計が警察庁から発表されました。交通事故死亡者は2009年に続き5000人を下回ったものの、その減少率は約1%と政府の事故対策も見直す時期といえるかもしれません。ちょっと堅苦しい話に思われるかも知れませんが、私たちが愛してやまない自動車を持続可能にするために、一緒に考えてもらえるようになればと思い書きました。
このブログでは自動車技術、ヒューマンエラー、交通環境(都市計画)等の視点から、様々な意見を交換するきっかけになればと思います。なんだか所信表明演説ぽくなりましたが、次回からはもっと身近な交通安全情報を分かりやすくリポートできたらなと思います。ともあれ発足したばかりのこの団体の活動をリポートがみなさんの快適なカーライフを送るための一助になればと思います。どうぞよろしくお願いします。
最後に昨年ゼロクラッシュメンバーで取材にいった様子がYoutubeに
映像がアップされていますので、ぜひご覧ください。ゼロクラッシュがどんな団体かよくわかります。
Posted at 2011/03/06 23:03:01 | |
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