
連日猛暑日となっていますが、みなさんお元気ですか? すっかりご無沙汰しております。潜伏期間が長くてもサボっていたわけではなく、日々ヒヤリハットの種をさがして街をうろついています……。で、先日、クルマで脇道から大通りに出ようとしたところ、このような光景に出くわしました。
ノボリが見事に視界を封じています。もちろん少しずつ鼻先を入れていけば……とは思いますが、最近はクルマと同等かそれ以上の速度で走る自転車が左すれすれを走ってくるのでまったく油断できません。
おそらく、このノボリを立てた店舗のかたはまったく悪気なく、いつものようにノボリを立てたのでしょう。法律で規制すればある程度事故を抑制できるかもしれませんが、こんなことまでいちいち指図されたくはないですよね?
この光景を見て、似た事例でいい解決をみた出来事を思い出しました。埼玉県にある本田技術研究所の和光R&Dセンターのそばでは、どんな自動車城下町でもそうかもしれませんが、朝夕のラッシュ時の渋滞が激しいそうです。そしてラッシュとなるとそれとともに増加するのがヒヤリハットです。件の和光も近くの国道254号でヒヤリハットだけでなく実際に事故が多発していたそうです。
そこでホンダはフローティングカーデータという実際の自動車の走行情報から急ブレーキが発生する地点、つまりヒヤリハット地点を探しだし、ある地点に注目しました。そこは片側二車線道路に脇道から左折で出てくるクルマが多い地点でした。実際にその現場をホンダのかたが見に行くと、生い茂った街路樹が本線の見通しを悪くしていました。さらに本線では右折レーンにショッピングセンター行きの車が列をなし、本線にまで延びていたため、左車線の交通量が特に多かったそうです。
その後、ホンダからの提案を受けて行政が街路樹の剪定を行い、道路に脇道からの進入があることを警告するための路面標示をしたところプローブ情報で約7割も急ブレーキの回数が減ったそうです。
冒頭のノボリとは違い街路樹には規制があってもいいかもしれませんね。それ以前に当たり前のことですが、いろんな人の立場にたって考えることが、ヒヤリハットの原因をひとつ減らせるのではと思った次第です。
Posted at 2011/08/11 16:07:40 | |
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