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車検前整備の一つとして、ブレーキフルードの交換をしました。
前回のブレーキ整備でも書きましたが、知識の無い方、経験のない方は作業することを奨めません。止まれなくなった場合のリスクが大きいので、決して安易にやらないこと。
どうしても覚えたい方は、整備の経験が豊富な方の指導の下、作業することを奨めます。
作業自体は難しくないのですが、重要な箇所の整備なので上級とさせて頂きました。
今回は全量交換のため、1Lのものを使います。
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まずは、古いフルードをフルードカップから抜くため、キャップを外します。レベルセンサーの線を抜き、キャップを外し、キャップは毛羽の出ない専用ティッシュなどで拭き、ブレーキパーツクリーナーなどで洗浄して乾燥します。
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スポイトなどで古いフルードを抜きます。
カップの底に少し残る程度に抜くのですが、抜きすぎると送りパイプにエアーが入ってしまい、エア抜きが大変なので気を付けます。
中にゴミ取りのカップが入っているので、抜き取り、洗浄します。
ここで気を付けるのは、絶対にボディーにフルードを付けない事。
付くと塗装が剥がれます。万が一付いた場合は慌てず水で洗い流します。
抜き終わったら、ゴミ取りカップを戻し、新しいフルードをHIレベルまで足します。
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キャリパーのブリードプラグにメガネレンチをセットし(フレアナットレンチが理想)、ホースをプラグにセットして抜けないように固定します。
今回は工具屋にてホース、逆止弁、プラグキャップのセットが安く売っていたので、利用しました。
ここからは2人作業です。
1人は車に乗り込み、ブレーキペダルを踏んでもらいます。
1,2,3と3回ほどポンピングしてもらい、3回目は踏みっぱなしにしてもらいます。踏み終わったら抜く作業者に合図をします。
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抜く作業者は合図をもらったら、プラグを少しづつ緩めます。
チューブを見ているとフルードが抜けてきます。この時、プラグを緩めすぎない事。逆流する恐れがあります。
ブレーキペダルを奥まで踏み込んだら合図します。
作業者はすぐにプラグを閉めます。
これを何回か繰り返し、新しいキレイなフルードが出てくるまで繰り返します。
抜きながらフルードカップの量にも気を付けて、切らさないように補充しなければなりません。
この時、エアーが混入していないかチューブを良く観察します。
万が一混入しているようでしたら、エアーが出なくなるまで抜かなければなりません。
抜く順番としてはマスターバックから遠い場所から・・・・
ターボは左側(運転席側)のフロントにありますから、リア右→リア左
→フロント右→フロント左 の順番になります。
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交換が終わりましたら、フルードカップのHIラインまで補充してキャップをすれば終了です。
全量交換でも1Lあれば十分できます。
ABSなど付いている車ですと、抜け辛い場合もありますので、整備工場に頼んだ方が良いと思います。
交換後はいきなり走るのは危険です。
車や人がいない場所でゆっくりブレーキが効くか確認します。
柔らかいタッチだったり、効きが悪い場合はエアーの混入も考えられますので、再度エアー抜きの作業が必要です。
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