三原橋地域安全センター(旧警視庁築地警察署三原橋交番)
ロンドン警視庁の命名だそうだが、国際窃盗団「ピンクパンサー」にティアラを奪われた宝石店が、職場の近くにある。
ドジを踏んだ下っ端のモンテネグロ人が国外で逮捕された後、日本に移送され裁判にかけられたが、その他の主要メンバーは未だ逮捕されていない。
銀座通りから少々外れた、駅で言うと東銀座駅が最寄になる晴海通りに面した一角。道一本隔てたお隣は、何と三原橋交番(現・三原橋地域安全センター)。
大胆というか、外国人故に知らなかったのか。判っていてやったのであれば、我が国治安への重大な挑戦である。
近くの三原橋交差点でチマチマした交通違反取締まりに躍起になっているのを見るにつけ、目の前で億単位の強盗事件を見逃しておきながら他にやることあるだろっ、と毒づきたくなる。
最近は警官が常駐している交番は繁華街や乗降の多い駅前などだけで、恒常的に警官不在の交番も多い。
事件2ヶ月前の2007年4月から、現役警察官のみが専従し不在がちな交番を、警察官OBの「地域安全サポーター」や地域住民による安全安心活動の拠点になる「地域安全センター」に模様替えする取り組みが始まった。
この制度の下、三原橋交番は早速看板を掛け替えている。
「地域安全センター」になってから誰かしら常駐するようになった旧・交番も多いらしいが、三原橋地域安全センターに関しては、交番時代とあまり変わらず、誰も居ないことが多い。
例のチマチマした取締まりのために築地警察署から出向いてくるらしいお巡りさんの自転車置場としてしか活用されていない。
地域安全センターが機能するためには、地域コミュニティのバックアップが欠かせないのだろうが、夜間人口が寡ない銀座の真ん中で望むべくもないことは警視庁も分かっていただろう。
仏を作りながら魂を欠く典型である。
もし「地域安全センター」化して民間人が常駐するようになったことや、もっとピンポイントに、三原橋地域安全センターにはいつも誰も居ないことが外国人強盗団に知られていて犯行に及んだなら、まさに日本の治安を揺るがしかねない。
実行犯処罰と平行して、我が国が世界に誇る制度(のはず)である「交番」と「地域安全センター」制度の見直しを、チマチマした交通違反取締まりをする前に求めたい。
住所: 東京都中央区銀座4丁目9-10
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