川本喜八郎人形ギャラリー
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旧・東急文化会館の跡地に建設された複合商業施設「渋谷ヒカリエ」内の多目的イヴェントフロア・クリエイティブスペース「8/」(はち)の一角に、2012(平成24)年6月4日オープンしたギャラリー。
当代きっての人形作家・川本喜八郎氏の代表作である、人形劇「三国志」/「平家物語」で演技を披露した美しい人形が展示されている。
川本喜八郎氏(1925・大正14年-2010・平成22年)は区内千駄ヶ谷の生まれ。また人形劇「三国志」/「平家物語」は、同じく区内神南にある日本放送協会(NHK)で製作された縁で、旧・東急文化会館の伝統を引き継ぐ文化施設の目玉として設置された。民間商業施設内ではあるが管理は渋谷区で、入館料は無料。
人形劇「三国志」は、NHK総合テレビジョンで1982(昭和57)年~84(同59)年にかけて、土曜夕方1800時から合計68話で放映された歴史ドラマ。
子ども向け人形劇ながら45分枠(NHKだから当然CM抜き)という異例の長さで製作され、声優陣も谷隼人・森本レオ・石橋蓮司・長谷直美といった一線級の俳優や、せんだみつおなど売れっ子(当時)コメディアンをキャスティング。
音楽はテクノブームで一世を風靡したイエローマジックオーケストラのメンバー・細野晴臣が担当した。
素人目にも高級感が伝わる衣装を纏った、川本喜八郎氏制作の芸術性高い人形たちは、時に本物の火や水も用いられる演出で炙られ、或いはびしょ濡れにになりながら、生身の俳優に一歩も退けを取らぬ熱演を繰り広げる。
これは最早子ども向けの番組の範疇を超越し、人形劇の形態を借りた「大河ドラマ」と言っていい。
今現在こんな番組企画を立ち上げても、当のNHKですら予算面や各俳優のスケジュール調整等の実務面で具体化は困難だろう。自動車業界に当て嵌めるなら、オーバークオリティが当たり前だった頃のメルセデスだ。
子どもの頃リアルタイムに鑑賞して抱いた感動を、我が子とも共有したくて既に複数回親子で訪れている。
展示内容は年に1・2回変更されるので、今後も折に触れ鑑賞に出向く予定。
住所: 東京都渋谷区渋谷2丁目21-2 渋谷ヒカリエ8F クリエイティブスペース「8/」(はち)内 ※電話番号は渋谷区文化振興課交流推進係
電話 : 03-3463-1142
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