亜細亜大学硬式野球部グラウンド

2013(平成25)年の明治神宮野球大会で7年ぶりの大学日本一に輝き、明けて2014(平成成26)年の東都大学野球春季リーグで6連覇の偉業を成し遂げた亜細亜大学野球部。その本拠となるグラウンドが東京都西多摩郡日の出町の亜細亜大学日の出キャンパスにある。
1964(昭和39年)秋の一部リーグ初昇格を受け、翌年から当時の日の出村に用地を確保。翌々年の1966(昭和41)年竣工した硬式野球部専用のメイングラウンドは、両翼105m・中堅120mを誇る。その年の秋季リーグにおいて亜細亜大学は一部リーグ初優勝の栄冠に浴し、一部リーグ強豪校の地位を確固たるものにした硬式野球部を支えてきた。
専用グラウンド完成以降、二部リーグ落ちは2シーズンのみ(うち1回は部員の不祥事に伴う半年間出場停止)で、いずれも直後のシーズンに一部復帰している。
東都大学リーグ5連覇が決まった2013年シーズンのオフには、更なる飛躍を期して総工費3億円を投じ、グラウンドの全面改修に着手した。従来のサッカー用をベースに改良した人工芝ではなく、スポーツ用品供給大手ミズノ社が初めて開発した野球専用の人工芝「ベースボールターフ」を採用。翌2014(平成26)年2月竣工し、3月16日にこけら落しの記念試合が開催された。
対戦相手は東京六大学リーグで2013年春秋連覇を成し遂げた「明治大学」。冒頭記した明治神宮野球大会決勝において、明治大学は亜細亜大学に敗れ準優勝に甘んじている。
新装成った亜細亜大学グラウンドでの対戦は、位置づけとしてはオープン戦ながら2013年シーズンのアマチュア野球最終決戦の再現となった。
東京六大学野球ファンの私は、リヴェンジを願い次男を連れてゲレンデを駆り、亜細亜大学日の出キャンパスへ向かった。
グラウンドでは1300時の試合開始を前に両校選手の守備練習が始まっており、観戦スタンドには応援団リーダー・ブラスバンド・チアが準備万端、試合開始を今か今かと待ち構えている。オープン戦なので、てっきり応援団は来ないのかと思っていたが、新グラウンドこけら落しの記念試合を盛り上げるべく参集したようだ。
スタンドが狭いため大団旗の開帳こそなかったが、試合開始前の校歌斉唱から最後のエール交換まで、基本的には神宮球場での公式戦の流れを完全にトレースしていた。
言うまでもなく、私は明治大学3塁側スタンドに着席し観戦&応援。亜細亜大学の新グラウンド竣工を祝して招待された立場なのに、応援はのっけから「亜細亜をぶっ潰せ~♪」のハイテンション。
しかも明治大学は9回裏に攻め込まれ1点を失ったものの、今年のドラフト注目株・エース山崎の好投・その後の小刻みな継投で中盤と最終回に得た3点リードを守り切って勝利。
新グラウンドのこけら落しなんだから空気読めよ!と言われそうだが、試合も応援も余計な気を遣って手を抜いてはむしろ礼を失するというもの。全力でぶつかった真剣勝負の結果であれば、双方納得ずくだろう。
我等が東京六大学の2013年シーズン完全チャンピオン・明治大学は、惜しくも敗れ去った明治神宮大会決勝のリヴェンジを果たし、オープン戦初観戦となった私にとっても春季リーグへ向けて幸先良いスタートを切った。
また両校の応援団リーダー・ブラスバンド・チアも、春めく陽射しの中で思いっ切り本番さながらの演技が披露できて、ちょうどいい肩慣らしとなったに相違ない。
夏の全国大学野球選手権大会・晩秋の明治神宮大会での再会を期し、傾きかけた陽を浴びてのエール交換の後、真新しい亜細亜大学グラウンド応援スタンドを降りて帰路に就いた。
住所: 東京都西多摩郡日の出町平井1449-1 亜細亜大学硬式野球部日の出寮 ※電話番号は大学広報課
電話 : 0422-36-3238
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