不本意なことにカブりまくってしまった2本のプラグ
DR7ES と DR8ES
これらが浄化されていく過程を少しばかり観察しました
違いは「熱価」
碍子部の周囲には溝がありますが、
その深さによって碍子部からシリンダーヘッドへの放熱性が変わります
数千℃の高温にさらされる高温高圧の燃焼ガス
(本当に数千℃もあるのか?
 排気温度で600℃くらい、
 断熱膨張は可逆過程なので、
 600℃の理想気体を堆積 1/10 くらいに断熱圧縮すると
 何℃になるかと計算すれば、
 ざっと計算できると思います、メンドくさいのでやりませんが)
その中心部である放電電極は適度に冷却されることが望まれるのです
一方で、冷却されすぎるとカーボンが堆積して絶縁性が落ち、
これまたよろしくありません
この放熱性を示すのが熱価です
何が違うかと言うと、碍子部周辺の溝の深さが違います
熱価が低いプラグは溝が浅く(つまり碍子部の放熱面積が大きい)
熱価が高いプラグは溝が浅く(つまり碍子部の放熱面積が小さい)
のです
さて、手元の7番と8番、すでにカーボンによって真っ黒になってます
カブりの原因を除去後、
7番プラグを付けてちょいと先のスーパーまで買い物に出掛け、
帰りは8番を付けて帰って来ました
どちらもギャップは 0.8mm
セミ雪道だったのでそんなにスピードは出しておりません
その2つがこれ
 
見てわかる通り、
右側のプラグは先端が白く焼け始めています
一方で左側のプラグは、実物を見るとわかるのですが電極の直近のみが焼け始めています
高回転高負荷をキープする際にはプラグの放熱量を上げるために
高い熱価を使用するのは知られていますが
空冷のエストレヤでは、シリンダーヘッドの温度が下がる冬場には
プラグの熱価を下げて放熱性を下げてあげた方が良いのかも知れません
プラグの焼け具合を見ながら燃調をとるのは皆やっていることですが、
碍子部の奥の方を覗き込み、熱価が合っているかどうかも気にしてみてはいかがでしょうか?
その善し悪しの基準は・・・ ???
そのうち報告できるようになりたいです
  Posted at 2013/01/29 12:25:17 |  | 
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