「真空管が高いだってぇ?そんなもん、自分で作れよ!」
「昨日自宅で焼き入れやったんだけどさ・・・」
「電気自動車には乗りたくないって人、多いよね」
「ポルコが言ったぞ『飛空挺が鉄になったら、おれは降りるぜ』」
「ピッコロはこう言いましたよ『いい音だぁ、こいつぁアタリだぜ!』」
「ブランドが好きだぁ?一番いいのは made in オレ だよ!」
さて、『いい音だぁ、こいつぁアタリだぜ!』
音でわかるのでしょうか、どうでしょう?
昔、ダート用の部車で用意した黒ナナイチは
当たりエンジンとして評判が高かった
それが私の元にめぐって来たのだが、
その時にバラしていて気がついたのは
『クランクの振れが 0.003mm !』
純正で指定されている基準値は 0.03mm
バランス取りして 0.01mm と言われたりします
つまり 大当たり! だった訳ですね
そのエンジンは、ブースト1.8kg/cm2 掛けたりしても
クランクメタルには摩耗の跡は無かったのでした
その他の 2E, 4E 系では、普通に(とは言っても
ブースト 1.0-1.2kg/cm2、エンジン本体ノーマル、
タービンノーマルの意味)使われたエンジンでも、
クランクメタルに擦り跡があったりします
ふむうん、ここがキモになる場合も多いかも
私も最近聞いた話なのですが、クランクシャフトは、
エンジン稼働中はそれはもうウナギのように
うねっているらしいのです
その他は、ピストンピンのところのクリアランス不足で
1st-2ndピストンリング間が棚落ちたり
そう思って整備書見てみると、2E エンジンのクリアランスって、
結構広めなんですよねー
あと、シリンダーの歪みの限界値がかなり高めに
設定されてるんですよねー
摩擦を減らすという意味では、
硬い物質と、硬い物質の間に、良く滑る膜をうっすらと、
が低摩擦のポイント
つまり、精度よく作製し、クリアランスは狭めが良いとのこと
悪い精度でクリアランスを狭くすると壊れます
高い精度でクリアランスを広くすると摩擦係数が高くなる、だけ?そして壊れにくい?
ここでのクリアランスには、常温(25℃くらい)での
クリアランスと、街乗り時、前回時のクリアランスに
違いがあることに注意
アルミと鉄の膨張率は約 2:1 (1.2x10^-5/K : 2.3x10^-5/K)
負荷(燃やすガソリンの量)が増えれば
発熱量が多くなるのだろうから
圧縮比が高いと燃焼質温度が高くなったりするから
(馬力)/(ボアx気筒)に関係したりするだろうか
あと、加工精度
シリンダーに影響を与える水温など
ピストンの温度に影響を与える燃焼などが
データになると思います
さて、私達は何を求めるか、
残念ながら旧車と呼ばれ始めたナナイチです
第一に、壊れて欲しくない
壊れるってどうゆうこと?
ピストンリングが減るのはしょうがない
ピストンも、減るよなあ、けどこれはワンオフでも作りやすい部品
スリーブは、いざとなれば作成可能
作りにくいのはクランクシャフト、修正もできるようですけど
・・・、これは元から良いものを使いたいです
【プラン1】ノーマル
ノーマルシリンダー、ノーマルピストン、ノーマルクランク
これまで 2E, 4E を見て来て、摩耗の可能性が高かった
クランクメタルのすき間を広めに設定
コンロッドメタルは、まあ普通でいいんじゃない?
シリンダーのホーニングは、走るステージ、
そこでの負荷、回転数、水温とかを考慮しながら最適に
(疎密、深さ、角度など)
ピストンクリアランスは、時々サーキットも走ることを
考えると、広めかな?
けど、サーキットを走る際には超ローテンプサーモを使用し、
極超高粘度オイルを使えばダイジョブかな?
いくらかいじってあり、競技にも時々使うと想定して
15万キロでオーバーホール
ホーニングは、せいぜい2回が限界だろう
そう仮定すると、エンジンの寿命は 45万km ?
物事には不測の事態が付き物なので 20万km と言ったところだろう
【プラン2】ノーマル&努力
クランクはアタリの物をがんばって探す
ボーリングはダミーヘッドを使うのか?どれほど効果あるんだろ
雑誌でその効果を検証していた特集があったけど
小さかったのは覚えてる(0.005-0.015mm)くらいだったでしょうか?
この誤差が重要なクリアランスであればやった方がいいであろうし、
または・・・
・・・もしかして
使い込んだシリンダーは歪みがとれてる?
自然とすり減って、、、指で触ってわかるぐらいにすり減るもんな
、、、いやいやまさか
結論としてどうしろとは言いにくいですが
使い込んだシリンダー or ダミーヘッドボーリング
としておきましょう
クランク、シリンダーとしっかりしている物がそろったなら、
クランク、コンロッド、ピストンのクリアランスは
小さめで良いだろうなあ
こんな感じで作ると、エンジンの寿命は 45万km ?
ここまではプラン1と同じ、
不測の事態は減るだろうなあ
1万km 走ったところでメタルをチェックすると、
わ〜、きれい! と言える、と思う!!
【プラン3】
鍛造ピストンやら何やら、ご自由に
ところで、
ロールバー固定用に購入したボルトを
昨日自宅で焼き入れしました
硬さの変化を体感できましたよ
ちなみに、七輪を使いました
ナナイチのシリンダーヘッドボルトも焼き入れすれば
ブースト 1.8kg/cm2 に耐えてくれるかなあ・・・
その時には塑性域締め付けは禁物でしょう

  Posted at 2012/09/12 20:07:20 |  | 
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