2014年01月21日
CB750 RC42 はホンダのいわゆるナナハンオートバイ
バイク用の CR とか FCR のアクティへの流用を考えると、
400cc か 750cc あたりが狙い目となる
400cc でも 60ps くらいは出ている物も多い
(バイクの世界ではリッター 100ps は最低限のスペック
純正でがんばっている方でリッター 150ps)
64ps でれば最強クラスの軽の分野ではこれで十分か?
と、思うも、待てよ、4気筒と3気筒
60 x 3/4 = 45
こりゃあ、ちょっとさびしい
実際にはちょうど良いのかもしれないけど
そこで、750cc を調べた
空冷なせいか、CB750 の出力は 75ps と控えめ
気筒数の差を勘定すると
75 x 3/4 = 56.25
この数値も、まあ良さそう
取り付けは、それはいつもの、切った貼った溶接した、で
CB750 RC42 CVKキャブ、届きました
内径は、φ34
きたーーーーーーーーーーーー
エストレヤ(250cc)と同じ!
てことは、インシュレーターが使える!
取り付けもばっちり!
ここで気になったのは、
アクティ、CB750、エストレヤ、で
ケイヒンCVK34を使うことになるという偶然
1気筒あたり容積は?
アクティHA3:220cc
CB750RC42:187cc
エストJB250:250cc
まあ、だいたい同じ
1気筒あたり出力は?
アクティHA3:9.5 (38/4) ps / 5,300rpm
ビートPP1:16 (64/4) ps / 8,100 rpm
CB750RC42:19 (75/4) ps / 8,500rpm
エストJB250:20 ps / 8,000rpm
あまりにアレだったのでビートの値も並載しました
アクティHA3:1.4 (5.5/4) kgm / 4,500rpm
ビートPP1:1.5 (6.1/4) kgm / 7,000rpm
CB750RC42:1.6 (6.5/4) kgm / 7,500rpm
エストJB250:2.0 kgm / 6,500rpm
あれ? エスト以外と優秀? かと思いきや、排気量が違いました
今回はキャブとの相性を観察するのが目的なので、
敢えてリッターあたりには換算しません
これらと CVK34 の相性なのですが、
馬力容量20ps、トルク容量2.0kgm とかって考えて良いのだろうか?
いやいや、トルクの方は違うだろう
馬力は「1秒」あたりの吸気量で決まるであろうが、
トルクは「1回」あたりの吸気量で決まる
あと、燃焼効率とか機械効率とかもかかわると思うけど
ならば、キャブは、どちらかと言うと出力に効いて来るはずだ
そこで思い出したのが、ミクニさんちの
キャブレター選択計算式
ベンチュリーで
D = 0.82 √ V x N x 0.001
アウターベンチュリーで
d = 0.65 √ V x N x 0.001
とのこと、それぞれの単位は
D, d: mm
V: cc
N: rpm (最高出力回転数)
です
つまりは、流量は吸気経路の断面積に比例する
πD^2/4 = 0.82^2 x V x N x 0.001
そしてそれは、排気量と回転数に比例する
との意味だろう
久々に見た式だが、 あれ〜 ??
昔見たとには、作用角とか、吸気経路の長さとか
結構複雑だった気がするのだが
簡易版と複雑版があるのだろうか
まあよい、今回はこれで進めよう
ちなみに、ベンチュリーが、いわゆるキャブの口径で、
アウターベンチュリーは、内側にさらにベンチュリーを設けて流速を上げる機構部
内側に付くのに何故かアウターベンチュリー
今回はアウターベンチュリーはナシの予定です
必要な数値は気筒あたり排気量と最高出力回転数だそうなので、
まとめ直して、ミクニ計算式の結果も載せます
アクティHA3:φ28.0 / 220cc / 5,300rpm (9.5 ps / 1.4 kgm)
ビートPP1:φ34.6 / 220cc / 8,100 rpm (16 ps / 1.5 kgm)
CB750RC42:φ32.7 / 187cc / 8,500rpm (19 ps / 1.6 kgm)
エストJB250:φ36.7 / 250cc / 8000rpm (20 ps / 2.0 kgm)
これを見ると、ビートにφ34はピッタリな様子
けど、もともとビートは3連スロットルだよな
ちなみに、口径は φ36 、やっぱりだいたい合ってる
欲張って φ40 でも良かったのか?
10,000rpm対応! とかって
どうせリミッターが無くなるんだから
いろいろ知った気になったけど、気をつけなければいけないのは
「キャブレター用の計算式」であること
キャブレターで、空気流が生み出す負圧によってガソリンを吸い上げるために
ちょうどよい内径はいくつかと言う観点で計算されるのだ
インジェクションではまた別の要素が重要になることは
想像に難(かた)くない
シングルスロットルなら、総排気量で考えれば良いのだろうか?
E07A:D=52.9 / d=41.9 / 660cc / 6,300rpm (入口φ36, スロットルφ36)
B16A:D=91.6 / d=72.6 / 1600cc / 7,800rpm (入口φ62, スロットルφ60)
4AG:D=88.0 / d=69.8 / 1600cc / 7,200rpm (入口φ61.5, スロットルφ55)
スロットル部で絞られている場合が多いようなので、
ベンチュリー、アウターベンチュリー径の両方を載せました
4AG を載せた理由は、スターレットへの流用が期待されるからです
こちらの数値の関係は、アテにならないようです
大きい方が高回転寄りなのでしょうけど
各気筒への吸気が順番に通って行くので
小さくても構わないのでしょうか?
さらに気になったのが、今度は排気管の径
どうやら、ビートあたりのエキマニは
純正で外径31mmとのこと、内径で28mmくらいでしょうか?
社外品で34-38mm、内径換算で31-35mmほど
ここから、
対応回転数みたいなものを逆算すると
28mm : 5,300rpm
31mm : 6,500rpm
35mm : 8,300rpm
純正値は、トルクの立ち上がりポイントに相当する気がする
上限値の 35mm が示す 8,300prm は、使い物になる最大値?
シビックB16Aではいかがだろう、
39mm : 5,700rpm(純正ポート出口、相当径)
40mm : 5,900rpm(社外)
42.7mm : 6.800rpm(社外)
やっぱり、トルクの立ち上がりに当たる気がする
排気側なので空気の流れが違うし、
温度の違いによって音速も違うので何とも言えないが
けれども何となく合っている気がする
K20A では 純正マニ径は 45mm くらいのようだ
45mm : 6,000rpm
VTEC切り替えの回転数に一致する
(追記@2014.01.22)
よく見たら、CVK じゃなくて、CV だった〜
スライドバルブがフラット(FCR みたいな感じ)なのが CVK で、
スライドバルブがオーバル(CR みたいな感じ)なのが CV です
まあいいか、HA3も、もはや旧車みたいなもんだし
Posted at 2014/01/21 11:33:03 | |
トラックバック(0) |
考察 | 日記