オイルの消費が激しかった我が家のエストレヤ
その消費量たるや、700cc/1000km(1000kmで700cc)!!!
3000kmくらい走るとエンジンの調子が落ちて来るのですが、
それはオイルがへたったからではなく、
オイルが無くなっているからです
ちなみに、オイル交換時の使用量は2000cc
3000kmくらいでちょうどオイルがなくなります
低速、高速にかかわらず、マフラーからの白煙は出ていないのだが・・・
かといって、オイルがたらたら漏れているのでもなし
オイルが漏れているのはオイルが入っている証拠!
とは、昔のイタリア人の言葉ですが
とにかく減るのです
こないだ分解したところ、
一番の容疑点だったピストンオイルリングは元気、に見えました
固着している感じは無く、スラッジは詰まっていない
ポート内は奇麗だったのでオイル下がりもなし?
気になったのはクロスハッチの消滅
一方、ピストンリングは使用範囲内
唯一の悪点だったクロスハッチのみ修復し、
他はあえてそのままで組み直したのでした
クロスハッチは壊滅しててもピストンリングは減っていない
材料の差がこう出たのか?
この時の作業クロスハッチの再敷設(手彫りだったけど)により、
油膜厚さアップ! な感じは実感できました
けど、オイルは減る
500km走行後には FULL から MIN 以下にまで減っていました
やっぱり、オイル下がりか? と疑い、
今度はヘッドのバルブステムシール交換のみの作業を始めたのでした
その準備にあたり、ネットで『エストレヤ オイル下がり OR オイル上がり』
とか、調べていると
『初期型はピストンの不良で 1000km で 1L オイルが減る・・・』
なんていう記事が!
念のために手に入れておいた補修用ピストンを見てみると、
う〜む、これだけではわからん
とにかくバラそう
バラしました
前回同様、あいかわらずオイルはきれい
実は、ここ 8000km ほど、交換していません
注ぎ足すだけでした
3000km ごとに 2L 入っている計算なので、
普通の交換サイクルと同じくらいにはなっています
けれども、スラッジとかは溜まらないのか?
不気味(ブキミ)です
なんとなく、面研をしたくなりました
どうせ自分のエンジンなので、まな板面研です
計算によると、1mm で圧縮比は 9.0-->10.0
燃焼室を 31cc から 28cc にまで減らすことになります
高速有鉛ならぬ高速ハイオク仕様程度に抑えたいところなので
ちょうど良かろうと思いました
しかし、ネット上には、1mm面研したらバルブとピストンが当たったとかゆう記事が・・・
こないだのナナイチのピストンが脳裏に浮かびます
0.5mm くらいにしておこう
面研しました
急遽その日の夜に酒を飲むことになったので、その宴会後に面研です
ジャ〜〜〜コ ジャ〜〜〜コ ジャ〜〜〜コ ジャ〜〜〜コ
夜の街に木霊(こだま)します
うへへへ、何ミリ削れたかな〜???
0.0?mm 削れました
誤差の範囲です、削れていなかったと言っても良いでしょう
くじけないように、youtubeでアニメを見始めました
最近のオススメを検索するがよくわからず
悩んだあげく、目に止まったまほろまてぃっくを鑑賞
しかし、第3話までしか見つけられず
よく見ると、多くのアニメで第1話のみ公開されていることが多い
なるほど! その手か! 宣伝というわけだな
ヘッドはまだ 0.1mm くらいしか削れていません
BGMを探しましたニコニコ?アカウント忘れた・・・
youtubeで 作業用 電波 と検索して、とにかく音楽を流し始めました
ジャ〜〜〜コ ジャ〜〜〜コ ジャ〜〜〜コ ジャ〜〜〜コ
これだけ切削音がうるさいと、音楽どころではないな
くじけました
0.4mm であきらめることにしました
最後にコマメのヤスリを使い、ヘッド底面の平滑精度を 0.1mm 以内に収まるように削ります
燃焼室の容積を測ると、25cc
あれ? 28cc まで減らすと圧縮比が 10.0 のはず
しかもそれは、1mm 削ったときのこと
そうか、ガスケットの分だよね!
ガスケットは 0.3mm つまり容積は
3.3cm(ボア半径) x 3.3cm(ボア半径) x 3.14 x 0.03cm(ガスケット厚さ) で 1.0cc
合わせても 26cc
まだまだ足りない
まさか、アニソン・ゲーソンを流している間に小人さんが降臨して・・・
妄想はやめて、とにかく組み上げて行くことにしました
さてと、忘れていましたが今回主役のピストンさん
間違い探しをしましょう
答え合わせは後ほどということにして、
な〜るほど〜 これはもしもオイル上がりを防止したい時の加工として応用可能か?
加工工程が増える分、メーカーとしてもすべての車種に
このような加工を施すわけにもいくまい
今度、シングルリング使用のピストンとかで試してみることにしよう
ピストンとシリンダーをはめ込んで上死点を出すと・・・
ピストン上面とシリンダー上面の高さが違う?
その違いは 1.0mm つまり、燃焼室容積にして 3.4cc
つまり、総燃焼室容積は 29.4cc つまり、圧縮比は 9.5
おお〜〜〜 ベストな感じではありませんか
もしも 0.4mm 面研という数値が正しいのなら、
総燃焼室容積は 29.6cc で、圧縮比 9.4
実測値と近いです
結果として良好な面研となりました
シリンダーも元気!
えへへ、これ、普通のヤスリで、手作業で削ったんですよ?
500km 走行後でこれです
ちゃんと残ってます
残りゃあいいってもんでもないかと思いますが、
無いよりはいいし、機能も果たしているようなのでひとまずは良しで
各部無事組み上がり、現在ならし運転中
ちなみに、新ピストンと、旧ピストンでは、
ピストン形状だけでなくオイルリングの形状も違うことに、作業中に気がつきました
さらにちなみに、このピストン、昔はリコール対象だったというウワサがありますが、
私のはリコール対象車として登録されてませんでした
(追記@2013.8.29)
カムチェーン周りからオイルが漏れてる!
面研の精度が悪かったためと予想
(追記@2013.8.29)
ヘッドの底面に、メグロ(カワサキに吸収?されたバイクメーカー、目黒製作所)のマークがあった