一晩悩み、ピストン/コンロッドは
すべて中古良品に交換することにしました
でも、そうすると、メタルとかが心配
あった! 棚からボタモチではなくて、棚からコンロッドメタル!
もしかして... あった! クランクメタル!
昔、たくさん給料をもらえてた時代に買いだめていたのでした
ピストン周りを灯油で洗浄します
オイル上がりが無いよう、オイルリング周りは念入りに
オイルリング溝の奥にオイル逃がしの大きな空隙を発見、
これまで見て来た多くはオイル逃がしには小さな丸穴だったが
ナナイチにはこんなに大きな空隙があったか、強度的に大丈夫なのだろうか?ピストンピンの上部で負荷がかかるであろう部分なのに
最近は他人のエンジンばかりいじってたから、
久々にスターレットに取り組むと新発見があります
そんなこんなで、ピストン洗浄完了
次は、自家製クロスハッチを刻みます
通常、4,000円/気筒で、1基 16,000円 くらいするホーニング
ホームセンターの紙ヤスリで代用します
ホーニングまたはボーリングされたばかりの
ややカサカサした肌触りを再現するように。
かつ、4気筒で均等になるように
出来上がりました
手作業でのハッチ掛けでもオイル保持能力が上がることは
エストレヤの単気筒で実験済みです
さらにプロに頼むと、
高回転でもオイルがかき落とされ、
水温 XX ℃ で粘度 XX のオイル潤滑油膜が XX になるように、
とかやってくれます
ジムカーナとダートですら最適なハッチは違うそうです
トゥデイの E07A では、プロの人と相談しながらハッチの仕様を決め、
高速道路、上り、4人乗り、メーターよみ120km/h で
走り続けられるエンジンに出来上がりました
そんなクロスハッチですが、
ある程度の油膜保持が目標なので、
240番のヤスリでななめに傷を付けていきました
次はピストン組込みですが、
気になるのはピストンのサイズ
トヨタの場合は、シリンダーにあわせて種類 A, B, C のピストンが用意されています
前回このエンジンを組んだ時には、
おおよそですがクリアランスを測って均等になるようにしました
なので、今まで付いていたピストンの大きいシリンダー順に
新しいピストンを大きい順に入れていきます
イメージとしては、シリンダーの大きさが
9 8 8 7
だとすると、ピストンを
7 7 6 6
と入れてあげれば、
クリアランスは
2 1 2 1
と、おおよそですが、そろうということ
念のために、いつもの簡易クリアランス測定
シックネスゲージをシリンダーとピストンスカートの間に入れてみます
1番:0.08mm
2番:0.06mm
3番:0.05mm
4番:0.06mm
基準値(0.040-0.060mm)の上限いっぱいでほぼ揃ってます。
私の経験では、2E は 0.05-0.06mm が適値、ブーストをがつんと掛けるなら 0.07mm で 粘度50 かなあ
1番だけ広めですが、今回はあきらめます
コンロッドメタルは中古良品、
クランクメタルは、外して目視の結果、継続使用はぎりぎり可と判断しました
自分の車なので、再利用の極限に挑戦しながらいろいろ勉強することにします
オイルパンの歪みを修整しながらエンジンに取付けていきます
気になったのは南国の夜空で見る星の数より多くの金属粉の輝き
灯油で洗っても流れ出ません
どうやら、長年のガム状堆積物に絡めとられているようです
これでは、オイル交換しても金属粉は残ってしまいます
たった1ヶ所の壊れたメタルが、オイルと各部にめぐって、
ピストンに、シリンダーに、メタルに、そして各部に影響を残しています
オイルパン内部をタワシで洗って、
液体ガスケットを塗って組み付けます
次はヘッド、まずはと、ヘッドボルトを洗っていると
ヘッドボルトに付着した金属粉が灯油に広がります
このエンジン、組み上げたところで使い物になるのか不安になって来ました
ヘッドを組み上げました
補機類を付けました
明日の朝には、エンジンオイルを入れて
エンジン始動です

Posted at 2014/10/17 14:18:14 | |
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