

ドラドラ動画「環七鹿浜橋付近交差点」
「ドラドラ」というお洒落(?)な名前のドライブレコーダーが、JAFより発売されています。某ネコ型ロボットを思わせる名前を持つこの機械は、ハガキよりやや小さいサイズの台形カメラで、シガーソケットから電源を取るシンプルなシステムです。価格は23,100円ですが、以前の高価格だったドライブレコーダーのイメージからすると、大分価格がこなれてきた印象です。今回は、Shift-UP Club読者のI氏のご厚意により2週間ほどお借りしましたので、そのインプレッションなどをお伝えします。
ドラドラ(JAF運営サイト)
http://www.jafmate.co.jp/dr/
ちなみに、ドライブレコーダーとは、単なる車載カメラとは違って、事故などの衝撃があった時に、その瞬間を映像と音声で記録するものです。その衝撃の瞬間の前後数十秒間を、SDカードに記録してくれます。ですから、特に衝撃を関知しない限りは記録はされていません。(正確に言うと記録は常時されているのですが、常に破棄されていて、事故の衝撃時など重要な瞬間部分のみをSDカードに記録します。)
取り付けは至って簡単なので、考えるべきは取り付け場所のみです。基本的にはルームミラーの前などの、フロントガラス上部で視界の妨げにならない場所、というのが定石です。事故を記録するドライブレコーダーが原因で、事故を起こしてしまったら本末転倒ですからね。運転時に気が散らないような場所にすべきです。
本品は小さなアームに両面テープがついていて、粘着式で車にくっつける方式です。ルームミラー付近のパネルや、フロントガラスの内側に直接貼り付けるの通常でしょう。今回私は取り外し時のことも考えて、サンバイザー部分にタイラップ2つで取り付けました。これですと、走行時に前後に揺れてしまうので当然撮れる画像も若干揺れてしまいます。やはり、しっかりとテープで取り付けることをお勧めします。なお、テープで内装品を貼り付ける場合の注意点として、貼り付け面を拭いた上で脱脂をしておくことです。カー洋品店などで脱脂用の綿などが売っていますから、必ずこれで脱脂をしてきちんと乾いてから貼り付ける必要があります。さもないと夏場の暑さで剥がれることもあります。なお取り付け後はシガーソケットから電源をとることになりますが、このコードはいかにも邪魔です。ずっとドライブレコーダーを使うのなら、きちんとケーブルバンドでまとめるか、オーディオやヒューズなどから電源を取るなどして配線を隠してしまわないと、運転中に気になるかも知れません。
さて、実際に取り付けて電源を入れてみると使い勝手はすこぶる良いです。ボタンは2つしかなく、事実上使うのは大きな赤いボタンのみ。横にある小さなボタンは、連続録画用のボタンであって、取り立てて何か記録したいものが前にある時などにビデオ録画するためのものです。
電源が入った瞬間にピーピーとやや大きめの駆動音がしたのち、電源入・SDカード・準備完了の3つのライトが点灯し、何かがSDカードへ記録されている最中はSDカードが点滅します。
実際に走ってみると、通常時はカメラがあることが全く気になりません。特に音もしません。ただ、国道沿いのお店に入るときに小さな縁石をまたぐと、「ピーピピ」と音がなり一瞬びっくりします。衝撃を関知しているということでしょう。慣れれば何ともないレベルです。
運転後、記録した映像を見たい場合は、本体のSDカードを抜いてPCに取り込みます。SDカードは、フォルダに分かれていて記録された映像が日付別に分類されていて、さらに別のフォルダには再生するための専用ビューワも入っています。見るだけの「ドラドラ・プレイヤー」と、関連するGの情報などが見られる「ドラドラ・マネージャ」があります。見てみるとなかなか面白いもので、運転中に見ている景色が客観的に見えます。映像も音質も問題ないレベルです。
ちなみにJAFのサイトでは、このドライブレコーダー「ドラドラ」ユーザーのための専用コミュニティサイトを運営しています。ドラドラで撮った画像をアップして共有しようというサイトです。人の車の運転席から見えた映像は、なかなか面白いものがありますし、また危険なシーンが多いので運転する上での参考にもなります。ただ、このサイトは会員専用である点と、ドラドラユーザーだけのものである点がやや残念ではあります。「ヒヤリ」としたシーンなどは、多くの一般ドライバーも知っておけば参考になりますし、事故を減らす上での有用な情報になりますので、是非誰でも一般に見られる情報として欲しいものです。
●使い方のコツ
急に歩行者が飛び出して来てヒヤっとしたとか、危ない運転をする車がいたとか、思わず映像記録に残したい場面は運転しているとたまにあります。でも衝撃が起こらないとドライブレコーダーは関知しない(※)ことが多いので、そのままでは映像に残りません。そんな時は、赤いボタンを押せば、押した瞬間の前後15秒を記録してくれます。15秒遡って記録してくれるというのは結構便利で、何か気になることが起こった後でもボタンを押せば記録される訳です。
また海沿いの道や、紅葉の山道など、景色の良い場所をドライブしている場合は、本体横にある「常時録画」ボタンを押します。するとボタンを押してから1分間の動画を記録することができます。自宅に帰ってから楽しむのも面白いですよ。
なお、本体には本格的なGセンサーが内蔵されていて、付属のソフト「ドラドラマネージャー」にもGをグラフ表示する機能があります。サーキットなどを走るモータースポーツ・ユーザーは、普通の車載カメラだけでなくこのドライブレコーダー「ドラドラ」をつけておけば、後からGの変化を分析するのに役立つかも知れませんね。
※衝撃の感度はソフト側で調整できます

ドラドラ動画「カー用品店の段差で記録!?」

Posted at 2011/02/22 18:43:22 | |
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